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あくまでも愛を描き続けるフランスの監督フイリップ・ガレルの作品です。
今回は同監督の「愛の残像」(2008年)「灼熱の肌」を同じ日に見ましたが、
感想は年代順に書かせていただきます。
原作はテオフィル・ゴーチェの小説「スピリット」から脚色、モノクロ映像に
よる古典的とも言える悲恋物です。
若手写真家のフランソワ(ルイ・ガレル)は、人妻で女優のキャロル(ローラ・
スメット)と恋に落ちますが、奔放なキャロルとは長く続かず、二人の関係
は程なく終わってしまいます。
暫らくしてキャロルが精神病院に入り、結局はフランソワを愛していると言
いつつ世を去ります。
1年後、新しい恋人と幸せな日々を過ごしていたフランソワでしたが、なぜ
かいない筈のキャロルの姿が鏡の中で見るようになり・・・。
本日は残念ながら辛口感想です。
まずお話そのものが陳腐で新味がありませんし、キャロル役はもっと魅力
的な女優さんでなければならなかったと思います。
また相手役の写真家役は、ガレル監督の息子ルイ・ガレルですが、演技が
下手で雰囲気ぶち壊しです。
しかもどうしてモノクロにしたのかも判りかねますが、モノクロの良さが上手
く出ていません。
もうこれなら次に見る同監督の「灼熱の肌」に期待せざるを得ないと思いま
したが、次の作品の主演は監督の息子です。私の気持ちに暗雲がかかっ
てきました・・・。
(8/6 KBCシネマ 3日目 10:15の回 13人)