映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

大映株式会社宣伝部 ~ 番外編 ( 3 )

2012年08月22日 | 日記

       
              ↑はるか後方に熊本城が見えます。

     このブログを続けていると色々な方からコメントをいただいたり、質問を受
     けることがあります。
     昨日は熊本にお住いのミスターYKさんから次のようなお便りをいただきま
     した。

     『熊本に住んでいる映画好きで、なぜかたまに新聞やテレビ・ラジオなど
      に出たりしております。
      私が昔の映画好きになった原因の一つは、ローカルテレビで放映されて
      いた大映映画です。
      増村監督と若尾さんの「夫が見た」を中3(!)の時に見て以来の、大映
      映画ファンです。
      地元の新聞でいろいろと調べ物をしていたら、渥美マリさんの水着撮影
      会が熊本であったことを知り、ビックリしました。いろいろと調べたのです
      が、何せ40年以上前のことなので分からずじまい。
      そんな時、中島さんのこのブログを発見し、福岡でも撮影会があった旨の
      記述を発見し、狂喜しております。
      大映映画の研究(とはちょっと大げさですが…)をしております。』

     コメントを下さったミスターYKさんのご了承も取らず申し訳ありませんが、勝
     ちゃんや酒井修のつながりもあり、私は渥美マリの全国売り出しに一役買っ
     ていますので、そのあたりを少々述べたいと思います。

     渥美マリは大映の経営がとても悪くなった頃に、何とかして新しい女優を作
     り出そうとして選ばれた新人女優の一人でした。
     すでに叶順子が引退していて、当時は若尾文子を筆頭に江波杏子・関根恵
     子・松坂慶子・藤村志保などがいましたが、もう何人か客の呼べる女優を作
     ろうと会社は必死になっていたのです。

     そこで本社宣伝部を中心に各支社宣伝課も、それぞれ趣向をこらして渥美
     の売出しを展開しましたが、そのために渥美は何回も九州に来ています。
     九州には一度につき3日間くらいの予定で入って来るのですが、九州での
     全責任は当時九州支社で宣伝課長の私にありました。
     街頭における撮影会も私の企画で、突飛だとの声もありましたが、福岡で
     は街の中心部にある西中洲水上公園で強行しました。

     今とは違ってどんどん写真を撮ってくださいと呼びかけたので、下の写真に
     もあるように凄い人の波でした。
     もう一ヶ所を何処にしょうかと考え、熊本城を背景にしたらスケール感が出
     るだろうと、熊本のデパート店屋上に決めたのです。
     結局は全国でこのような街の中心部での水着撮影会が出来たのは九州だ
     けで、大成功だっただけに私も面目を施しました。

     今回は渥美まりのことを書きましたが、当時は出来るだけマスコミやファ
     ンの前に俳優を出して話題作りをやりましたので、福岡を中心に北九州・
     久留米・佐賀・長崎・熊本・鹿児島・大分などでの俳優たちの思い出話も
     沢山あります。また折を見てご紹介して参りたいと思います。

  
     ↑渥美がファンに呼びかけ。        ↑西中洲の水上公園に押しかけたファン
        
       ↑左も右も、マスコミ相手に福岡市内で撮ったものです。
      
       ↑左はスチール写真。右は私が撮ったものです。
コメント (10)
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