kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

モノの見方

2015-09-05 | 陸上競技
昨日、師匠とかなり話をしました。私の考え方のベースはここにあります。いつも何かあった時には色々と話をしています。「良き師に恵まれる」という感覚があります。同じ路線では絶対に追いつけないので、あれこれ試行錯誤しながら背中を追いかけているつもりですが遠いですね。

モノの見方について話をしました。本当はここがメインの話ではなかったのですが。色々と話をしている内に本質的な話をすることになりました。「常識」について。ここをどう捉えるかです。これは「価値観」と同意語だと思います。Aという人がいる。その人がある行動を起こす。それを見たBさんが「行動が非常識だ」と批判する。良くあることだと思います。またBさんが何かをした時にCさんが「あの人の行動はおかしい」と批判する。この関係の中で「互いか分かり合えることはない」と思う。

ある人にとっては「常識」だと思って行動した。その人は間違っているとは思わない。でも他の人にとってはそれは「非常識」と捉えられる。爬虫類をみて「かわいい」という人もいれば「気持ち悪い」と感じる人がいる。ここには絶対に分かり合えない大きな「溝」があるのだと思っている。それを埋めることは基本的に不可能だと考えている。それぞれが「常識」だというフィルターの中でモノを見ているのだから。自分が正しいと思っている人に何を言っても伝わらないと思う。分かりにくい話ですかね?

残念ながら私は自分が正しいとは思えない。基本的に一番疑っているのは自分自身だから。だからあれこれと相談する。この行動で本当に良いのかを様々な視点から見てもらう。もちろん間違っていると言われることもあるし、正しいと言われることもある。「正義」について以前触れたが「正義」の対義語は「正義」と言われるのはここの部分だと思う。それぞれにとって「正しい」と思うことがあるから行動をする。そこで「隔たり」があるから論争が起きる。他者批判が始まる。当然の事。

私自身も反省しないといけない。私のようにチマチマやる指導スタイルが「常識」ではない。ここは本当に感じている。これまで見てきた尊敬すべき指導者が「たまたま」そういうタイプであっただけで全員がそのような指導スタイルではない。そこについて大きな疑問を感じていたがそこを考えても仕方ないんだと思う。「指導スタイル」や「陸上競技に対しての考え方」は全く違う。そこを比較するのは私ではない。様々な場所で指導を受ける選手達だと思う。これも価値観。同じ指導を受けても「良い」と思う選手もいれば「嫌だ」と思う選手もいる。そこの価値観を修正してまでこちらを向かせる指導をするのか?ここは大いなる疑問となる。

私は「選手と一緒に競技に向かう」という指導スタイル。比較的距離も近いと思う。練習もかなり近くで見続ける。まー師匠には「時には一歩引いて物事を見ないとダメ」と諭されていますが。だから選手が中国大会やインターハイに進んだら死ぬほど喜ぶ。選手よりもテンションが上がるかもしれない。長距離の指導に向いていないと思うのは「競技をずっと見続ける事ができないから」だとと思っている。駅伝などでは走っているのを見る事ができないから時間が長くなる。一喜一憂する事ができないから苦手なんだと思っている。

私は私にできる最大限の事をやる。それしかないから。私の指導の噂がどのように流れているかは分からない。他者から聞く噂というのはどんなものか私にはわからないから。でも、私は一生懸命選手と向き合いながらやっていきたいと思っている。一人の人間だから不十分な部分はかなりある。でも、それ以上にどの指導者よりも一生懸命に選手と向き合う自信がある。それが私にとっての「常識」だから。指導に対する「価値観」だから。

こんな指導でも「指導を受けたい」と言ってくれる選手がいてくれるのはありがたい。そして今後「指導を受けたい」と考えてうちの学校を選んでくれる選手がいたら幸せだと思う。もちろん、「指導を受けたい」と言ってくれる選手に対しては全力で向き合う。「認めてもらいたい」とか「存在感を示したい」というのではやはり指導は難しい。競技力アップだけではなく人としての成長を促しながら指導する。

時間も労力もかかる。私もそれに見合うだけの見返りを求める権利はあると思う。価値観の押し付けだと言われるかもしれないが。見返りはそれほど大きな事ではない。「一生懸命にやる姿を見せて欲しい」という部分と「お互いに楽しくやりたい」という部分だけ。共に涙を流し、笑顔で喜びたい。それには今の指導スタンスは必要不可欠だと思っている。

私という人間を本当の意味で知ってもらう必要がある。文字だけではきっと伝わらない。それでも書き続ける。人に認めてもらうためではない。私自信が自分の事を理解しないといけないから。

分かりにくい文章ですね。
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