どちらかというとこちらの方がタイトルに近い内容になるのではないかと。
練習について。ここに関しては本当に考えさせられます。正解がどこにあるのか分からないからです。練習を組み立てるために様々な文献を読み漁りました。筋肉に関してはミオシンとアクチンが云々という現場ではとても活かされない内容まで(笑)。それでも知識として知っておく必要がある。そう考えていました。
乳酸関係の本物にどれだけ購入したか。運動生理学的に考えてどうなのか。乳酸閾値であるLTは最大有酸素能力に比例する。有酸素能力を上げるためには毛細血管の拡充が必要になるためハイペースのジョグではなくゆっくりとしたLSDが効果的になる。ATP-CP系のエネルギー供給は筋肉内のクレアチン量に比例する。そうであれば筋肉量を増やす方がクレアチン量が増える。
理論上は間違いないのだと思います。研究室における実験においてそれは証明されている。研究論文は数限りなくある。大学時代からマニアックな部分に興味を持っていました。腸腰筋の話などは周りが理解していない時に調べていました。効果的な強化方法が確立されていなかったので先生に質問したら「階段上がったら鍛えられる」と一蹴されましたが(笑)。
指導を始めた時には「陸上競技は科学」という考えの中でやっていました。現場での指導経験がないので様々な専門誌を元にアレンジしながら。指導して2年間くらいは当時めちゃくちゃ流行っていた「40秒間走」もやっていました。一応科学的なデータとして示されていたので。300m1本全力で走っても乳酸の発生はそこまでではない。スピードレベルを落として徐々に乳酸を蓄積させていくことで乳酸生成量が多くなり筋肉に蓄積される乳酸量も増える。だから地味に負荷を増やしていって乳酸耐性を高めていく。
乳酸自体はエネルギー供給の副産物です。短時間で大きな力を発揮するためにクレアチンだけでは不足する。だから筋グリコーゲンを分解してアデノシン三リン酸を作り出す、その時に発生するのが乳酸。まーこの手のことを書き続けるときりがないのでやめます(笑)。とにかく乳酸が発生するのは運動を続けるためには必須。乳酸をたくさん発生させるということは大きなエネルギーを使い続けているという解釈ができるのだと思います。有酸素系で乳酸の分解もしますし。
乳酸が蓄積した状態で走り続けることで乳酸耐性が高まる。科学データからすればそうなのでしょう。しかし、ここで気になることがありました。実際のレースではそんなにのんびりした動きの中で乳酸が蓄積することはない。地味に乳酸が生成されるスピードレベルの練習を繰り返すことは本当に競技力に繋がるのか。もちろん偉い研究者が研究された内容なので私のような者が口を挟むレベルではないと思います。
現場で見ていて「これってどうなんだろう?」と強く感じました。200mくらいの距離から少しずつ伸ばしていってオールアウトするまで走る。200mを40秒で走るというのはほぼジョグ。そこから伸ばしていくことで少しずつ乳酸を蓄積させる。実際の場面とは異なる形でやっていく練習。特に女子はスピードレベルが低い中で走ると動きのタイミングもズレてしまう。大きな効果があるのか?その意味でこの練習を導入するのが良いのかどうか。
自分が現役時代。最後の年にスタブロからの150mを5本というメニューを考えていました。大学院生だったこともあり簡易乳酸測定装置みたいなものを使うことができました。実験の一部として乳酸測定。この時、陸上競技人生の中で一番苦しかったかもしれません(笑)レスト5分で最大スピードで走る。2本目終了後からすでにけつ割れ。出来る限りスピードが落ちないようにタイム測定もしていました。それもあって爆発的に乳酸が蓄積する。死ぬかと思いました。実は長い距離をそれなりのスピードで走るよりもこちらの方が乳酸が蓄積するのではないか?乳酸蓄積の中でどれだけ動くことができるか。
その辺りからメニューの流れを変えました。師匠が150mを重視しているというのもあったのでそれを参考に。150mを5本。レストは50mウォーク。60秒くらいだったでしょうか。ハイスピードインターバルですね。これを3セットやっていました。かなり時間を要する。負荷的にはかなり高かったと思います。上述の爆発的乳酸蓄積とは少し違うのかもしれません。この練習を入れてからかなり記録が伸びました。65秒くらいの選手が57秒台へ。ほぼ全員が60秒台で走る水準。当時の県レベルであれば驚異的な部分だったと思います。
しかし、このパターンはかなり競技に対して意識が明確でなければできない。更に負荷が高いので故障してしまうリスクが高くなる。こういう部分では継続性の低い練習にしてしまっていたのかもしれません。まー私も冷静さを失っていましたから負荷をかけ過ぎていたというのはあると思います。こういう性格ですから。
色々な経緯があります。40秒走が良いか悪いかはそれぞれの価値観だったり指導スタイル、練習環境のこともあると思います。それがどうなのか。自分の範疇に入らないから絶対ダメだと否定するつもりはありません。そう捉えられるかもしれないですが。何を取り入れて何を外すのか。
もうすこし書きたいと思います。マニアックな話になっている可能性はあります。sri先生が喜んでくれるのかなと思います(笑)
練習について。ここに関しては本当に考えさせられます。正解がどこにあるのか分からないからです。練習を組み立てるために様々な文献を読み漁りました。筋肉に関してはミオシンとアクチンが云々という現場ではとても活かされない内容まで(笑)。それでも知識として知っておく必要がある。そう考えていました。
乳酸関係の本物にどれだけ購入したか。運動生理学的に考えてどうなのか。乳酸閾値であるLTは最大有酸素能力に比例する。有酸素能力を上げるためには毛細血管の拡充が必要になるためハイペースのジョグではなくゆっくりとしたLSDが効果的になる。ATP-CP系のエネルギー供給は筋肉内のクレアチン量に比例する。そうであれば筋肉量を増やす方がクレアチン量が増える。
理論上は間違いないのだと思います。研究室における実験においてそれは証明されている。研究論文は数限りなくある。大学時代からマニアックな部分に興味を持っていました。腸腰筋の話などは周りが理解していない時に調べていました。効果的な強化方法が確立されていなかったので先生に質問したら「階段上がったら鍛えられる」と一蹴されましたが(笑)。
指導を始めた時には「陸上競技は科学」という考えの中でやっていました。現場での指導経験がないので様々な専門誌を元にアレンジしながら。指導して2年間くらいは当時めちゃくちゃ流行っていた「40秒間走」もやっていました。一応科学的なデータとして示されていたので。300m1本全力で走っても乳酸の発生はそこまでではない。スピードレベルを落として徐々に乳酸を蓄積させていくことで乳酸生成量が多くなり筋肉に蓄積される乳酸量も増える。だから地味に負荷を増やしていって乳酸耐性を高めていく。
乳酸自体はエネルギー供給の副産物です。短時間で大きな力を発揮するためにクレアチンだけでは不足する。だから筋グリコーゲンを分解してアデノシン三リン酸を作り出す、その時に発生するのが乳酸。まーこの手のことを書き続けるときりがないのでやめます(笑)。とにかく乳酸が発生するのは運動を続けるためには必須。乳酸をたくさん発生させるということは大きなエネルギーを使い続けているという解釈ができるのだと思います。有酸素系で乳酸の分解もしますし。
乳酸が蓄積した状態で走り続けることで乳酸耐性が高まる。科学データからすればそうなのでしょう。しかし、ここで気になることがありました。実際のレースではそんなにのんびりした動きの中で乳酸が蓄積することはない。地味に乳酸が生成されるスピードレベルの練習を繰り返すことは本当に競技力に繋がるのか。もちろん偉い研究者が研究された内容なので私のような者が口を挟むレベルではないと思います。
現場で見ていて「これってどうなんだろう?」と強く感じました。200mくらいの距離から少しずつ伸ばしていってオールアウトするまで走る。200mを40秒で走るというのはほぼジョグ。そこから伸ばしていくことで少しずつ乳酸を蓄積させる。実際の場面とは異なる形でやっていく練習。特に女子はスピードレベルが低い中で走ると動きのタイミングもズレてしまう。大きな効果があるのか?その意味でこの練習を導入するのが良いのかどうか。
自分が現役時代。最後の年にスタブロからの150mを5本というメニューを考えていました。大学院生だったこともあり簡易乳酸測定装置みたいなものを使うことができました。実験の一部として乳酸測定。この時、陸上競技人生の中で一番苦しかったかもしれません(笑)レスト5分で最大スピードで走る。2本目終了後からすでにけつ割れ。出来る限りスピードが落ちないようにタイム測定もしていました。それもあって爆発的に乳酸が蓄積する。死ぬかと思いました。実は長い距離をそれなりのスピードで走るよりもこちらの方が乳酸が蓄積するのではないか?乳酸蓄積の中でどれだけ動くことができるか。
その辺りからメニューの流れを変えました。師匠が150mを重視しているというのもあったのでそれを参考に。150mを5本。レストは50mウォーク。60秒くらいだったでしょうか。ハイスピードインターバルですね。これを3セットやっていました。かなり時間を要する。負荷的にはかなり高かったと思います。上述の爆発的乳酸蓄積とは少し違うのかもしれません。この練習を入れてからかなり記録が伸びました。65秒くらいの選手が57秒台へ。ほぼ全員が60秒台で走る水準。当時の県レベルであれば驚異的な部分だったと思います。
しかし、このパターンはかなり競技に対して意識が明確でなければできない。更に負荷が高いので故障してしまうリスクが高くなる。こういう部分では継続性の低い練習にしてしまっていたのかもしれません。まー私も冷静さを失っていましたから負荷をかけ過ぎていたというのはあると思います。こういう性格ですから。
色々な経緯があります。40秒走が良いか悪いかはそれぞれの価値観だったり指導スタイル、練習環境のこともあると思います。それがどうなのか。自分の範疇に入らないから絶対ダメだと否定するつもりはありません。そう捉えられるかもしれないですが。何を取り入れて何を外すのか。
もうすこし書きたいと思います。マニアックな話になっている可能性はあります。sri先生が喜んでくれるのかなと思います(笑)