果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

夏のコスモスとササユリとレモンパルフェART STYLE

2019年06月12日 11時06分18秒 | 日記・エッセイ・コラム
梅雨に入り、みかんたちが一気に成長しだした。
宇連ダムの水は相変わらず少なく、佐久間から導水しているらしい。
ダムもそうだが、植物も体から水を給水して成長を促進する。
みかんの上の雨露は美しく、そして儚いが大切なものである。
近所のコスモスの群落の一部が狂い咲きで、雨の風に揺れている。
昨年の秋には植物たちは春を感じていたので、
ちょっとしたボタンの掛け違いで咲いてしまったのだろうと農夫は想像する。
しかし梅雨のコスモスもついカメラをもって出掛けたくなるほど美しいものだ。
伊古部のささゆりは見頃を過ぎただろうか、少し前の見返り美人が頭に浮かぶ。
その美しい姿は、花を咲かせるまで7年の歳月が必要だと知った。
美しく実るには時間がかかる、果樹農家は痛いほどわかる。

少しタイミングが遅くなってしまったが、
ホテルアークリッシュ豊橋の16階レストランKEIで、
河合果樹園の無農薬レモンたちがお客様の味蕾を虜にしているという連絡。
デザートとして、河合果樹園のレモンパルフェART STYLE」というクールなネーミング。
ランチとディナー、それぞれに出てくるという。
内容はレモンクリーム・レモンの皮のシロップ・
レモネーディアゼリー・レモンアイスクリーム・レモンの新葉。
下に敷かれている自然栽培のレモンの新葉は、お客様から必ず質問が来るらしい。

時季ごとに移りゆくレモンの葉の味わいと香り。
リモネンとシトラールの香りの演出は、
昨年の初恋レモンプロジェクト10周年パーティーの時に私が皆さんに伝えた、
プルースト現象を伴って再びいつしか記憶が戻ってくる。
齢を重ねても記憶に留まるそれは、懐かしさという言葉と一緒にもう一度行動を起こさせる。
自然栽培レモンの木にとっては、生産工場である葉を摘み取られると言うことは、
一大事件出歩けれど、実はここに自然栽培の不思議な循環の作業が隠れている。
やってはいけない、一般的ではない、そんなところに原石は転がっていると感じる。

河合果樹園








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