映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「トガニ 幼き瞳の告発」

2012年08月23日 | 日記

   

     本日は東京から仲間が来ているので夜は中洲です。少々早い時間ですが日
     記を書きました。ご覧ください。

     2000年から6年間も校長や教員が生徒に性的虐待をしていたという、韓国の
     ある聴覚障害者学校で実際に起こった事件を映画化したもので、韓国社会に
     大きな波紋を起こしたサスペンスドラマです。

     郊外の学校に赴任した美術教師のイノ(コン・ユ)は、寮の指導教員が女子生
     徒に体罰を加えている現場を目撃する。やがて、その女子生徒が校長や弟で
     行政室長(チャン・ガン 2役)を含む複数の教員から性的虐待を受けていること
     を知ったイノは、正義感からその事実を告発し、子どもたちとともに法廷に立つ
     決意を固めるのですが……。

     主人公のイノには「コーヒープリンス」「あなたの初恋探します」のコン・ユが、
     今までのイメージとは違う、不条理な社会に挑む教師役を熱演して成功してい
     ます。
     監督は「マイ・ファザー」のファン・ドンヒョクで脚本も彼ですが、とても上手く纏
     めていると思います。

     事件発覚後も加害者は法的な処罰を受けず、教壇に立ち続けていたことに怒
     りを覚えた作家コン・ジョンが小説として発表、これをコン・ユが映画化を熱望し
     て製作に漕ぎつけたのだそうです。
     韓国では本作の公開でこのおぞましい事件が広く知れわたり、事件の見直し
     や当該の学校が閉鎖されるなど、社会現象を巻き起こしたことも伝えられてい
     ます。

     先に公開されて「冬の小鳥」もそうですが、韓国映画はこの手の作品作りが
     実に上手いですね。他の国では真似が出来ないような描写やセリフを使って、
     鋭くねばっこく核心に迫る手法は見事です。
     日本でもこの作品には関心が高まっているようで、上映館では尻上がりに観
     客が増えている模様です。お薦めの一本です。
                        (8/17 Tジョイ博多 7日目 13:50の回 61人)


コメント (2)
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