果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

雀の運動会と自然の芸術

2014年01月16日 19時04分51秒 | 日記・エッセイ・コラム

毎朝、霜が降りたり氷が張る天候が続いている。
垣根の中をまるでジャングルジムのようにあそぶ雀を見ると、つい微笑んでしまう。
寒さも一瞬忘れるのは、チュンチュンという鳴き声と自然に生きる生命力を見せつけられるためだろう。
この雀の運動会に、この年齢になって気づくのも自然の奥深さからだろうと思う。
結局、自然の中では知らないことだらけなのである。

寒いということは、布団が恋しいく早起きは辛いと誰もが感じるはず。
でも「早起きは三文の徳」と言う言葉があるように、寒さの中でしか出会えないものもある。
吐く白い息、薄氷、霜柱、葉上の霜が自然が作る芸術品にみえる。
氷の中に黄色い落ち葉が閉じ込められていると、やけに美を感じる。
みかんの葉の上の霜は、きれいに整列した水晶かと見間違う。
この時季、無加温の無農薬レモンや無農薬レモネーディアの温室の中は、
外の気温より低くなることが度々ある。
あまりにも長く氷点下が続くと、新生器官は黒く変色して枯死してしまう。
こlれは生産者としては慌てふためく、年中行事のようなものである。
先日、河合果樹園から10分ほどの距離にある、無農薬レモネーディアの温室に収穫に行ったところ
自然の芸術に出くわし、つい人差し指をスマホのシャッターの上に置いてしまった。
このときばかりは便利さの奴隷になっていることをありがたく思う。
誰もが美しいと感じるわけではないけれど、違った感性も実際に存在する。
自然から学ばされるのは、人間の非力さだと思う。

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コメント
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