定年退職後の生き様

定年退職後、残された人生を如何に意味有るものに、しようかと悩んでいます。

イベント始動

2008年05月21日 18時52分02秒 | お仕事関係
平成20年度のイベント概要を部長まで説明し、了解を得た。
明日からは、7月上旬に実施されるイベント第一弾に向けての具体的な段取り、根回しの日々が始まる。
今の職場は、恐らく今年で最後、自分のポストの存在も今年で最後。
悔いを残さぬよう、自分の資質の可能な範囲で、少しでも密度の高い成果を残せるように頑張りたい。

子供の修学旅行

2008年05月18日 18時03分55秒 | 旅行関係
「あつこう」の家族旅行は絶えて久しい。
先週の金曜日、長男「あつ」が高校の修学旅行から帰ってきた。
 最初は「中国」を希望していたが、履行最低人員の20名を満たさなかったため中止、そこで第二希望の黒部立山アルペンルート→飛騨→京都コースとなった。
 もし、中国旅行が履行人員を満たしていたとしても、先般の地震でいずれにせよ中止になっていたか、最悪旅行中に震災に見舞われていたかも知れない。
 

休暇中

2008年05月15日 17時21分25秒 | 家庭関係
仕事では年に一度のイベントが始動する。
頭の切り替えのため(言い訳)、本日1日休暇を取った。
件のとおり普段は全く無趣味のため、妻と近所の映画館に行った。
平日で、朝9:45上映の映画は、我々夫婦の他に2人の客しかいなかった。

主人公は3人のきょうだい(長女、双子の弟)。
両親の離婚により母親に引き取られることとなり、経済的な理由から、世間から変人と目されていた大叔父がかつて住んでいた、森の中の古い屋敷に転居。その屋敷の周りは色々な妖精達の巣窟であった・・・

前評判の全く立たなかった映画ではあったがに、ストーリーがしっかりしており、また伏線の立て方も自然であったため、楽しめた。

また、どちらかと言えば、低年齢層を対象にした映画であったが、D映画のごとく、愛とか友情とかを強要する姿勢が無かった点も良かった。

それにしても外国の子供向け映画(児童文学も含む)って、全く普通に両親の離婚が取り扱われるなあ・・・・

偏執狂2

2008年05月11日 09時27分02秒 | 旅行関係
普段は淡白な生活をしているが、一度趣味にこり始めると見境がなくなるほどにはまってしまう。その話の続き。

晩秋の日曜日の朝。家人には「ちょっと出かけてくる」とだけ告げ、バイク(当時はセロー225)にまたがった。

高速道路に突入。オフロードバイクのため、時速90キロを越えると息をつき始める。脇を自動車がびゅんびゅんと追い越していくため、危険な思いをした。
川之江市(現四国中央市)のインターで一般国道に降りると、程なく愛媛県と徳島県の県境。それから20分程であっけなく阿波池田に到着したと記憶している。

過去には宿場町であったのだろうか、山間にしては開けた町であり、漫画の風景と同じ「三芳菊」と大きく看板が掲げられたアーケード街も存在していた。

まずは阿波池田駅に行った。
ここでは、漫画の終盤近く、主人公浅井との面会を拒否し続けてきた恋人の秋元が、実家の姉の説得を受けて、この駅前の電話ボックスで再会し、仲直りする設定である。
とんがり屋根の駅舎は漫画の風景と変わりなかったが、外装は最近補修したようであり、木造の古びた駅舎という趣は無かった。
駅舎脇に、公衆電話ボックスを撤去した跡が有った。
漫画掲載時から15年以上経過していることを感じた。

駅前の観光案内板に目をやると、街のすぐわきに池田湖が有り、その湖を望む位置に「丸山公園」という小さな公園が有る事に気づいた。

駅の食堂でそばを食べた後、再びバイクのエンジンを始動した。

晩秋の昼下がりの公園には全く人影は無かった。
50メートルくらいの高台に有る公園からは、池田湖が一望出来た。
桜並木の間に、池田湖を望むような形でベンチも配置されていた。
ただし、擬木では無く、「○○チョコレート」といった宣伝が入った普通のベンチであった。

ベンチに一人座し(他人から見れば、ほとんど変質者のような体をしていたのかもしれぬ)、漫画のクライマックスシーンを想起していた。

秋の木漏れ日がゆれる公園。
主人公の浅井と恋人の秋元は、長い間無言でベンチに座り続けている。
秋元は、浅井の頬に手を触れ、「無精ひげがこんな・・・」と言う。
浅井は、自分の頬にある秋元の手を握り、静かにベンチの上で重ねる。

ここからは、2ページ見開きで、10メートル位の遠い距離から、二人がベンチに座っている同じアングルの絵が4コマ続く。ただし、各コマごとに木漏日の影の位置が違っているため、時の経過を感じることが出来る。

「一緒に鹿児島に来てくれ」
「結婚してほしい」

4コマ目は、吹き出しは全くなく、恋人の秋元が小さく首を縦に振っている。

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実際に著者が、現地にロケハンしてまで、具体的に公園の設定をしているとは考えられない。
しかし、私はこの小旅行により、「ぼっけもん」のクライマックスシーンの現場に行くことが出来たと深く感動した。(自己満足)

帰途、商店街で、これも漫画の風景で阿波池田駅のホームに吊り下げられていた看板に有った「安宅屋羊羹」を購入し、おそらく機嫌を悪くしているであろう家人への土産とすることにした。

偏執狂 1

2008年05月07日 18時44分35秒 | 家庭関係
普段は淡白な生活を送っているが、たまに趣味にはまるとどうしようもなくなる時が有る。
漫画を読むのもその一つで、一つの作品にはまると、何度も繰り返して読み続け、しまいには舞台となった現場に足を運ばなければ気が済まなくなる。

一つの例が「ぼっけもん」(いわしげ孝著)。

鹿児島出身の青年が上京後、夜は東京の定時制大学に通いながら、昼間は書店のバイトに勤めている。同じバイト先で働く阿波池田出身の女性と、恋愛関係になる。大学卒業後の就職先を主人公は鹿児島へのUターンを選び、女性は東京の出版社を選んだため、二人の関係に溝が入り、一度はきれいに別れてしまうのだが、紆余曲折を経て、女性の実家がある阿波池田でプロポーズし、めでたく鹿児島で結婚し、ハッピーエンドを迎える話である。

一時期、とにかくはまった。ヒロインの名前が自分の嫁と一緒だったのも遠因だったのかも知れないが、今から7年ほど前に、さる事情により本社を出されて支社回りとなった頃、精神的に疲れ切っていた私は、この漫画の主人公の実直な生き様に救いの光を見た。

何度も繰り返して読み、それぞれのせりふも殆どそらんじれるようになっていた。

もちろん架空の漫画の世界であることは分かっていたが、主人公が「いっしょに鹿児島に来てくれ。」とプロポーズした阿波池田の公園に行ってみたくなった。

ヒントは、漫画の中の情景。湖が見え、桜並木の中に擬木のベンチが並ぶ公園。