最速で梅雨に入り、心配していた病気はちょうど食べ頃になってきた枇杷を見ると
やはりという状況で気持ちは少し迷子のようである。
一転、雨はどこへやらと乾燥した風が新緑を潤す季節を遠ざけている。
無農薬レモンは6月の声を聞かないうちに2番花が咲きだした。
こちらも例年よりやはり早い。
3月の終わりから鳴きだした鶯はいまだに果樹園の周りで磨きに磨いた美声を発し、
乾いた風に騒ぐ梢たちのアクセントになっている。
咲き出した紫陽花はだんだんと色濃くなってきたが、
やはり雨粒が似合うところかなと私のわがまま心が騒ぎ出す。
珊瑚樹は白いつぼみが開きだし、
そのうちに地面いっぱいに初夏の雪を降らせることになる。
毎年の一瞬の美は天命クラブが熟す最終年に心の映像として鮮やかになる。
NPOほの国プロジェクトのろみちゃんから、みかん新聞のお願いがあり、
今年もオーナーの皆さんに来月そうそうには今のオーナー園の状況と
今シーズンの募集のお願いが届く予定である。
コロナ渦で心配な状況ではあるけれど、ワクチン接種が進むのと11月までの時間的なことから
なんとか、みかんたちを皆さんに食べてもらえるのではと・・・。
とにかく管理作業だけは例年通りに頑張っていきますので、よろしくお願いします。
相変わらず会議や寄り合いは中止だったりZOOMだったりと、
今までの生活スタイルとは大きく変わってしまった。
移動という時間がなくなったので、その分余裕が生まれる。
そんな中、クリント・イーストウッド監督、マッド・デイモン主演の
ヒアアフターという映画を見た。
41分27秒ぐらいに、「レモンを見ると落ち込んでいた彼の心もすぐ晴れた」という字幕が!
調べると英国の文豪チャールズ・ディケインズの「デイヴィッド・コパフィールド」の一節だと思う。
またひとつ課題を与えられたようだ。