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1994~99年に「週刊少年ジャンプ」で連載され、シリーズ累計5700万部のベ
ストセラーとなり、テレビアニメ化もされて人気を博した和月伸宏の剣客漫画
「るろうに剣心 明治剣客浪漫譚」の実写映画化で、連載終了から13年が経
っています。
時は明治11年。東京では人斬り抜刀斉を名乗る男が出没し、誰かれ構わず
斬り殺す事件が発生していました。
亡き父から受け継いだ神谷道場の神谷薫(武井咲)は、無謀にも謎の男に立ち
向かおうとしているところを、通りすがりの男が彼女を助けます。その男こそ反
幕府の暗殺者として活躍した、人斬り抜刀斉本人(佐藤健)だったのです。
今は緋村剣人と名乗り、斬れない刀を携えて流浪の旅をしながら、人助けをし
ている剣心だったのです。
偽者の正体は悪徳実業家・武田観柳(香川照之)の用心棒・鵜堂刀衛(吉川晃
司)で、阿片の密売で世界制覇を目論む観柳は、女医の恵(蒼井優)を使い阿片
を作らせ、それを元手に莫大な金で武器を買い漁っていたのです・・・。
監督・脚本は「ハゲタカ」の監督や大河ドラマ「龍馬伝」のチーフ演出を手がけ
た大友啓史で、音楽も今まで大友監督と一緒にやってきた佐藤直紀が担当し
ています。
俳優陣は上記のほか、江口洋介・奥田瑛二・青木崇高と中々の顔ぶれですが、
それが充分に生かされていない残念さがあります。
肝心のアクション画面は、出来るだけCGに頼らず撮ろうとした努力は買います
し、その反対のお芝居の場面のほとんどがいただけません。
巷では絶賛の嵐で興行的にも当たり、英語スーパーで上映した館もあったそう
で輸出を狙っているようです。
でも私的に言わしてもらうなら、演出も脚本ともに稚拙だし、それに若い人たち
の演技はまるで学芸会。まともな顔をして感想を書きたくない心境ですし、こん
な作品が代表的な日本映画といて海外に出るのかと思うと情けなくなります。
(8/24 TOHOシネマズソラリア 先行公開 10:00の回 16人)