1977年にラクダの扱い方を習い、4頭のラクダ、愛犬とともにたった一人でオ
ーストラリア砂漠2000マイル(約3200k)を踏破、インド洋までを7ケ月かけて横
断したという20代半ばの女性の実話を、「アリス・イン・ワンダーランド」のミア・
ワシコウスカ主演で映画化したオーストラリアのロードムービーです。
監督は技巧派のジョン・カラン。撮影は女性カメラマンのマンディ・ウォーカー
が担当、大型画面に適応するようにとデジタルではなくフイルムカメラで撮影
されたものです。
それだけの映像効果は確かにありますし、ひたすらに苦しい砂漠の旅に挑戦
するヒロインの姿に感動を覚えます。
ただ数日前に見た「わたしに会うまでの1600キロ」と似ている作品ですが、こ
ちらの作品は主人公の動機が説明されないままなので、ミア・ワシコウスカの
熱演は買いますが、前作に比べて印象や感動が少しばかり低くなるのは仕方
がないでしょう。
途中まで案内役の先住民族アボリジニとのやりとりは面白いのですが、もう少
しドラマチックに展開させる演出があった筈だと少々残念に思っています。
PS: 今まで作品紹介で物語の概略を書いていましたが、思う所があってカット
し、私の感想を広げました。どうかご意見がありましたらご指摘ください。