映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「プロメテウス」

2012年08月25日 | 日記

   

     「エイリアン」「ブレードランナー」「グラディエーター」などの名作やヒット作
     を手がけているリドリー・スコット監督が、自身のアイディアで製作したSF
     ミステリー作品です。
     私は宇宙物ファンですし、人類の起源を解き明かす云々に期待していて
     先行公開日に駆けつけたのですが・・・。

     考古学者エリザベス(ノミオ・ラパス)が、地球上の時代も場所も異なる複
     数の古代遺跡壁画から、ある共通のサインを発見。これは人類創造のル
     ーツに繋がる宇宙からの招待状とも言えると分析した彼女は、巨大企業が
     出資した宇宙船プロメテウス号に乗り込み、地球を旅立ちます。  
     2年以上の長い宇宙の旅を経て、目的の惑星に到着した科学調査チーム
     は、地球上の科学の常識では計り知れない驚愕の事実の前に立つことに
     なりますが、それこそ人類が決して触れてはならない事実が眠っていたの
     です…。

     出演はノオミ・ラパスのほか、マイケル・ファスベンダー、シャーリーズ・セロ
     ン、ガイ・ピアースと中々豪華で、脚本を「LOST」のデイモン・リンデロフが手
     がけています。

     とにかく例によってSFX技術が進歩し、その場面は大いに見るべきものがあ
     ります。
     が、一見スケールの大きい仕掛けのようですが、目新しいストーリーとは言
     えないし、展開も今まで何処かで見たようなものの集大成です。
     えらく褒める人もいますが、勢いよく噴き上がらない平板な大作というのが私
     の正直な感想です。
     更にエンドロール後のショットで続編を匂わせています。
     お暇だったらどうぞ・・・です。
                   (8/19 TOHOシネマズ天神 先行公開日 9:45の回 39人)

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映画 「THE GREY 凍える太陽」

2012年08月24日 | 日記

   

     このところの息苦しくなる猛暑とは反対に、この映画は極寒の中での話な
     ので少しは涼しく感じるだろうと思ったことと、ハリウッドで活躍する日本人
     カメラマン、マサノブ・タカヤナギの仕事ぶりを見たいと思って映画館に入り
     ました。

     零下20度のアラスカの地で、人に知られたくない過去を持つ男たちが黙々
     と石油採掘に従事しています。
     オットウェイ(リーアム・ニーソン)は、彼らを襲う狼を撃退する射撃手ですが、
     彼もまた人生に絶望している一人です。

     休暇のためオットウェイらは飛行機に乗りますが、機は凄まじい嵐に襲われ
     雪原の真っ只中に墜落。かろうじてオットウェイを含めて七人の生存者がい
     ましたが、猛烈な吹雪、獲物を探す狼の脅威が彼らを襲います。
     そこは狼の生息地のド真ん中で、狼の習性をよく知っているオットウェイは、
     救助を待つより、森に向って移動することを主張しますが、狼群は執拗に迫
     って一人また一人と犠牲になっていくのでした・・・。

     監督は「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」のジョー・カーナハンで、大スターを
     使わないB級作品ですが、それなりに小器用にまとめているとは思いますし、
     マサノブ・タカヤナギの撮影も、雪原だから白を基調としてシーンが秀逸で、
     さすがの技を見せてくれます。
     難癖を付けるようで悪いのですが、あのような墜落事故で七人が都合よく生
     き残り、しかもピンピンしているとはどうしても思えないし、お話も途中の展開
     が単調です。
     一番気になるのはラストで、あれで終わってもいいのかが疑問です。そしてそ
     れが後味に影響します・・・。
                         (8/18 大洋映劇 初日 13:20の回 23人)


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映画 「トガニ 幼き瞳の告発」

2012年08月23日 | 日記

   

     本日は東京から仲間が来ているので夜は中洲です。少々早い時間ですが日
     記を書きました。ご覧ください。

     2000年から6年間も校長や教員が生徒に性的虐待をしていたという、韓国の
     ある聴覚障害者学校で実際に起こった事件を映画化したもので、韓国社会に
     大きな波紋を起こしたサスペンスドラマです。

     郊外の学校に赴任した美術教師のイノ(コン・ユ)は、寮の指導教員が女子生
     徒に体罰を加えている現場を目撃する。やがて、その女子生徒が校長や弟で
     行政室長(チャン・ガン 2役)を含む複数の教員から性的虐待を受けていること
     を知ったイノは、正義感からその事実を告発し、子どもたちとともに法廷に立つ
     決意を固めるのですが……。

     主人公のイノには「コーヒープリンス」「あなたの初恋探します」のコン・ユが、
     今までのイメージとは違う、不条理な社会に挑む教師役を熱演して成功してい
     ます。
     監督は「マイ・ファザー」のファン・ドンヒョクで脚本も彼ですが、とても上手く纏
     めていると思います。

     事件発覚後も加害者は法的な処罰を受けず、教壇に立ち続けていたことに怒
     りを覚えた作家コン・ジョンが小説として発表、これをコン・ユが映画化を熱望し
     て製作に漕ぎつけたのだそうです。
     韓国では本作の公開でこのおぞましい事件が広く知れわたり、事件の見直し
     や当該の学校が閉鎖されるなど、社会現象を巻き起こしたことも伝えられてい
     ます。

     先に公開されて「冬の小鳥」もそうですが、韓国映画はこの手の作品作りが
     実に上手いですね。他の国では真似が出来ないような描写やセリフを使って、
     鋭くねばっこく核心に迫る手法は見事です。
     日本でもこの作品には関心が高まっているようで、上映館では尻上がりに観
     客が増えている模様です。お薦めの一本です。
                        (8/17 Tジョイ博多 7日目 13:50の回 61人)


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大映株式会社宣伝部 ~ 番外編 ( 3 )

2012年08月22日 | 日記

       
              ↑はるか後方に熊本城が見えます。

     このブログを続けていると色々な方からコメントをいただいたり、質問を受
     けることがあります。
     昨日は熊本にお住いのミスターYKさんから次のようなお便りをいただきま
     した。

     『熊本に住んでいる映画好きで、なぜかたまに新聞やテレビ・ラジオなど
      に出たりしております。
      私が昔の映画好きになった原因の一つは、ローカルテレビで放映されて
      いた大映映画です。
      増村監督と若尾さんの「夫が見た」を中3(!)の時に見て以来の、大映
      映画ファンです。
      地元の新聞でいろいろと調べ物をしていたら、渥美マリさんの水着撮影
      会が熊本であったことを知り、ビックリしました。いろいろと調べたのです
      が、何せ40年以上前のことなので分からずじまい。
      そんな時、中島さんのこのブログを発見し、福岡でも撮影会があった旨の
      記述を発見し、狂喜しております。
      大映映画の研究(とはちょっと大げさですが…)をしております。』

     コメントを下さったミスターYKさんのご了承も取らず申し訳ありませんが、勝
     ちゃんや酒井修のつながりもあり、私は渥美マリの全国売り出しに一役買っ
     ていますので、そのあたりを少々述べたいと思います。

     渥美マリは大映の経営がとても悪くなった頃に、何とかして新しい女優を作
     り出そうとして選ばれた新人女優の一人でした。
     すでに叶順子が引退していて、当時は若尾文子を筆頭に江波杏子・関根恵
     子・松坂慶子・藤村志保などがいましたが、もう何人か客の呼べる女優を作
     ろうと会社は必死になっていたのです。

     そこで本社宣伝部を中心に各支社宣伝課も、それぞれ趣向をこらして渥美
     の売出しを展開しましたが、そのために渥美は何回も九州に来ています。
     九州には一度につき3日間くらいの予定で入って来るのですが、九州での
     全責任は当時九州支社で宣伝課長の私にありました。
     街頭における撮影会も私の企画で、突飛だとの声もありましたが、福岡で
     は街の中心部にある西中洲水上公園で強行しました。

     今とは違ってどんどん写真を撮ってくださいと呼びかけたので、下の写真に
     もあるように凄い人の波でした。
     もう一ヶ所を何処にしょうかと考え、熊本城を背景にしたらスケール感が出
     るだろうと、熊本のデパート店屋上に決めたのです。
     結局は全国でこのような街の中心部での水着撮影会が出来たのは九州だ
     けで、大成功だっただけに私も面目を施しました。

     今回は渥美まりのことを書きましたが、当時は出来るだけマスコミやファ
     ンの前に俳優を出して話題作りをやりましたので、福岡を中心に北九州・
     久留米・佐賀・長崎・熊本・鹿児島・大分などでの俳優たちの思い出話も
     沢山あります。また折を見てご紹介して参りたいと思います。

  
     ↑渥美がファンに呼びかけ。        ↑西中洲の水上公園に押しかけたファン
        
       ↑左も右も、マスコミ相手に福岡市内で撮ったものです。
      
       ↑左はスチール写真。右は私が撮ったものです。
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映画 「Another アナザー」

2012年08月21日 | 日記

   

     ミステリー作家・綾辻行人の原作で、すでにコミック化、アニメ化されている
     人気作の映画化です。
     私としてはあまり食指が沸かない作品でしたが、一応見ておこうと映画館へ。

     1998年春、15歳の榊原恒一(山崎賢人)は、父の海外転勤期間中だけ、早く
     に亡くなった母の実家のある夜見山市の学校へ転校することになりますが、
     早々に気胸で入院し、中途半端な時期に転入学します。
     症状も無事に回復したある日、病院のエレベーターで眼帯をした美少女と出
     会った恒一は、思わず見入ってしまいますが、少女は地下の霊安室の前で
     不可解な言葉を残して消えてしまいます。

     学校ではクラスのみんなには見えない女子生徒見崎鳴(橋本愛)の存在に気
     付きますが、彼女を追いかけようとする度、気胸の発作に襲われるのです。
     学校に伝わるタブーを知らずに破った彼に恐怖が襲いかかります・・・。

     監督は「オトシモノ」「今日、恋をはじめます」の古澤健で、思い切り恐怖を前
     面に出そうとしますが・・・。
     この作品の出来については、あまりいい話を聞かないのですが、私も呆れる
     くらいの不出来映画です。
     脚本・演出・編集・演技のいずれを取っても褒め言葉はあげられませんし、こ
     れ以上書く気になりません。
     このような作品を今後も出すようなことをすれば、邦画は自らの首を絞める結
     果になると思います。
                        (8/21 キャナルシティ 18日目 10:15の回 16人)


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