「25時間ルール」
社員の心身の健康を守るため、わが課で超過勤務の一月の上限を不文律としているものである。
聞こえは良いが、月の後半等、上限をオーバーしそうになると、上司から残業の必要を詰問され、自粛を促される制度。
自粛分⇒サービス残業
職場の同じ島に定年間近の社員の方がいる。
体調をかなり崩されており、所作は終始緩慢で、仕事の効率は余り良くない。
しかし、無駄話もせずに、限られた資質の中で精いっぱい頑張っている。
昨日、私が自粛の土曜出勤をすると、その社員の方も出勤されてきた。他に誰もいない職場で雑談を持ち掛けられた。
彼は、ノー残業デー以外は、毎晩午後10時頃まで残業し、土曜日もフルタイムで出勤しているそうである。
これでは、当然月間25時間ルールを守れるわけもなく、毎月、超勤実績を過少申告してきたとのこと。
ある月の後半、超過勤務命令簿の記載(時間調整)を誤り、オーバーしそうになった折りに、管理職から「あなたが課の中で飛びぬけて一番残業時間が多いです。超過勤務命令簿に記載する時間は月間25時間までにとどめておいてください。」とダメだしをされたそうである。
妙な風潮になってしまった。