定年退職後の生き様

定年退職後、残された人生を如何に意味有るものに、しようかと悩んでいます。

九州夫婦旅行編を草稿するに先立ち

2022年10月19日 20時45分18秒 | 旅行関係
定年退職後の再就職から三か月を経過し、新しい日常が形成されつつある。

8時15分に自宅を出発し、8時30分前 職場に到着。
正午のチャイムと同時にバイクで一時帰宅。 
12時40分ころまで昼食及び休憩。
歯みがきを済ませて12時45分に自宅を出発
13時前に職場に到着して午後からの仕事を開始。
18時30分ころに仕事を片付けて再び帰宅。
いつしか現職時代のタイムテーブルは、心身の記憶から消えてしまっていた。

定年退職後の一大イベントと位置付けていた北海道ソロツーリングが9月に終了した。
ツーリング終了後の喪失感を資料整理やホームページ作成などで埋めていたが、9月中に片付いた。

一人旅の観光地では、同年代と思しき夫婦が仲睦まじく語らっている風景に幾度も遭遇し、羨ましかった。
バイクに跨っているときも、宿所に入ってからも、無言と孤独の連鎖が続いた。
この大旅行が終わったら妻と、時間と走行距離に追われることの無い、ゆったりと語り合える旅に出たいと思っていた・・・・


私の内向的な性分は、経年によりますますで固陋な性格へと変窯し、仲の良い友達は少しずつ減っていき、心置きなく話せる相手は妻以外にいなくなってしまった。

おおらかな性格である妻は、親同志の紹介により出会った時から、婚約するまでの限られた時間では、私の本性に気付けなかったのであろう。
いつのまにか結婚し、こどもたちが生まれ、そして成人した。

男らしさとはおよそ無縁で依怙地な自分に対して、妻はいつも笑顔で対応してくれていた。

普段は日常と多忙の中で気づくことは無かったが、単身赴任で心を病んだ時、妻のやさしさを痛感した。

このホームページでは何度も繰り返しているが、心を病んでいたころの私は、「早期退職」により現状からの逃避することばかり考えていた。
馬鹿の一つ覚えのように早期退職したいことばかり妻にグチをこぼしていたが、妻は一度も慰留したことはない。
「定年退職できなかったことに引け目を感じて、あなたが後悔することになるといけないから、あせらずにゆっくり時間をかけて結論を出せば良いよ」
ゆっくり結論を導いていたら、いつの間にか定年退職の時期が来ていた。
妻の作戦にまんまと嵌ってしまったのかも知れないが、もしそうだとしても、恐らくそこに悪意は無い。

彼女の思惑がどのようなものだったにせよ、壊れかけていた男が、人並みに定年退職出来、かつ病が寛解したのは妻の献身に他ならず、感謝している。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿