kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

再構築2

2020-09-29 | 陸上競技

水曜日。この日は「走練習」をしようと思ていました。これまで他の部活動との兼ね合いで走る量を極端に減らしていました。しかし、このままでは「足りない」ままで進んでいくなと思ったので水曜日の「18時から19時まで」はグランドを優先的に使わせてもらうことにしました。この時だけです。それ以外は短い距離と補強中心。土曜日と合わせて2回程度は120mくらいの距離を走ろうと。

 

残念ながらこの日も会議。私自身のエネルギーは消費されていました。放課後にたどり着くまでのかなりの時間と労力を使っていました。選手に任せる部分も大きくなります。1時間以上は選手だけで練習をすることになっていました。この日は「走る」ことを優先的に考えていたので「補強」は最小限で。別の日にそれが出来ればいいなと思っていました。

 

バランス系をやってからDM∞。ハードルドリルなどをやってから加速段階T走。これはしっかりとやっておきたいなと。本当はもっと順序立ててやっていきたいのですが時間をかけてやるだけではなくある程度のことを続けていくのが重要かなと。前半マークをやってから「バトン走」を。

 

前任校ではこの「バトン走」が練習の中心でした。今もスタイルとしては同じです。しかし、昨年あたりからこのバトン走の意味がなくなっていました。渡らない。好き勝手に走る。何もないままの走りよりも悪い。最大スピードを出すことに加えてバトン練習をやっています。精度を高めるための練習。しかし、今は「走って渡す」だけ。更には走っても渡らないという流れの中で練習の質としてはかなり落ちていたと思います。何度も話をしてきましたがほぼ改善されませんでした。

 

10バトンを2本ずつ、25並走を2本ずつ。さらに合流走を2本ずつ。これだけでうちにとっては「かなり走っている」という感じです。ここは難しいですね。急激に増やすというのは避けたい。が、どこかで「きちんと走る」という経験をしなければこれから先も練習が積めなくなります。最大スピードを出す中でどうするか。更には60mTを3本、60mスプリントを2本。これを2サイクル実施しました。それも「同時スタート」にしました。競争する中でスピード練習になりますし、自分の走りを作ることにもつながります。一緒に走ることで力みまくるというのもありました。こういう部分が試合で出ます。一人で走ったときに良い動きができたとしてもレースでは他者と競り合います。ここでどのような走りをするのか。

 

少し休んで90m-90m-60m。これを2サイクル。多いでしょうか?たぶん「少ないな」と感じられると思います。今のうちの選手にとってはこれが最大限。ここまでに走っているのでこれ以上の距離と本数は不可能と判断していました。本当は2人組で一緒に走るつもりでしたが奇数になったので3人1組で一緒に。うちはレーンがあるわけではないので走りにくかったと思います。

 

何人かは途中で脱落。これが今の現状です。トップ選手であれば1本で力を使いきれるかもしれません。しかし、高校生レベルではそこまでできないと思っています。身体に最大負荷がかかるまでスピードが出ない。が、最後まで練習ができない。こういう部分を変えていかなければ今後の活躍は厳しいと思います。「きつくなったら抜ける」というのが当たり前のようにあります。「我慢する」ことを覚える機会が足りません。

 

さらには数人は「故障」ということで練習自体に参加できない。これも如何なものかなと思います。練習は少ない。それでも故障者が出る。本当に故障なのか。「気持ち」の部分もあると思います。明らかに「手を抜いている」と感じる者もいます。これは直接的に言っていますが通じません。これは私にとってかなりのストレス。「きちんとやりたい」という状況と「なんとなくやる」という状況が混在する。結局は「やらない者」に合わせる形になってしまいます。本当はそれではよくないのですが。

 

自分の中で葛藤があります。どこに合わせるのか。これが大きなストレスになり「競技指導をする意味があるのか」と何度も何度も感じてきました。集団というのは「一番弱い者に合わせる」形になります。きちんとやっている者とやっていない者。ここに「感覚の差」が生まれます。「変わる者」と「変わらない者」の「差」と言ってもいいと思います。この部分をどうするか。

 

それでもやり切った選手にとってはかなりの負荷になると思います。このダメージがどれくらいなのかは分かりません。調整する話ではないと思うのでしっかりと走り込んでいきたいと思っています。走り込みができるかどうかですが。

 

少しずつ「本来の姿」に戻していきたいなと思います。私自身がどこまでやっていくか。ここも大きな話だと思います。また書きます。走っていけたらとは思っています。


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