kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

褒めて伸ばす?

2017-05-23 | 陸上競技
思うことを少し。

今、時代の流れの中で「褒める」ことが求められます。「短所」を指摘するよりも「長所」に着目してその部分を伸ばす指導をする。まー生徒にとってはそのほうがモチベーションの維持になるのかもしれません。「好き」な練習は一生懸命にやるが「嫌い」な練習はそれなりにしかやらない。それも「個性」だと言われたらそこまでの話になります。

小さいころから特定の分野で活躍すると「持ち上げられる」ことが多くなります。周囲が「すごいね」と持ち上げる。それにより選手もその感覚になる。競技で結果を出している間はそれでもやっていけるかもしれません。しかし、一旦伸びが止まってしまうとそこに何も残らなくなります。「いいね」「すごいね」という心地よい言葉だけを聞き入れていたら結果的に「競技場面のみ」での評価しか受けなくなります。

「怒らない」というのはかなりのストレスです。なぜなら次も同じようなことをする可能性があるからです。怒らずに指摘することは簡単です。それでも「まあいいか」と感じてしまうようでは次につながらないのです。もっとも「怒らない」というのは「そこまでエネルギーを使うまでもない」という場合もあるし「興味関心がない」という場合もある。

私も褒めることはあります。が、どちらかというと「課題の克服」や「できていない部分に対する指摘」のほうが圧倒的に多い。バランスだと思いますし、そこに至るまでの「関わり方」だと思っています。次も同じことをさせないためにやはり「怒る」というか「注意する」というのはやらないといけない。見て見ぬふりは良くないなと思う。誰のためにもならないから。

「短所」のみに着目してそこを克服する。これも一つの方法だと思っています。が、それをやると「長所」につながっていかなくなる。加速段階が「短所」であればスタートからの加速を徹底して改善する。加速段階が速くなったとしてもそこでエネルギーを使ってしまえば武器である「中間疾走」や「後半の走り」につながらなくなる。結果的にそれでは「記録」にはつながらなくなります。トータルでレースを作るという感覚を持たなければいけない。

うちの選手、爆発的にスタートができるタイプの選手がいません。100mに関していえばスタート型のほうが有利ではあると思っています。今は「長所」につながるための「短所」の改善をしています。時間がかかりますがそれが一番の近道かなと。褒めての伸ばす。その選手の良い所だけに着目する。それもある程度必要なのかもしれませんがやはり「先のこと」を考えると「短所」を自覚して改善してくための指導も必要だと思います。

「短所」に関しての指導。かなり厳しくやっていきます。「長所」に関する指導は「認める」くらいでしょうか。偉そうに思われるかもしれませんが選手が「勘違い」しないようにしなければいけません。持ち上げ続けて「勘違い」させてしまえばその後本人のためにならないからです。この手の指導の仕方で選手や生徒に嫌われるなら本望です。

先日の県選のリレー。全く怒りませんでした。怒る気にもならない。もちろん褒めるなんて部分は一切なし。放置です。「短所」とは違うかもしれませんが「ありえない」状況に対してかける言葉もありませんでした。激怒したところで現実は変わらない。怒るよりも「突き放す」方を選択しました。これが私の「甘さ」なのかもしれませんが。

認めることはします。当然です。が、褒めまくって持ち上げるというのはやはり違うかなと。スタンスとしてですが。

前日に途中まで書いて力尽きてしまったので既になんでこんな記事を書こうと思ったのか記憶になくなっています(笑)。一応記録として残しておきます。

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