映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「わたしに会うまでの1600キロ」

2015年09月04日 | 日記

   

     人生の再出発のため、たった一人で3ヶ月間1600キロに及ぶ山道と砂漠が

     続くパシフィッククレストレイルを踏破した、実在の女性シェリル・ストレイド

     の自叙伝を、オスカー女優のリース・ウィザースプーンが自ら製作・主演し、

     「ダラス・バイヤーズクラブ」のジャン=マルク・バレ監督がメガホンをとって

     映画化したドラマです。

 

     母の死に耐え切れず、優しい夫を裏切り薬と男に溺れて結婚生活を破綻さ

     せたシェリル(リース・ウィザースプーン)は、母が誇りに思ってくれていた自

     分を取り戻すため、人生を一からやり直すために過酷な1600キロ踏破の旅

     に出ます。

     極寒の雪山や酷暑の砂漠に行く手を阻まれ、命の危険にさらされながらも、

     その過酷な道程の中でシェリルは自分と向き合って行くのでした・・・。

 

     今年のアカデミー賞でウィザースプーンが主演女優賞に、母親役のローラ・

     ダーンが助演女優賞にノミネートされましたが、そのくらい凄い熱演です。

     なんのトレーニングも受けずに飛び出した、女性の一人旅ですから危険と恐

     怖が一杯。食料と水が早々に尽き、夜は暗黒と野生動物に怯え、時には旅

     の男性に恐怖を感じながら道程を進む姿に、観客に対して少しづつ感動を

     与えるに至るのです。

 

     リース・ウィザースプーンは今まで、いろんな個性的な役柄をこなしてきた女

     優さんですが、この作品で新しい役柄を加えた感じで、今後の活躍が益々楽

     しみになります。

     物語が過酷な一人旅という現在と、彼女の過去が並行して描かれるのですが、

     このあたりは上手い演出とは言えないのと、ラストはもっと明確に描くべきだ

     ったが、少ないながらも不満です。そんな苦言を呈しながらもお薦めの一本で

     はあります。

 

 

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