kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

3年生の意地

2009-04-27 | 陸上競技
地区大会で心を打たれる出来事がありました。3年生の最後の最後での意地でした。

長距離の5000mでうちの3年生が6位に入りました。1年生から1人でコツコツと努力していてそれでもなかなか強くならず、それでも諦めずに地道に練習を重ねていました。2年間総体に行くことが出来ずそれでも毎日真面目に練習に打ち込んでいました。

ラスト800mまで6位にかなり離されて8位争いをしていたので私も必死に声をかけました。600m地点位から少しずつ追い上げていき最後の200mで6位に並びました。ここに3年生の最後の総体に賭ける「想い」を感じました。通常なら追いつけない距離を気持ちで追い掛けて逆転。意地だったと思います。今までの努力や辛さを見ていただけにかなり感動しました。

同じく男子の400mの決勝にatuが残りました。これまで何度も中足骨の疲労骨折を繰り返し、腰を痛めほとんど練習が積めませんでした。それでもチームのために動いたり、裏で多くの者を支えていました。男子からの信頼が最も厚く、チームの事をしっかりと考えて発言をしていました。誰よりも苦労をしてそれでも前を向いてやっていました。

レース前に一言声をかけました。「最後に3年生の意地を見せてくれ。絶対に諦めずに自分の力で6位を勝ち取れ。」と。

レースは最後の直線に入った時点で6m差で7位。ここで意地を見せてくれました。ラスト1mで並んで最後の最後にフィニッシュをして6位…。言葉にはできないくらい嬉しかったですね。「おめでとう」と声をかけに行ったら「ラスト100mは先生の言葉だけが頭の中にあった。意地でした。」と言っていました。

全ての努力が結果に結び付くとは言えません。でもその努力をしなければ結果に近付く可能性すらありません。この2人、元々力があったわけではありません。本当に地道に諦めずに努力をしてきたから得ることができた結果だと思います。本当に嬉しかったですね。

上位に入った者にもドラマがありますが、6位を賭けた勝負にも大きなドラマがあります。うちは上位で争う選手もいますが、こうやって努力を重ねて総体出場権を獲得した者もいます。見えない「力」があると思います。こういう姿がチームに与える影響は大きいですね。

3年生の意地を見ました。総体や中国でもこういう気持ちを出して欲しいですね。最後の最後まで諦めない姿勢が結果に結び付きます。嬉しかったですね。

見えない「力」に支えられる部分もかなり大きいですね。チームとしての姿勢を示して欲しいですね。必ずブラスアルファの力を生み出します。

みんなの「想い」を集めていきたいですね。力を集めていきたいですね。
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