kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

感覚的な話2

2015-11-26 | 陸上競技
もう少し書いておきたいと思います。

ウエイトトレーニング。投擲選手には必要だと思っています。「重いものを投げる」というからにはかなりの筋肉量が必要になる。BOSSの指導ではこの部分は徹底されています。技術的な改善に加え、かなりのウエイトをやります。だからこそ確実に結果につながる。投擲選手がウエイトをしないで結果を出そうと思えばかなり難しいのではないかと思います。その筋肉に動きを覚えこませながらやっていくので「技術」と「筋力」は切っても切り離せない関係にあるのだと思っています。

スプリント種目に関してはどうなのか?分かりません(笑)。研究論文などを読んでも結局は分からない。ウエイトの本などは数限りなく出ています。筋肥大をさせるためには10RMで3~5セットやる。最大筋力を上げるためには1~3RMで行うほうがよい。という話ですね。10回ギリギリ挙がる重さで3~4セットやっていけば筋線維に大きなダメージが残り再合成していき太くなる。1~3回挙がる重さでやれば動員される(挙げるときに使われる筋肉の数が増える)ため最大筋力が上がる。こんな感じです。

最大筋力を上げる。が、スプリント種目で1回で済む動きはほとんどありません。というかスタート局面だけです。そこでしっかりと力を爆発的に出すために「最大筋力を上げる」という練習が必要になるのかもしれません。が、筋力がなくてもスタートが速い選手はいます。筋力肥大させていくことによりもっと良いスタートができるのではないかという考え方もあります。動きの部分で改善していくという考え方は案外少ないのではないかと思っています。私自身も勉強しなければいけない状況の中でやっています。最大筋力を上げることが本当にスプリントに生きてくるのか。一歩ずつの出力に影響する部分もあるとは思います。見極められるほど経験がありません。

スプリント種目では「動きながら鍛える」という部分を重視する方がいいのではないかと思っています。重心の移動がある中で力を発揮していくほうが実際の種目特性に近いのではないか。東京高校ではダイナマックスを使っての練習が頻繁に行われます。ここも着目点を変えれば様々な練習意図が読み取れます。一つだけ言えるのは「重いものを使った練習はない」という部分でしょうか。ダイナマックスに関しても「重さ」が重要だと話されていました。動きの中で力を発揮するという部分が重視される。更には動きの中で「軸」の部分がしっかりと保たれる。ここはすごく重要なことだと思っています。

繰り返しになりますが「感覚的な話」でしかありません。正しいかどうかは分かりませんし、正解が本当にあるのかどうかというのも不明です。ウエイトトレーニングによって「大臀筋」「中臀筋」を部分に鍛えていく。「狙い」としては走るときにその部分の筋力発揮が大きいためだと思います。が、実際の動きとは異なる動きの中で鍛えていくことで本当にレースに生かせるのか。一番は走りながらそこの筋肉が鍛えられたらいい。もちろんそんなに簡単なことではないですからトレーニングをするのですが。

ウエイトで結果を追うといつの間にか「重さを上げていく」ことに中心が移っていきます。本来であれば速く走るためにやっているはずなのに、ウエイトで「重いものを上げれば競技力も上がる」と目的がすり替わっていく。当然起きうることです。繰り返しになりますが投擲種目では絶対に筋力が必要になると思います。投擲物の重さは変わりませんから、筋力が上がればそれを投げる部分に余裕が出てくる。室伏選手は一定時期までウエイトトレーニングを重視していたと聞いています。が、途中からは「体の使い方」に注目してウエイトをする時間を減らして効率よく動きを作ることに注目していった。これもある程度のことをやったから言えるのだと思います。最初から「ウエイトは減らしてもよい」というところからスタートしたわけではないはずです。ここは選手独特の感覚なのかもしれません。

ひょっとしたらずっとウエイトをメインにした練習をしていたかもしれません。それでも結果は出ていたのかもしれない。が、これは比較対象がありません。正直分からない。良かったかもしれないし頭打ちになっていたかもしれない。総じて言えることは「部分的な強化はしていない」というとろですね。常に全体的にバランスよく鍛えることは意識しています。種目バリエーションはかなり多くなっています。すぐに忘れてしまうので記録しておかないといけないのですが、今年に入って補強メニュー表に追加できていません。危うい話ですね。

基本的に「とりあえずやる」というのは嫌いです。やるからには意味を持たせたい。持たせなければいけない。その練習を何のためにやっているのかをきちんと説明できないといけないと思っています。他のチームがやっているからやるという感覚はありません。これをやったら効果があるだろうな、こういう動きに生きてくるんじゃないかという「感覚」でやっています。だから正しいかどうかは分からない(笑)。信じてやるしかいですね。

まとまらないな・・・。まーいいか。

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