kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

バタバタ

2019-09-24 | 陸上競技
またもblog更新が滞る。あれこれあって。

色々なことが重なっています。余力がないというか。

先週は練習の際、「観る」時間を増やしました。それぞれがどのように取り組んでいるかを見極めるためです。明らかな「差」が出てくる。数日間「観る」ことに専念しました。疲労感がハンパないというのもあったのですが。

県新人が終わったので「再強化」として位置付けています。感覚の変化を生み出すために練習の組み立ても考えます。マンネリ化を避けるために「やりたい動き」を明確にしながらも方法を少し変えていきたい。様々な手段で走りを作りたい。この辺りは好きだからできることだと思います。動きを見ていて思いつく部分があります。

練習を見ていて私自身考えさせられることが沢山あります。競技をする。体裁や体面を気にするだけでは本当の意味での成長はありません。何を目指そうとしているのか。本当に必要なことは何か。ここが分からなければどれだけ時間を費やしても効果はない気はします。

日月で国体合宿があまりました。また、これまで指導に携わってきた選手たちが色々な結果を出してくれていました。この辺りはまた別に書けたらと思っています。

疲れ果てていて更新までたどりつけません。すみません。
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在り方

2019-09-22 | 陸上競技
事務室に用事があって行ったら『「ハッピーな部活動」の作り方』というタイトルの書籍があった。新しく図書室に置くために購入されたらしい。せっかくなので借りて読んでみることにした。ここ最近私自身が「部活動」について考えさせられる機会が多いので。様々な考え方があって然り。今の私の考え方が絶対的だとは思えないこで。

一般的な内容が多く記載してあった。その中に書いてあったのが「やってもやらなくてもいい」という表現。これは何度も書いてありました。さらに「目的」と「内容」を一致させること。この書籍の内容を全て受け入れるという話にはなりませんが、共感できる部分も多くありました。

「やってもやらなくてもいい」という内容。放課後の時間はそれぞれが有効に使えば良いと思います。身体を動かしたいと思えば運動部に入ればいいし、文化的な活動に時間を割きたいと思えば文化部に入れば良い。全ての運動部が「強くなるためにやる」という方向で進めない時代になっているのは間違いない。そうであれば「身体を動かせる」という部分だけを求めて「競技志向ではない」部活動に入るのもありだと思う。

部活動説明会の時に「うちは本気でやる」という話をする。その「本気」という価値観が人それぞれで異なるので話をしても理解してもらえない部分はあると思うが。陸上競技部なので「競技をする」という話になる。集まって身体を動かす、とりあえず試合に出るというサークル的な活動をするわけではない。最初の時点で活動指針を示している。それでも「やるだけ」になってしまう者が出てくる。

1年生が入学してきてすでに半年が経過している。ふと練習を見ていた時のこと。うちの練習の中では毎日のようにバランス系の練習をする。これはきちんとやれば必ずできるようになる練習。運動能力が高いとか低いとかはあまり関係ない。同じ1年生でも1人はある程度できていたがもう1人は未だに静止することができない。これはある意味すごい事だと思う。やれば必ずできることが半年経っても変化しない。一事が万事。半年経っても筋力的に向上している雰囲気がない。結構補強をしているが一向に変化しない。

参加している者の心に火をつけられない指導者の責任だと言われるかもしれない。顧問はそこまで背負う必要があるのか。クラスとは違って「一定の方向性」が決まっているのが部活動だと考えている。熱量の大小はあるかもしれないが「強くなりたい」「速くなりたい」という想いがその根底にあるから指導をする意味がある。価値観の多様化。それは認めざるを得ない。しかし、半年やっても基礎的な部分の変化がないというのはちょっとしんどい。

「目的」と「内容」の一致について触れてあった。「日本一になりたい」という「目的」を持っている。その選手が「練習はダラダラやりたい」と考えている。そうであればその「目的」は絶対に果たさない。当然の話。そうであれば「目的」か「内容」のどちらかを変更しなければいけない。「日本一」を目指すのであればきちんとした技術指導を受けしっかりと練習を積んでいく必要がある。ここは学校選択の際にもいえることだと思う。指導を受ける環境を選択する時点でそれから先の結果は決まってくる。

「ダラダラやりたい」というのがあるなら「日本一になりたい」という部分を諦める必要がある。適当にやって結果を出せるほど甘いものではないから。本気で上を目指そうと思えば必要なことがある。

二極化に近いのかもしれない。サークル活動を自分達でやれる環境を作っていくこともこれから必要になるのかなと感じている。どちらの側からしても今の現状は良いものではないなと感じている。「本気でやりたい」と思う者にとっても「気楽にやりたい」と思う者にとってもプラスではない。それぞれにとってハッピーな在り方を考えていく必要がある。

私自身は「競技を突き詰めたい」と思っている。かなり勉強はしてきたつもりだが「まだ足りない」と感じている。向上心というよりも私自身の生き方なのだと思う。技術指導に関しては「まぁいいや」ではやりたくない。もちろん選手に全ての技術的な要素を伝えることはありません。私自身の頭の中でスプリントについて「突き詰めたい」と思っているだけ。選手にはそれを噛み砕いて必要な要素を伝えていく。

私がやりたいから指導をするという部分もある。別に評価を受けるためにやっているわけではない。自己中心的な指導なのかもしれない。それでも「速くなりたい」と必死に練習する選手がいる。その選手の手助けができるかどうかが私の存在価値だと考えている。部活動は顧問のためにあるわけではない。だからこそ選手がやりたい方向に応じて対応する必要がある。サークル的な団体も作っていかなければいけなくなるのかも。クラブチームの意義も見出していく必要性がある。

まとまらない。とりあえず書いておく。考えさせられる。


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役割

2019-09-20 | 陸上競技
思うことを。

今回の県新人、女子に関してはある程度の成果は出たのではないかなと思います。分かる人には分かってもらえる結果なのかなと。「速い者が集まっているから速いと思われているのでは?」という指摘もありました。周りから見ると「結果は出て当たり前」と言われるのかも。この春は「強い選手が抜けたから存在感が全くない」という人もいました。そういう見方をされるのにと。

今回、親しくさせてもらっている指導者のチームがリレーで決勝を狙っていました。が、バトンミスで予選通過ならず。決勝に進んだタイムがそこまで高くはなかったので十分可能性があったのかなとは思います。かなり悔しがっていました。合宿で一緒に練習することもあるので私としても残念だなと。

余計なお世話かもしれませんが、「失格しないために」という話をしました。こういうのも経験だと思います。短距離指導だけではなく他の部分も様々な場所で勉強させてもらいました。私が理解している内容を選手がどれだけ理解しているのかは不透明な部分がありますが。それでもかなりの時間をかけてバトン練習をしています。まだまだ私自身も勉強しなければいけない部分はあると思います。それでも持っているモノを提供する事は必要だなと。

二日目の朝は一緒にバトン練習の場面に付き合ってもらいました。うちの今のバトンはまだまだ改善の余地があります。狙っている場所での受け渡しができない。ここが「バトンが流れる」という結果に繋がります。それでも考えながら判断をする。女子に関してはコミュニケーションをとりながら修正が少しずつできるようになってきています。

興味関心を持ってくれていたので学校に戻ったら簡単な資料を渡すという約束をしました。基本的に極秘資料なのですが(笑)。以前無理やり時間を作ってやっていることをまとめたことがあります。その資料を送ることに。うちがやっている練習などにも興味を持ってもらったのでそのあたりもやり取りをしながら。

最近疲れが抜けないなと感じているのですがそれは年齢的なこともあると思います。来月には私も43歳になります。この年齢は私が陸上競技について多くのことを学ばせてもらっている師匠と懇意にさせてもらい始めた師匠の年齢と同じくらいだと思います。早いものです。私はしつこく質問をし続けていました。それに応えてもらえたのもあり「ある程度の指導」ができるようになりました。多くの所に勉強に行きましたが指導のベースは師匠から学んだことが中心です。

指導はしたいけどどうしたら良いのか分からない。そういう指導者もいると思います。もちろん「自分は指導できる」と思っている若い指導者も沢山いるのではないかなと思いますが。私は未だに「勉強不足だな」と感じることが多くあります。ここは感覚の差だと思っていますが。

きっと覚えていないと思いますが昨年師匠から話をされたことがあります。「あんたは自分では思っていないかもしれないけど周りから話しかけるのは難しい」と(笑)。仲間内からは完全に「いじられキャラ」ですがそれ以外の人からすれば「近寄りがたい」という指摘でした。自覚症状は全くありません。普段から適当な発言をしていることも多いので自分では「話しやすい」のかなと思っていました。

それでも「話しかけにくい」部分がある。とくに競技に関して質問をするというのはなかなかできないのではないかと。そうなのかな?と考えるようになりました。私にとって師匠の言葉は絶対ですから行動を改めようと思っていました。若い指導者で熱がありそうな人にはこちらから話しかけるように心がけるように。可能なら一緒に練習しないか?とまで呼びかけるようにしています。それに乗ってくれるのは本当に少しですが。

県外からもわざわざ足を運んでくださる方もいます。基本blogなどで知り合ったりする部分なのですが。うちに来るよりは他の場所の方が圧倒的に良いと思っています。それでも来てくれる方々には最大限の対応をしていきたいなと。自ら何かをしなければ世の中は変わらないのではないかなと感じています。

私には私にしかできない「役割」があるのかなと感じています。それが正しいかどうかは分かりません。それでも「役割」を理解して演じていくことも必要だなと思っています。熱を持っている指導者と関わりながらやっていきたいなと思います。

うーん。なにが書きたいのかわからなくてなってきましたが。書いておきます。
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国体練習会

2019-09-20 | 陸上競技
なかなかたどり着けません。疲労困憊状態が続いています。回復しない。

県新人が3日間実施されました。終了後、翌日は国体練習会でした。3年生で国体に出場する短長を中心に練習会です。8月に行われた国体合宿の際、ロングスプリント選手が一緒に練習をしました。その際、かなり質を上げた練習をすることができました。走り込みという意味合いもありましたが、それぞれの特徴を生かした練習ができる。

8月末にも行いました。タイミング的にここしかないというのもあるので強行日程ですが行うことに。色々あって一日練習となりました。3年生は県新人で1本ずつ走っているだけなので元気。我々は...。かなり暑かったのでバタバタでした。とはいえここでやらなければ練習をする機会はない。精神力を振り絞って実施(笑)

練習は軽くアップして様子を見ながら。ここまでくるとドリルを徹底するという感じではなくなります。実践的な練習が必要。反発系の動きが気になったのでそこだけはやることに。フレキハードルを学校から持参していました。ハードル使用料が1台70円くらいかかるということだったので。スタブロも持参。緊縮財政の中でやっています。

krkはこの手の練習が得意。片足でのジャンプでもしっかりと身体を浮かすことができる。800選手はこの辺りが苦手。身体のコントロールなどをもっとしっかりとやっておくとレースパターンも随分違うのかもしれません。2週間しかない中で習得までに時間がかかることはできません。エッセンスを入れながら。

800選手、「学校でハードルドリルを取り入れるようになったのだが、自分しか分からないので合っているのかどうか...」といえ話をしていました。krk達から動画を送ってもらうようにアドバイス。本当に必要な動きをしっかりとやってもらいたいと思います。こういう姿勢は強くなるために必要だと思います。

ある程度やってから戦術的な練習を。400選手は加速段階の練習。スタートそのものは変えませんでした。気になる動きはあります。本当はこの部分から修正する方がいいと思うのですが時間が足りなくなります。スタブロの位置を少し変更して直線的に入れるようにしました。最初の入りをスムーズにするために練習。そこから60mを何本か。一気に加速するというのを避けました。無理やりパワーを使って加速する感じがあったのでエネルギー効率を考えながら加速するように。何本かやる。走り込みだけではなくこういうレース展開をつくる練習は必要だと思っています。

感じが良くなってきたので120mを。スタブロからの加速を大切にしながらバックストレートに入っていく。バックが向かっているのでそれに合わせて。マックスで走るというのではありません。400mのための走りを作るという感じですね。何本かやっていく中で感じがつかめたと話していました。動画で確認しながらですね。

同時展開でkrkのハードル練習。ここに関してはある程度は出来ています。風の状態を把握しながらでしょうか。調整能力は抜群。他の高校生と比べると群を抜いていると思っています。前日にユースハードルで13秒84を出していました。一人で走ってからですからあと0.3くらいは上がるのではないかなと感じています。ハードルに関しては問題なし。あとは冷静なレース展開です。

バックストレートがかなり強い向かい風だったのでどう対応するかを相談しながら。実際の会場の風の状態を確認してもらうことにしました。情報収集をしながら対応ですね。13歩でどこまで行くか。何回かパターンを決めてやっていきました。基本的に流れは決めていますが最後は本人がレース中に勝手に判断して変えていきます。ある程度の情報は提供しますが本人がどうするかで全てのパターンが決まります。適応能力はずば抜けていますから。それで良いかなと。

午前中はこれくらいで。

午後は走る事に。乳酸を貯めまくるというよりはスピード重視で走っておきたいなと。250-150-100を。レストは3分間、次に走る距離を歩いて戻るという感じでした。そのかわりスピードレベルとしては今出せる最高の状態で走る。セット間は15〜20分としました。合同練習の1番の狙いはここにもあります。手が抜けない状態を作って走る。それぞれの学校でやるとトップになるので余裕が出てきます。そうではなくこういう環境で走練習をする事で持っている力を出し切れるのではないかと考えています。

3人で走っていくので見ている方も楽しい。スピード的にはkrkが一番です。本当に強い。しかし、ここに400選手と800選手がいるのでラスト力を抜くことができない。2人も前に人がいるので追うしかない。互いに負荷をかけることができます。距離的に乳酸が蓄積してケツワレをするという所まではいきません。ギリギリのラインでやっている感じです。かなり良いスピードで走り続けることができました。

負荷はかける。しかし、動けなくなるまでというのではなく「スピードを上げて走る」という感じがメインでした。国体までの時間はそれほどありません。ポイント練習を上手く入れながら対応していくという感じでしょうか。我々にできるのはこういう時に必要な練習を入れるだけ。普段は学校の練習がメインですから細かいところはできない部分があります。もっと綿密に連絡を取ってやっていかなければいけないのかなと感じてはいます。

一日中やりましたがその時は元気。しかし、帰って速攻でダウン。起きておけないという身体の状態でした。ほぼ記憶がありません。ずっと寝ていました。そして翌日から学校が始まる。これはかなりハードです。それでもやるしかないのですが。

休めない。それでもやることはあります。色々な意味で心境の変化もありました。これは県新人の時からですが。ここはまた書きます。多分。
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県新人4

2019-09-19 | 陸上競技
県新人、男女で明確な差が出ました。ここは言うまでもなくここにたどり着くまでのプロセスの違いがあります。ここはなかなか伝わらないという部分が大きい。練習に参加していますがそれ以上の事はない。課題克服のための練習にならないのでほぼ改善がありません。

初日、審判の合間に選手の待機場所に。すると男子がゲームをしている。ありえません。こうなる危険性があったので数日前に「勝負しに行く」という話を全体にしていました。待機場所でスマホゲームをしたり、漫画を読んだり、トランプをしているような者がチームの中にいると足を引っ張ることになる。勝負をしようという雰囲気を崩すことになります。絶対に許せないことです。

それにも関わらず私が待機場所に来て他の者と話をしているのにゲームをやめない。「ゲームしてる者がいるんだけど」と全体に投げかけるが止める気配がない。イヤホンをして何か別のことをしている者も。このことを指摘しても当人は座ったまま顔を上げるだけ。

このご時世です。こんな所で激怒しても意味がありません。自分の立場が不利になりやりたい事が全くできなくなるだけ。集団の中で許されない行為があってもレッドカードを出して終わりという話にはなりません。これまでの流れから考えても厳しい指導をしてもここでは意味は全くないと思います。

全ての仕事が終わってから男子だけを集めました。今回の行為についてどうなのかを考えさせるためです。その場には該当者だけではなく上級生もいました。事前に話をしているにも関わらず他の者がゲームをしているのを許すのか。勝負をするというのがどういう意味なのか。試合で結果を出そうとしてもこのような状況で上手くいくはずがありません。

何度指導をしても話をしても取り組みも技術的なことも変化はない。身体を動かすという意味ではやっているかもしれませんが、本来的にやるべき事はできていません。それをどこまで許すのか。こうやってblogに書くとまた一部分を切り取られてバッシングされるかもしれません。「悪いのはどちらか」という本筋ではなく「指導内容をblogに書いたののダメだ」と全く別の問題で批判されるかもしれない。

最終日、同じ者がホテルに忘れ物をしました。委員の仕事が終わってからホテルまで戻ってそこから帰宅。かなり遅くなりました。

火曜日の放課後、該当者が私の所に来ました。「忘れ物を取りに行ってもらってすみませんでした」「試合中にゲームをしてすみませんでした」「ゲームを止めるように言われたのに止まなくてすみませんでした」「注意を受けたのに態度が悪くてすみませんでした」と淡々と話す。確認はしていませんが上級生に「先生の所に謝りに行け」と言われたのでしょう。本当に「言葉だけ」言いに来ました。ここに意味があるのかどうか。謝罪をしろと言われたから謝罪するというだけ。そこに今後の行動が変容する兆しは全くありませんでした。

女子との格差はかなりあります。「本気で競技をしようとしている者」と「とりあえず練習に参加している者」との違いがあります。人数の問題ではなく「考え方」や「捉え方」の差があります。春先に何度も何度も指導してきました。そこの指導に時間を取られ本当たやるべき指導はほぼできず。やりたい練習をやる前の段階で毎回毎回「取り組み方」の指導に時間を割く。今回も同様。ミーティングをして考えるように伝えましたが...。考えるという意味が分からないかなと感じているので。

別件。宿泊先のロビー。見ていると他校の生徒が部屋用のスリッパで食事に来ています。私は日常時はクロックスで行動しますがこれは話が違うと思います。基本的な事を教えていく必要性がある。技術指導などには「力量の差」はあると思います。しかし、こういう場面での行動や立ち居振る舞いに関しては指導はできると思います。

教育をする。何をもって教育とするのか。悲しくなります。指導は従わせるというのとは違うと思います。何が必要なのかを考えさせる必要がある。競技だけではない部分があるのではないかと。競技を通じて何を伝えるのか。

表面的ではない事が沢山あります。それでも受け止めていかなければいけない。進めるかどうか。こちらも明確な基準を持って臨みたいと思います。
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県新人3

2019-09-18 | 陸上競技

続きを。

 

県新人最終日。この日は200m。ここは「狙って中国新人」という段階でした。Saは県総体で0.01秒差で7位となり中国大会を逃す。その悔しさを晴らすためにはここで3番以内に入って中国新人を勝ち取る。事前のランキングでは4位だったと思います。それでもかなりの確率で狙えると思っていました。タイム云々ではなく「勝負」という意味でレースができればと。Msが100mではなく200mに出場。これまでのベストが29秒37。200mのための練習はやっていませんが28秒台が目標。

 

アップに関しては任せていました。大切なポイントになる部分がありますが流れをしっかり作ることができるかどうかです。予選は無難に。Saに聞いてみると「結構行きました」と・・・。27秒17です。さほど力を使わなくても出るタイムのはずなのですが。Msは28秒77。大幅ベスト更新です。戦える記録かどうかは別としてまずはこうやって記録を伸ばしていくことが重要。

 

準決勝前、Saは少しだけバランス調整。状態としては悪くないので軽く調整するくらいで十分だと思っていました。一番の課題は休憩が短い中で3本走るという部分。走り込みという部分ではうちはほとんどやっていません。そうなると本数を重ねると若干苦しくなる危険性が出てきます。これまでの流れを見ると大丈夫かなという感じはありましたが。準決勝2組にSaが出場。全く問題なく1位で通過。向かい風が強くなってきたので記録という部分よりは「勝負」という部分かもしれません。

 

決勝、スタートが相変わらずです。直線に入ってくるときには少し遅れていました。が、そこから挽回。前を詰めていきます。ラスト50mの時点で3位。最後は前との差を詰めながら走っていきましたがそのままの順位で3位。念願の中国新人出場です。本人は安心したのかフィニッシュ後には涙を流していました。県総体の時の悔しさを晴らすことができた部分と安堵感があったのだと思います。そこに駆け付けていたHoも自分のことのように喜んでいました。こういう部分は見ていて本当にうれしいですね。

 

Sa自身は中学時代の100mベストが13秒73。普通の選手でした。色々な選択肢の中でうちの学校を選んでくれる。素直にコツコツできるので力がついていきます。今年の県総体では13秒02まできています。今回の200mのレースの時に「スタートがもっと良くなったら速いのでは」と何人かから言われました。これも分かりにくい部分ですが実際はかなり改善されています。これまでのスタートは本当に「終わった」と感じる部分でした。かなりの時間をかけて改善してきましたがまだまだ止まります。

 

この子の指導をする中で「5歩のリズム」を意識するだけではないなと感じました。「スタート」に関してある程度の共通指導があります。私の中でですが。しかし、それはSaには当てはまらない。1歩目の重心移動が上手くできないので完全に前接地になって止まってしまいます。それにより身体が起きる。リズムが作れない。悪循環を生み出します。国体最終の時から「リズムを速くする」という意識にしています。重心移動を意識するスタートを中心にしていますが、選手の状況によって変えていく必要あるなと。

 

リズムアップをすると「その場足踏み」になりやすい。本来的に強い選手であればそれでも乗れるのかもしれません。が、「不器用な選手」であればそういう走りができない。うちの指導の中心は「練習の積み上げ」です。タイムだけでいえば目立つものではありません。それでも「実績がない選手」が力を確実につけていくというスタイルでやっているからこそ「誰?」と言われる選手が中国新人に進むまでになる。

 

「200mの後半が強い」と何人にも言われました。「走り込みの成果です」と答えています(笑)。まー、このblogを読んでくださっている方は分かってもらえると思うのですがうちのグランドでは120m以上は走りません。走れません。本数も最大で3本走るだけ。通常は120-90-60を1セットやって終わり。連続で数セットやるということはありません。それでも「後半強い」と言われる理由は何か。基礎的なことをやっているのが繋がっているのかもしれません。

 

Saは2週間前に「200mが走り切れるかどうか不安がある」と漏らしていました。こういう発言が出るときには「安心感」が必要になる。ということで1度だけ60mの往復走をやる。1度だけ120mの折り返し走をやる。「走りこんだ」と言えるかどうか分かりませんが、「走った」と言えるのはここだけです。ほとんど走っていません。

 

目に見える結果が出ました。今回は県新人の前のblogに書いていますが「かなり練習を落とす」という試みをしました。他の学校がどれくらい普段練習をしているのか分かりません。うちはぼちぼちやっていると思います。数日間意図的に落としたところで体力が激落ちすることは考えられません。ここは「指導者が不安になる」のと「選手が不安になる」だけだと考えています。今更ですが。思い切って休むことができるか。身体を回復に充てられるかどうか。その部分の判断が必要になってくると思っています。

 

4人しかいない女子で「4継2位」「200m3位」「100m4位」というのは上出来なのかなと思っています。これがきっかけになってもっと記録が上がっていくと感じています。「やっていることが間違いではない」という自信になるから。私自身も方向性の確認が出来ました。まだまだ工夫が必要な部分はあります。競技以外の指導にエネルギーを莫大使う現状から打破できるかどうかも大きくかかわってきます。

 

良い部分はここまで。課題になる部分はまた別に書きます。今回の結果、多くの方が喜んでくれました。周りの指導者も。ありがたいことです。積み上げていきたいと思います。無名校でもできる。そう思います。

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県新人2

2019-09-18 | 陸上競技
やはり書く余裕がありません。精神的にも身体的にも余裕がない。かなり疲労しています。ここに耐えられるかどうか。これから先のことを考えると本当にヤバいのではないかなと危機感を感じています。

県新人。リレー終了後は個人戦。一緒に練習しているtnk先生には「個人でも中国新人が狙えるレベル」という話をしていました。まーこれまでの流れを考えると大口を叩いているなと思われるかもしれません。練習の様子を見ると十分可能性がある。普段の練習の走りがどれだけ本番で出せるかというのだけです。これが一番難しいのですが。

女子は2人とも準決勝へ。Toは前半かなり良かったのですが課題となる中間で遅れ始める。どうしてもピッチに頼ってしまうのでストライドが出なくなります。力むと特にそれが出てしまう。力はついていますが。Hoは予選でスタートの構えが出来る前にセットがかかってしまったので流れが作れていない。準決勝はそこまでではなかったですがスタートの遅れがありました。スムーズに加速できなかったので後半の乗りが微妙。それでも追風参考3.2で12秒95。3着でしたがプラスで拾われて決勝へ。

決勝までの時間はレースの流れの確認。技術的な部分と展開のイメージを。Hoは予選終了後、動画を送ってきて「中間で膝から下が出すぎている気がする」と聞いてきました。そこに対してこちらもアドバイスをします。周りの指導者が絶賛してくれるくらいの良い子です。言われたことを必死にやろうとする。春先から何度この子のひたむきな姿に救われてきたことか。それもあってsmsのkws先生が気功を手伝ってくれました。少しでも良いコンディションを作っておきたい。

レースはスタートから流れが良い。前半から良い動きをしていました。後半が武器なのでそこでしっかりと動けていました。追風参考4.4でしたが12秒69。もう少しで中国新人という4位でした。かなり良い走りでした。時間がかかりますがやっときちんと走り始めたかなという感じでした。まだまだ改善点は多くありますが、素直に積み上げていけるのですこれからまた力がついていくと思います。

何人かの指導者が「あんな子がいたのか?」と質問されました。まー、春先は14秒2くらいかかっていたので知らない人の方が多いと思います。国体最終の時に13秒11で走っています。それでも特段目立つ結果ではないかなと。予選準決勝の走りも目を引くような走りではないかもしれません。それでも私は「中国新人が狙える」と思っていました。上手く走れませんでしたがToも同じくらいは走ります。それが出せるかどうかだと。

決勝でHoがきちんと走った。これによりやっている方向性の正しさを感じることができました。チマチマやっているので大きな結果がいきなり出るとは考えていません。感覚づくりには時間がかかるからです。練習をしていたらそのうち強くなるというのはあると思います。しかし、「狙って強くなる」というのが大切だと考えています。

Hoは練習日誌をしっかりと書きます。「勝ちたい」とか「速くなりたい」という想いはそこまで書きません。しかし、練習メニューをきちんと書いてそこに「練習の課題」や「アドバイスを受けた内容」を色を変えて書いています。毎日毎日自分のやるべきこと、やらないといけないことを振り返っているのです。表面的な話ではなく「課題」を明確にして徹底的に取り組みます。不器用ですが少しずつ積み上げていくことができる。だから14秒2からここまで走れるようになるのだと考えています。

強い選手だから結果を出す。そういう指導だけをしたくはないと思っています。きちんと理解してやっていければ走れるやうになる。それを感じることができたレースでした。

また書きます。
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県新人

2019-09-17 | 陸上競技
県総体以外、大きな目標としていた県新人。色々と思うことがありますが何とかこの日を迎えることができました。この数ヶ月間は想像を絶するほどの我慢を余儀なくされました。今でも変わらない部分はありますが。

県総体では大きな見せ場もなく終わりました。「強い選手がいなくなったから」と言われることも。ほぼ存在感を示すことなく終わった県総体でした。無い袖は振れない。人数も少なくどうにもならない状態でしたが、それは周りから見たら分からない部分。数ヶ月間の指導は基礎の徹底なども含めてやってきました。「心の教育」が足りていないなと感じる部分は何度もありました。逆な伝わる数人は本当に表情が変わっている。一部ですが。

県新人での1番の目標はリレーで中国新人を勝ち取ること。事前のランキングでは3番目。タイムは51秒6でした。ランキング4番目は52秒台だったので「普通に走れば」という感じではありました。女子は4人だけ。12秒台は0人。それでもきちんと走れば50秒中盤は狙える。そこを目指してやっていました。

調整としては狙い通りに行ったかなと感じています。走り自体にキレはある。あとはそれをどう出し切るか。予選は余裕を持って走るようにしていました。気持ちがバトンも詰め気味に。それなりにバトンが渡って50秒50。大幅ベストです。1ヶ月前と比べると1秒上がっています。それだけのことはやってきたので当然といえば当然ですが。

準決勝、ライバル校と同じ組。ライバルといってもond高校は何度も一緒に練習をしています。競技に対して真摯に向き合っていける選手ばかりなので高め合う関係であり続けたいと思っています。もちろん負けたくはないですが。走りは無難でしたが2-3走でバトンが流れました。3走がほぼ止まってもらう形。春先からきちんと渡ったことがありません。バトンに力を注いでいるのですが。ここに関しては思うことがあります。黄色の旗が上がったので「ダメかもしれない」と感じましたが。失格は免れましたが大きく減速したのは間違いありません。競り負けて2着で決勝へ。50秒75。うーん。

決勝。バックストレートの風がかなり強かったので足長を詰めました。詰めて思い切り出るようにする。レースは準決勝と同じような流れになりました。1走で少し遅れるのは覚悟の上。2走以降でなんとか対応したい。が、またも2-3走でバトンが流れる。大きく減速。それでも持ち直してレースを続けました。ライバル校のミスもありなんとか2位に入ることができました。タイムは50秒82。ラウンドが進むにつれてタイムを上げていく必要があるのに決勝が一番悪い。考えものです。

多くの先生方が喜んでくれました。うちのユニフォームが決勝を走っている姿に注目してくださる。ありがたい話です。応援してもらえる選手がいるというのはチームとしては大きな部分です。

しかし、このタイムとバトンでは中国新人にいっても走って終わりです。意味がないとは言いませんが、勝負にはなりません。バトン練習はかなりやります。その練習の意味がどれだけ分かっているか。なぜ失敗するのか。ここが分からなければ次も同じかなと感じています。正直、中国新人に行くのは「当然」だと思ってやってきました。まだまだ足りない部分があるというのを痛感しています。技術的な部分もありますがそれ以外の部分も多い。どこまでできるか。私の心が持つかどうか。そこも大きいなと感じています。

とりあえずリレーで中国新人。去年は県新人にエントリーすることさえできませんでした。少しは形になったでしょうか。やれることをやるしかないなと感じてはいます。

また書きます。多分。
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近況報告

2019-09-16 | 陸上競技
更新するエネルギーがありません。疲労困憊。ちょっと休んで可能なら更新します。近況報告だけ書いておきます。

木曜日、午後から県新人のために移動。練習をしました。かなりバタバタ。

金曜日、県新人初日。かなりバタバタ。

土曜日、県新人2日目。女子4継2位。女子100mで追風参考ながら12秒69で4位。

日曜日、女子200m、向かい風があり強い中で26秒99で3位。中国新人の切符を勝ち取りました。

月曜日、朝から国体選手の練習。1日練習。

全ての日が暑くて体力を奪われる。ヘロヘロ。

とりあえず休みます。目が覚めたらそれぞれについて更新するかも。

お許しを。
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練習の増減

2019-09-12 | 陸上競技
陸上について触れていませんでした。昨日はblogタイトル自体が「教育」という微妙なテーマとなっていました。それにより訪問者数が100位減っていました(笑)これだけが理由ではないでしょうが。私が真面目に教育について語るというのは違和感があるのかもしれません。

練習に関して。夏の間にある程度の負荷をかけてきました。走る量はそこまでではないと思っています。強化練習期間中には基礎的なことが中心。トレーニングも含めてかなりの時間をかけました。1週間に1度くらいは少し走る量を増やしましたが「走る本数」としては圧倒的に少ないと思います。

基礎基本の徹底。数ヶ月間かけて変化を生み出したいと考えていました。技術的な部分の変化は「意識」に比例すると思います。どれだけやっても本当にやりたいことを分かっていなければ結果には繋がらない。同じ練習をしていても「考えずにやる」というのでは成果は生まれないと思います。

あとは気持ちのコントロール。うちの女子はどちらかというと「ダメなところを探す」事が多くなります。良い部分があっても悪い部分が気になって考え方自体がマイナスに向かいやすい。指導する側は「欠点をなくす」ための視点で捉えることも必要だと思っています。改善しなければ勝負できなくなる。ここも捉え方だと思います。

スタートが上手くできない選手。数歩が進みません。そこに対して私としては「改善する」ためのアプローチをする。そこだけに囚われていると動きは変わりません。驚くくらいスタートが下手な選手がいるのですが「基本」は抑えながら個別に意識を変えます。「大きく出遅れなければいい」と考え直すように指導してきます。

これまではスタートの出遅れは致命的でした。それがなんとか最後に追いつけるかなという水準に達しました。この部分が出来るようになるためにはやはり時間がかかります。本人達が「なんとかしたい」という意識があるかどうかで変化が生まれるかどうかは決まると思っています。

夏の間、可能な限り練習をしました。何度かレースもありましたがそこまでの調整はせず。負荷を減らすことよりもきちんと練習を積むことを優先。スーパーな選手がいればまた違う形になるのかもしれません今の感じからすればやるべきことをやる方が大切。その中で私の指導に関する考え方も随分変わりました。時代にあった指導が必要。不平等という言葉がありますが「何を持って不平等なのか」という判断が必要になるなと。

2学期が始まって天候もありましたが負荷をかなり減らしています。これまでの調整のスタイルとは随分違います。本数を最低限にしてそこの質を上げる。何本も走るというのではなく必要最低限の本数にしました。土曜日も月曜日もバトン練習と120位しかやっていません。どちらも90分程度で練習を終えています。土曜日に90分というのはこれまでから考えるとめちゃくちゃ短いかもしれないなと。

考える。通常の負荷は他校と比べて高いのではないかなと思っています。トレーニングもしっかりやります。TDMなどで負荷をかけて走る事が多い。身体にかかる負担はそれなりにあると思います。そうであれば試合の調整として「思い切って練習を落とす」という判断が必要かなと。出来る限りフレッシュな状態でレースを迎えたい。当たり前の話ですが。

かなり減らしました。それにより選手が「もう一本やって良いか」という話をしてきます。最低限のことは認めています。こういう申し出をしてくる選手は「不安」があります。自分自身の中で「大丈夫だろうか」という「不安」を抱えている。だからそれを打ち消すためにもう少しやっておきたいという気持ちになる。全く考えていない者は言われたことかかやらないのでなかなかそういう気持ちにはなりません。

どうしても「不安」はつきまとう。そうであればこちらがその部分までコントロールするようにする方がいい。「やる」という判断を要することもありますが「やらない」という判断をする方が難しいのかなと考えています。指導する方も練習で何本も走る姿を見ている方が安心する部分がある。良い動きを何本もできると「これで大丈夫」と安心するのかなと。これまでは私自身がそんな感じがありました。

ということで思い切って休むことに。筋肉が極力フレッシュな状態でレースを迎えたいなと。とにかく疲れを残さない。数日間で動きが大きく崩れるということはないと思っています。変わるとすれば「不安」からあれこれ考えすぎて動きがコントロールできなくなるという部分かなと。実際問題考えてみれば分かるのですが「真剣に考えてレースに出ている選手」がどれだけの数いるのかという話です。かなり曖昧な練習の中でやっていても走れる者は走れる。細かく考える事も必要だと思いますがある程度ざっくりやることも大切かなと。

練習の増減を意図的にやっています。疲労抜きがどれくらいできるか。整体などと組み合わせてやっておいてくれると良いなとは思っています。思っているだけなのでどこまで実践しているかは分かりませんが。

今更ながら調整についても考えています。普段が負荷が高いのであれば思い切って落とすというのが必ずプラスになると思います。ロングスプリントは少し違うと思うので心肺機能には負荷をかけ続けていました。どうなることか。

県新人を迎えます。中国新人を勝ち取れたらと思います。
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