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この映画は、1990年にフィリップ・K・ディックの短編小説「追憶売ります」を
「トータル・リコール」として映画化したアーノルド・シュワルツェネッガー主演
の同名SFアクションを、コリン・ファレル主演で新たに映画化したものです。
舞台は戦争の果てに環境が荒廃し、人類はわずかな土地でユーロメリカと、
貧しいニューアジアの二つの地域に分かれて暮らす近未来です。
工場労働者のダグラス・クエイド(コリン・ファレル)は、退屈な日々の生活に
嫌気がさし、記憶を売買するリコール社を訪れます。
だが、クエイドが新しい記憶を植えつけられようとしたとき、突然、警官隊が
襲来。クエイドは思わぬ戦闘能力を発揮してその場を逃げ切るのでした。
帰宅した彼に、今度は妻のローリー(ケイト・ベッキンセール)が襲いかかりま
す。「あなたは過去の記憶を消され、新しい記憶を植えつけられただけ。クエ
イドなんて人間はこの世に存在しない!」と話す妻。
自宅から逃げ出した彼は、謎のメッセージと共にメリー名(ジェシカ・ビール)と
いう女性に出会い、自分の記憶のどこまでが本物なのか、すべてを疑いなが
ら思わぬ戦いに巻き込まれて行きます・・・。
我々の年代者はどうしても娯楽映画として佳作と言われた、前作のシュワル
ツェネッガー主演作品で、顔が裂けながら変身する場面を思い出しながら見
るのは仕方がないのですが、今回の監督は「ダイ・ハード4.0」のレン・ワイズ
マンで、どちらかと言うとアクションを中心にしたリメイク方法です。
それにややもすると大袈裟な演出に走るのですが、全体的に肉付け不足で
新味に乏しい出来です。
22年振りのリメイクですから、CGの技術は長足の進歩を遂げているのだし、
もっと工夫してお話をプラスして欲しかったと残念です。
先述のように前作を見ている年代者はともかくとして、今回初めて見る人は
比較すること無しで結構面白く見れるのかも知れませんが、観客が意外に少
ないのが気になりました。
(8/10 TOHOシネマズ天神 初日 10:10の回 23人)