kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

チームとしての男女の関わり方について思う

2009-05-12 | 陸上競技
昨年末、チーム内でミーティングした時に、うちのチームが他校に負けないものは何かを考えさせた事があります。単純な走力でいえばうちよりも速いチームはたくさんあると思います。だったら他の学校に負けない「何か」を見つけそれを伸ばしていく事が必要なのではないかと。

その時に挙げられたのが「補強の強さ」と「チームワーク」でした。もう一度その時のblogの内容を書いておきます。自分達が何を想っていたかを確認させたいからです。以下その時の文章です。

『もう1つは「チームワーク」。という事です。男女共に目的意識を持ってお互いに刺激しながら、アドバイスしながら練習に取り組んでいるチームは他にはいないと感じているようです。私がいないときは男女関係なく技術的な部分を見て指摘をしあっていた。どちらか一方だけではなくお互いが高めあいながら練習に取り組めるチームはそれほどいないと。確かに全体の意識レベルは高いと思いますね。他のチームと比較した事はないのでどうかは分かりませんが(笑)。それが「武器」になるならそれを使ってチーム全体の力を上げていけばいい。男女がそれぞれを「尊敬」できる関係であって欲しいですね。』
これが何を意味するか?時間が経てば自分達のやっている事、やろうとしている事を見失ってしまう事があります。チーム内でいつの間にか、「女子のためにやっている」「やってもらって当たり前」という感覚が出て来ていたと思います。互いを「尊敬」できる関係であって欲しい。それぞれが「何か」をすることで見返りを求めてしまえば「やってあげている」という「義務感」が生まれます。当然です。男子には男子にしか出来ないこと、女子には女子にしか出来ないことがあります。それぞれに与えられた「役割」があると思います。

女子は大会でも力を出せます。男子はなかなか出せません。男子はこれに対するイライラもあると思います。女子が力を出せるのは男子に支えられているからという部分もあります。ここは目につきますし、男子もその意識があると思います。女子は練習が終わっても片付けにすぐ動く事ができない。これは私に練習についての話を聞きにくるからというのもあるのですが…。そういう部分が積み重なればやはり男子も不満を感じるでしょう。なんだかんだいってもまだ高校生ですからそこに「原因」を求める部分もあるでしょう。

逆に女子が必死で「目指す場所」に向けて取り組んでいる姿から男子は何かを学んでいるはずです。悔し涙を流す。倒れても立ち上がって走る。保護者にはとてもではないですが見せられません。どんな「想い」で取り組んでいるかは男子が一番近くで見ています。この姿を見ることで男子は「強くなりたい」と思っているはずです。その部分で支えられています。だから男子は女子を支えてくれている。実は互いに何かを与え合いながらチームは作られているのです。男子はそこが見えなくなっている。

「同じ空間」「同じ時間」を共有する中で互いに何かを得て成長していく事が必要です。チームによってはそこまでの「想い」がない所もあるでしょう。
以前から「男子の余裕の無さ」を指摘しています。「やってあげている」という感覚が強くなるからだと思います。だから「これだけやってあげているのになんで…」という部分につながっていきます。確かに本当に良くやってくれています。私も認めいます。だからこそ男子は「心」に余裕を持って欲しいですね。それを特別な事だと思う必要はない。私が指導する選手に見返りを求めていません。もっと楽な関わり方がありますが、選手のためになると私自身が信じていますから様々なモノを求めます。同じ部分があるのではないかと思います。言い方は悪いかもしれませんが、「そんなもの」です。

女子は「自分達で出来ることは自分でやる」という姿勢を持つ必要があります。頼りすぎる。出来ない事は頼っても良いと思います。競技に対して真剣に向き合う事は出来ますが、自分達が「支えられている」という部分を絶えず忘れてはいけい。互いが互いを大切にし尊重する姿勢を持ち続けて欲しいですね。

別にチームがバラバラだと書いているわけではありません。それぞれに「想い」はあると思います。抱えているだけではなく、きちんと伝える事が大切です。「チームワーク」が武器です。総体で互いにプラスアルファの力を出すためには、見つめ直す必要があります。土曜日、色々と私の考えを話しました。男女共にそれでも分からないようならそこまでのチームだったということ。純粋な選手が多いので私が伝えたかった事が分かってくれると思います。

男女共に「力」だけではなく「意識の高さ」を求めています。それがチームとして活動するには必要です。陸上競技は「個人種目」だからこそ「チーム力」が結果に大きく左右すると思います。個人だけで戦う事を目指すチームもあると思いますが、うちは「チーム」として戦う事を目標にしています。選手個人個人が互いを認め合う関係を作っていくためには、それぞれの「考え方」や「意識」が大切になります。更なる成長を期待したいですね。
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