レビドラマ「S-最後の警官」の劇場版。 凶悪犯罪に対処し、犯人を生きたまま
確保することを至上命題として設立された警察庁特殊急襲捜査班NPSの活躍
を描く小森陽一、藤堂裕によるコミックを、テレビドラマ版の続編として映画化
したものです。
さまざまなテロや事件で実績を積み上げてきたNPSに、バスジャック事件の現
場への出動要請が入ります。NPSメンバーが現場に急行しますが、犯人からの
要求もまったくない状況にメンバーたちは違和感を抱いていました。
さらに太平洋沖で核燃料を積載した巨大輸送船が何者かに乗っ取られる事件
が発生、バス事件との関連が浮かび上がります。
首相や閣僚らが緊急招集された官邸に犯人を名乗る男から電話が入りますが、
電話の声は聞き覚えのある男の声だったのです・・・。
向井理のほか、綾野剛、新垣結衣、吹石一恵、オダギリジョー、大森南朋らド
ラマ版のキャストが出演。監督はドラマ版のメイン演出を務めた平野俊一。
何と軽いというか、テレビと映画の作り方の違いを見せつけられる作品です。
しかも精一杯大作感を出そうとしていることが見ていて更に虚しくなり、非現実
的さに拍車をかけています。
上手い俳優もいなければ演出も幼稚の限りで、テンポが無いし、無駄なエピソ
ードを突っ込んでドラマの進行を阻害しています。駄作もいいところ。