果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

初恋の日とお礼と絵葉書

2017年10月05日 19時21分12秒 | 日記・エッセイ・コラム
極早生みかん、日南の姫(ひなのひめ)の収穫もあと少し。
連続して日南(にちなん)の収穫に入っていけそうな気配。
ここにきての冷え込みで着色が進んで来ている。
今日、アゲハチョウが飛んでいく姿を見た。
今シーズンの見納めになってほしいと、大空に溶け込む姿を目で追った。
そして今日、10月5日は高村光太郎の妻、智恵子がなくなった日。
だから「レモンの日」と言われる。
個人的にはレモン哀歌のこの部分が洒落ていて好きだ。
「あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ。
トパアズ色の香気が立つ。
その数滴の天のものなるレモンの汁は、ぱっとあなたの意識を正常にした。」
レモンをかじるということ、
リモネンやシトラールの香りをトパアズ色と表現したこと、
その香りと酸っぱさがアルファ波を一気に増加させたことが、
レモンライフ研究家のごくごくふつうのレモンライフを刺激する。
高村光太郎の支柱でありジャイロであった智恵子。
毎年この日にレモン哀歌を読み返したいと思う。


先週の土曜日に行われた百儂人まつり。
天候にも恵まれ、多くの方々に来ていただき私たちの五感に触れてもらった。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
またサポーターとしてお手伝いしてくださった皆様、
ワークショップを開催していただいた皆様、
そして志を一つにして地域を盛り上げてくれた各百儂人のみんなに感謝です。
名古屋からわざわざビールカクテル「初恋レモンアイ」を飲みに来てくださったYさん。
本当にありがとうございました。
持ち場から離れられず、ほとんどお話しできず申し訳ありませんでした。
いただいた絵ハガキに、まだ行ったことのないシチリアに思いを馳せて、
いつの日にかレモンとブラッドオレンジいっぱいの地に降り立ちたいと思います。
生産者の武骨な指、モスク、カッティングボード、セドラ、絞った果汁が入ったグラス、そしてレモン。
この二枚の絵葉書から、私の洞察力は果てしなく広がり、
生産者と生産の現場や歴史的背景、害虫の食害痕などの情報が頭にインプットされる。
黒くなった爪が美しいと感じる価値観を受け入れる事ができる、
そんな段階になったのだと感じるこの頃である。


河合果樹園 http://kawaikajuen.jp/










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