映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「灼熱の肌」

2012年08月08日 | 日記

   

     先日、同じ日にフィリップ・ガレル監督の作品「愛の残像」と「灼熱の肌」を
     見ました。
     「灼熱の肌」は「愛の残像」から3年後の昨年に製作された作品で、今回は、
     ローマを舞台に4人の男女のひと夏を描いたラブストーリーです。

     売れない俳優のポール(ジェローム・ロバール)と恋人エリザベート(セリーヌ・
     サレット)は、ローマに暮らす画家のフレデリック(ルイ・ガレル)のもとを訪れ
     ます。
     フレデリックには美しい映画女優のアンジェル(モニカ・ベルッチ)という妻が
     おり、二人はは深く愛し合ってるのですが、少しづつすれ違いが生じていた
     のです。

     やがて映画仲間のロランもアンジェルが訪ねてきたりして、フレデリックは
     妻に注がれる男たちの視線が気になって仕方がありません。
     みんながドライブに出かけた時、アンジェルは一緒に出かけずロランと会う
     のでした。
     その後、アンジェルはロランとの関係を夫に告白し、事態は愛に翻弄される
     男女の姿を浮き出して行きます・・・。
     ストーリーは監督の亡くなった友人で画家をモデルに、オリジナル脚本で組
     み立てたのだそうです。

     前作「愛の残像」について、私としては不満たらたらの感想を書きましたが、
     この「灼熱の肌」の方がより不満です。
     ヒロイン役にイタリア女優モニカ・ベルッチを迎え、一途に愛の姿を描き続け
     ようとしたガレル監督の意欲は買わないでもありませんが、「愛の残像」同
     様に実話を基にしたとしても、演出に繊細さが欠けているし、お話自体が陳
     腐で途中で退屈してしまいました。
     更に監督の息子のルイ・ガレルが「愛の残像」に続いて画家役で主演してい
     ますが、奥行きのない演技でいただけません。
     名匠フィリップ・ガレル監督作品2本に期待をして見ましたが、低い打率で終
     わってしまいました。
                        (8/6 KBCシネマ 3日目 12:15の回 17人)

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