果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

風薫る季節と高貴なレモン

2016年05月10日 11時23分57秒 | 日記・エッセイ・コラム
みかん山にはスイカズラ(金銀花)やハリエンジュ(針槐)の花が
山道を駆け抜ける車の中に、薫風には早いかもしれない香りをなげかける。
このところの雨と相まって、フィトンチッドと同じ感覚になる。
露地みかんの花は早いものは満開を過ぎてきた。
無農薬レモンは死に花が多かったので、落ちた後から芽が吹き出している。
このパターンは夏の花が咲かない限り、状態は良くないと長年の経験からくる予感が付きまとう。
無農薬レモネーディアもしかり。
台湾にまで雪を降らしめた、寒波の影響が目に見える形で現実化してくる。
例年と同じ管理では完全にアウト!
変化することを恐れず、臨機応変にやっていきたいと思う。

17世紀、レモンがヨーロッパにまだあまり普及していないころ、
それは上流階級のみが手に入れることができた高級品であった。
食材として、薬として、芸術の静物として、儀式の必需品として、
そして権力の誇示として需要があった。

そう言ったことからレモンはヨーロッパでは高貴なものだが、
歴史的にそういった過程を経ていないアメリカはどうにもならないものとしてとらえられている。
もちろん壊血病の恐怖を克服してからアメリカに伝わったという歴史もある。
だからD・カーネギーの有名な格言、
「When life gives you lemons,you should make lemonade.」につながる。
わたしもピンチの時この格言をたまたま思い出して、初恋レモン・レモネードができた。
販売から3年目、皮ごと絞ったレモン果汁本来の味を応援してもらえるように。
5月3日にマキノ出版から発行された「レモン酢でやせる!病気が治る!」は、
近頃のレモンブームのなかで使いやすく楽しみ実践できる本になっている。
私も知らなかった情報があるものうれしいし、
作り手の体験談として私も紹介していただいたことに感謝する次第です

河合果樹園 http://kawaikajuen.jp/




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