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ワイプテストプレートの数値


先日届いた ワイプテストプレート で、自宅前の歩道アスファルト面を計測してみました。
β線測定時の誤った表示について書いてるサイト の言うとおりですね。
ワイプテストプレートで遮蔽しないで測ると、 10.33μSv/hr という驚愕の数値になるんだが、それがワイプテストプレートで遮蔽して測れば、下記画像のとおりで 0.9μSv/hr 前後になりますね。 もちろんこれはγ線だけ検知の数値なんですが、つまり、計測対象核種はヨウ素131、セシウム134、セシウム137に絞っているという訳です。
だから、α線しか出さないプルトニウムやウラン、β線しか出さないストロンチウムは除外されてます。
これが一般的なガイガーカウンターの性能なんですが、インスペクターはγ線だけでなくα線やβ線も計測可能です。 しかし、γ線での校正となっているため、α線やβ線を含めて測る場合は μSv/hr というような線量を測ることはできなくて、放射線を検知してそのカウント数を表示することになるようです。 それで μSv/hr と CPS の切替スイッチが付いているのでしょう。
放射線源が降り積もっている地面をワイプテストプレートを使用しないで測ると、上記のとおり誤差が大きくなるのですが、線源から1mも離れた空間で測ると、地面からのβ線の検知はゼロになるようです。 なので、地上1mでの計測では、これまでワイプテストプレート無しでも概ね正確な線量を示していたのでしょう。
実際に地上1mで比較してみると、何度も測って平均した値でワイプテストプレート有り無しの数値は誤差の範囲内、殆ど変わりません。 ということは空間にはβ線核種がほぼ無いということなのでしょう。
では、ワイプテストプレート有り無しで 10.33μSv/hr が 0.9μSv/hr のアスファルト表面にはβ線があるということなのか?
インスペクターの校正値は分からないのですが、何度も μSv/hr と CPS のスイッチを瞬間的に切替えて確認してみると、0.18~0.20 程度でした。 例えば 3CPS であれば 0.54~0.60μSv/hr ですね。
機種によっても多少違うのかも知れませんが、ガイガーカウンターの検出器の特性として、β線はγ線の20倍も検知されてしまうようです。 そこで、μSv/hr ではなく CPS で計測してみました。
すると、ワイプテストプレート有りだと平均 5CPS で、無しでは平均 55CPS 程度でした。 これに確認した暫定校正値の平均0.19を掛けると、それぞれ 0.95μSv/hr と 10.45μSv/hr になるので、ほぼ画像の数値と合致します。
※室内で計ると 0~1CPS で、0CPS の時でもいくらかの μSv/hr を表示していて 0μSv/hr にはならない。 ただ、1CPS の時には 1.8μSv/hr 未満になることはないので、実際にはもっと厳密に複雑な計算処理をしていると思います。
ということは、ワイプテストプレート無しで増えた 50CPS を1/20にすると 2.5CPS なので、地面のβ線源からの放射線量は 0.47μSv/hr で、先の 0.95μSv/hr と併せると地面のγ+β線量はだいたい 1.42μSv/hr となるのでしょうか?
この結果からβ線核種が地面にあることは判るのですが、果たしてそれはストロンチウムなのか?
調べてみると、γ線を出すヨウ素131とセシウム137は同時にβ線も出すということなので、今回検知した 50CPS がストロンチウムだとは限らないですね。 て言うか、ストロンチウムでないと思いたいんですがね(笑)
少しは漏れたようなことを言ってたので、まったく無いってことではないのでしょうが、たぶん、存在したとしてもほんの微量なんでしょう。 α線核種のプルトニウムやウランもそうであって欲しいものです。
でもまぁこれらはその性質上外部被曝については気にしなくて良い訳で、内部被曝にしても体内に取り込んでしまうほどの量は無いはずです。 て言うか、これまたそう思いたいんですがね(笑)
て言うか、そもそもプルトニウムが最悪の放射性物質というのは間違いらしい。 半減期が2万年以上のウランやプルトニウムは安定した放射性物質で、単位時間内でヨウ素131やセシウム137などに比べ何万分の1程度の放射線しか放出しないと言う。 いずれにしても、ヨウ素は半減期がたったの8日と短いし、現在地表に残っている核種は、たぶん、ほとんどがセシウムってことだと思います。

ワイプテストプレート使用
単純比較としては 5月17日 の歩道アスファルトの数値を見ると 29.45μSv/hr でしたから、それが今回 10.33μSv/hr になっているということは、線量としては正確に判らないが、3ヶ月間でかなり下がっていることだけは確かなようです。
何度も降った雨に流されたのでしょう。 それは地下に浸透したり、排水から川に流れて海へ拡散して希薄されたり、根本的に何の解決にもなってないんですが、吾が町の濃度が低くなったことは、悪いけれど正直嬉しいですね。
2011年のキュウリ収穫累計 : 160本/ナス収穫累計 : 254本
大玉トマト収穫累計 : 23個/中玉トマト収穫累計 : 202個

いつも駄文にお付合いありがとーございます。
【Inspector+で計測した地上1mの放射線データ】
● 自宅屋内16日06時の放射線量:0.16μSv/hr(WipeTestPlate)
● 自宅屋外16日06時の放射線量:0.58μSv/hr(WipeTestPlate)
【以下は公表値】
● 郡山市役所前15日15時の放射線量:0.84μSv/hr
● ビッグパレットの15日15時の放射線量:0.48μSv/hr
● 郡山市合同庁舎前の16日05時の放射線量:0.95μSv/hr
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