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檜風呂と骨酒でリセット

11月の北緯37度、東経140度のマグカップ の続きみたいになっちゃうけど・・・

さすがに1ヶ月間ずっと風呂に入らない訳にもいかない、と言うか、どうしても不潔な自分にガマンがならないんで、山での暮らしは1週間が限界だった。 頭はかゆいし汗臭いしね。 自分の汗臭さが判るってことは相当なもんですよ(笑) なので、野営キャンプは5~6日過ごすと一旦山を下りていた。 それと食料の買出しもあったんでね。 画像のような缶詰等々、また5日分くらい買い込む訳です。 どうせこんな山奥にゃ誰も来ないだろうってことで、数百万円分の機材その他は全てテントの中に置き去りです。 あんな重いの毎回背負って抱えて歩く気になれない。 ちなみに、さんまの蒲焼缶詰、山では大好きでした。 焦げそうなくらいストーブで熱して食べる。 これ結構イケます(笑)

数日振りに帰宅すると、当時マンション暮らしだったんで余計に、その生活環境のギャップに安堵みたいな、まぁ要するに風呂とまともな食事が実にありがたかった。 出張から戻ったということでいつもより待遇も良かったしね。 とにかく山とは雲泥の差に居心地がとても良くて、ただ座って酒飲んでりゃ良い訳で、平凡な極々フツーの生活が、こんなに幸せなことだったんだと痛感した。 正直、山へは戻りたくないなと思ったものだ。 でも契約しちゃってるからねぇ~ 工期も迫ってるからねぇ~(笑)

翌朝おにぎりを作ってもらってまた出かけるしかない。 そしてまた数日間山に籠もり、計算機片手に三角関数、座標計算と伐採の日々の始まりです。 伐採といえば、県花になってる石楠花(シャクナゲ)の群生地帯があって、かなりの数なぎ倒しました。 あれってヤバイのかな。 でも仕事になんないから伐るしかないし、もうすでに時効だから今さら気にしてもしょうがないかぁ~(笑)

下界もすっかり葉っぱが落ちて朝晩の冷え込みがカラダに堪える頃に、1500mの山に暮らすのは想像以上に厳しいものだった。 長袖の下着と股引き、厚手のシャツとズボン、その上にセーターを着込んで、更には防寒着を上下着用して仕事に臨んだ。 寝る時は防寒着だけ脱いだ状態で首にタオルを巻いて寝袋に入るのだが、それでも毎朝寒さで目覚めることが多かった。 とにかく早く仕事を終えないと死んでしまいそうだった(笑)

そんなこんなで、何とか工期に間に合うように現場終了したのが確か12月の10日頃で、これまでに溜まった垢とストレスをキレイさっぱり洗い流そうと、最終日にはスタッフの慰労を兼ねて帰宅途中の温泉宿で打ち上げ宴会となった。

そこは今も昔のまんま茅葺屋根の小さな温泉宿で、館内には囲炉裏があったり、黒光りした古い柱が古民家のいい味出してる 湯本温泉 分家 という宿だ。 かれこれ140年の歴史がある建物らしく映画の撮影現場にも使われたことがあったと女将さんが話してた。 興味が無かったので映画のタイトルは忘れた(笑)

檜風呂にゆっくりたっぷり浸かって、いよいよ晩餐です。 料理は当然山の幸で、岩魚の刺身をつまみながら骨酒を飲む。 味はともかくも、これ雰囲気サイコーでした。 舞茸の土瓶蒸しも美味かったなぁ~ あとは、他にもいろいろ出たんだけど憶えてないや(笑)

今想い出しても、とにかく温まって美味しくて、山でのキツイ仕事、暮らしから心もカラダも解放されて、幸せな宴でありました。


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