果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

収穫の秋と八膳の誓い

2014年09月11日 20時15分58秒 | 日記・エッセイ・コラム
朝晩はめっきり涼しくなり過ごし易いが、大気が不安定なため予期せぬ雨に見舞われる。
8棟ある温室の開け閉めに、疲弊させられている。
温室みかんの出荷も土曜日を残すのみ、極早生みかんは収穫を開始。
夏色レモネーディアは終盤戦、そして無農薬レモネーディアの収穫へと続く。
疲弊させられている天候だが、無農薬のレモンや無農薬レモネーディアにとっては
残暑厳しいここ数年の天候より遥かに生育が順調だ。
そう、日中の高温はいいのだが、彼女たちは熱帯夜は大の苦手なのである。
つまり原産地の気候が恋しくて仕方がなかったわけだ。

お盆に過去の資料を整理していたら、いろいろと楽しい?懐かしい?ものが目にできた。
しっかりとしたビジョンなしに難しい栽培を通しての地域貢献なんてできないといわれ
中原町(地元)のわんかせ岩伝説になぞらえて「八膳の誓い」なるものを作った過去がある。
それをまかりなりにも踏襲してきたおかげでぶれずに何とかやってこれたと思う。
原点回帰の意味で紹介させてほしい。



【八膳の誓い・・・お膳を返すために】

一膳、地域の農業景観や農産物生産の維持に努めます。

二膳、地域の農業技術を継承、発展に努めます。

三膳、地域の特性を生かした地域興しをめざします。

四膳、地域に食と農の知識を広めることをめざします。

五膳、地域の環境保全に貢献します。

六膳、地域の資源の循環や再利用に貢献します。

七膳、地域の歴史や文化の発掘、発展に貢献します。

八膳、目に見えないものの価値をも認める心を育てます。


【わんかせ岩伝説】村の祝い事やお祭り事で、お膳がほしい時に
「どうか二十五人前、お膳をお貸しください。」と、
わんかせ岩にお願いすると、次の朝にはきちんとお膳が岩の上にのっていた。
使い終わり、お供え物とお礼を言って返すといつの間にかお膳は消えていた。
ある時、二十七人前のお膳をわんかせ岩にお願いして返すときにあまりの立派なお膳だったので
ついつい二膳をとっておき、二十五人前だけを返した。
お供え物もお礼もいつもよりたくさんしておいた。
しかし、家に帰るととっておいたお膳もなくなっており、
それからは何度お願いしてもお膳は出てこなくなったそうな。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする