kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

どこを目指すか?

2010-02-01 | 陸上競技
選手の日誌を見ると土曜日の事がかなり書いてありました。少しだけですがfujikawa先生に話をして頂いたのがやはり衝撃的だったようです。

うちの選手、こういう時にはこちらがびっくりするくらい積極的です。常に全国で戦い続けている人に対しても純粋に自分達の想いをぶつけて様々な質問をしたようです。自分達の目標タイムを伝えて「私達の目標に到達する可能性がありますか?」と聞いたようです。ほとんど走りを見てもらっていませんし、6人中4人しか走っていない状態でいきなりの質問です(笑)。それでも選手の「想い」に対する答えを頂いたようです。簡単に出せるタイムではありません。このタイムを出せばインターハイの準決勝が見えてくるタイムです。「無理だろう」と言われてもおかしくないタイムです。私はそこだけを目指していますし、選手もそこを出すために何をするかを考えようとしています。それでも客観的に見ての評価を受けたかったのかもしれません。心から出来ると信じていれば人に聞く必要はありません。それでもどこかに不安になる部分があるのでしょう。

可能性の話としてきちんと力が出し切れれば達成可能だと。その代わりかなりの条件が必要になります。ここに関してはこれまで何度も選手に話をしてきたことです。残念ながら今まで一度も上手く行ったことがないというのが現実です。中国大会レベルでの1走の出遅れは致命的です。流れに乗れずに2走にエースを配置してなんとか挽回しても後半で勝負できる位置には持っていけません。どちらにしてもそのレースで4~5番争いが良いところです。戦えるポジションにいませんから最終的にその辺りの順位になります。ここに関しては以前から少しだけですが考えている事があります。これも選手の条件が整わない限り実現しませんが。

今目指しているのはインターハイで戦うことです。これは冬期に入る前からかなり言い続けています。その舞台に立つ事が最低条件となります。言い過ぎかもしれませんが、中国大会で7位も県総体の予選落ちも目指すところからすれば同じになります。それくらいの気持ちで臨む必要があると思っています。まずは勝負の舞台にたたなければいけません。

近畿のレベルは非常に高い。今年度のインターハイでも400mHの上位3人は近畿地区、5位にも近畿の選手が入っていますから決勝に残った8人のうち半分が近畿ですから簡単には勝ち上がれません。マイルも1、2位は近畿ですからそこと戦うため、インターハイの切符を手にするためには他地区とは比べものにならない位の力が必要となります。強豪校と言われるチームがたくさんあるからこそ、勝ち上がるために目標とするタイムが上がっていきます。そこまで力が上がらなければ目指す6つの切符を手にすることが出来ないからです。勝ち上がるために指導者も工夫をする。それが更に競争を生み出していく。そこに身を置くことでしか分からないことがたくさんあるのです。そんな話を直接してもらった選手は恵まれていると思います。これまで目標にしてきた所の厳しさを突き付けられたわけですから。甘さを残したうちの選手が簡単には届くほどのレベルではないのです。それが分かってからが本当のスタートだと思います。

うちの選手の取り組む姿勢や意欲を見てもらえたのではないかと思っています。まだまだ届くかどうか分からない所をひたすら目指しているのだけは確かです。一生懸命になることだけは得意ですからね。その姿を見たからこそわざわざ話をしてくださったのではないかと思っています。がむしゃらに強くなろうとする姿が心を動かすのかもしれません。「鍛えられていますね」という言葉に少なからず「同じ臭い」がしたのかもしれません。もちろんまだまだ差がありますが。ひたすらに目指すものに向けて努力をする。それ以外に目標に近づくことはできないのです。そこをきちんと理解しなければいけません。やっている事の意味を考え、全てを結びつけていく事ができなければ力はつきません。今回の事はかなり刺激になったようです。これを本物にできるかどうかにかかっています。

目指すところだけをひたすら見ながらやっていきたいと思います。それしかありませんから。
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