kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

卒業式を迎える2

2021-03-02 | 陸上競技

続きを。前の記事にも書いていますが「3年生になっていきなり担任をした」という部分が自分の中ではかなりネックになっていました。学校行事なども一緒にやっていません。修学旅行にも一緒に行っていない。今年は学校行事などもほとんどないので写真を撮る機会さえもなかった。この中で私が「担任」としてこの子たちに受け入れられているのかどうか。そんな気持ちを抱えながらの1年間でした。

 

例年であれば色々企画したいなと思っているのですが、今回は「できるだけ早く終わる」というような流れがありました。最大で1時間程度ということでした。そのためほとんど何もできないなと考えていました。生徒には事前に何かやりたいことがあるか?と聞いていました。「一人ずつ前で一言話をする」ということだったのでそれを実施。いつも通りの感じですね。一人1分話すかどうか分かりませんがそれで40分くらいかなと。私が少し話をして最後に「全体で写真を撮りたい」という要望に応えて1時間程度か。そんな計算でした。

 

一人ずつ卒業証書を手渡す。この時に一言ずつ前で話をしてもらうことにしました。特別なことができないので今回は私が自分でポストカードをを作成。私自身が一番好きな言葉を送ることにしました。

 

最期にこのことについても話したいなと思って。この裏側にはメッセージを書いて送ることに。何か特別なことができない今だからこそ「気持ち」だけは伝えたいなと。そう思ってポストカードを作りました。

前で生徒が一言ずつ話す。今年は学校行事がないので朝のSHR時に「1分間スピーチ」を行っていました。1回目のテーマは自分の「好きなこと・もの」。2回目のテーマは「近い将来にやってみたいこと」。少しのことですが人柄が分かります。人前で話すのは嫌だという生徒もいますが強制的に。就職試験、進学の面接にも役立つだろうなと思って。その流れがあるので少しは慣れていたかなと思います。

 

人ひとり色があります。うまく話ができない者もいますがそれはそれでいいと思います。保護者に感謝を伝える者も。こういう機会だから言えることがあると思います。すごく大切なのかなと。涙を流して言葉が出ない生徒もいました。

 

何人かは「クラスが替わって本当にやっていけるのか不安だった」と口にしていました。新しい学期が始まってすぐに休校になったのも影響していると思います。それでも「明るく前向きなクラス」だったと自負しています。口々に「このクラスで良かった」と。救われます。私自身が抱いていた不安は払しょくされました。良かった。

 

ここで私が話をして終わるという流れに。が、主導権を生徒に奪われました。ん??という感じ。「先生、ポストカードを一人ずつ書いてくれたのですが、私たちからも」と。何?という感じでした。「一人ずつ先生に感謝の言葉を伝えたいと思います」と。これは・・・。卒業式の際にクラスの生徒から花をもらうことがあります。儀式的な部分かなと。しかし、今回は39人の生徒が一人ずつ1輪ずつ花を持って前に出てきて一言ずつコメントを・・・。ズルい・・・。「先生はさっきからウルウルしていたので泣かそうと思います」と(笑)。花を一輪ずつとメッセージカードをもらいました。

 

一人ずつが前に来ます。目を見ながらコメントをくれます。感激しない話はありません。涙は堪えながらですが。「先生が担任で良かった」と社交辞令かもしれませんが言葉にしてくれました。「SHRの時の先生の話が面白かった」「最初はこれはやばいと思っていたけど、怒らせなければ問題ないことが分かった」などの言葉がありました。エビの話、ラーメンの話、どうでもいい話。様々な話をしていました。「他の先生と比べると距離が近く感じた」とも。これも嬉しいですね。別にこの子たちに合わせるつもりはありません。自然体で話をするだけ。掃除の時間や休み時間に雑談もします。私が話をしたいだけ。それで生徒たちが「学校に行きやすい」と思ってくれるのであればありがたい。

 

部活の選手もいます。この子は「担任の名票を見たときに驚いた。初日に先生が入ってきたから夢かもしれないと思っていたが、次の日もその次の日も先生が来たから夢ではなかった・・・」と(笑)。まー部活もクラスもとなるとなかなかだとは思います。仲は悪くありません。問題ないです(笑)。

 

これだけでかなりの時間を要しました。私自身が主役になる場面ではないのですがこうやって「感謝」の言葉を伝えられると本当に幸せだなと思います。良い生徒に恵まれました。

 

最期に少しだけ話をしました。元々3つだけ話をしようと思っていたからです。その前に「いきなり担任だったので戸惑いがあった」ことだけは話しました。しかし、こうやって一人ずつ花をもらう経験はこれまで一度もない。本当にこのクラスの担任で良かったと。これは2学期末にも伝えています。思ったことはきちんと伝えておきたいので。

 

1つ目は『ポストカード』に書いてある言葉について。とにかく「一生懸命にやる」ことが大事。これは重要だと思っています。適当にやっていたら何も生まれません。一生懸命に物事に取り組むから壁にぶつかる。その時に「どうすればこの壁を超えられるのか」と考えるようになる。中途半端やいい加減だとその時に「真剣になれない」のです。物事に一生懸命に取り組む。ここが重要だと。

 

2つ目はミスチルの歌から。これは学校新聞にも書きました。そのことを文字ではなく自分の言葉で伝えたかった。「羊吠える」という歌の歌詞に「良いこと49嫌なこと51の比率」というのがあります。特別な歌詞ではない。しかし、私の中に印象的に残っています。大半の人は「自分はいいことはない」と思います。嫌なことのほうが印象が強いからです。しかし、良いことも49はある。嫌なことのほうが少し比率的には多いかもしれないけれど、ずっとずっと嫌なことばかり続かない。必ずいいことが同じくらいくる。しんどい時もあれば必ず「良かった」と思える時がある。そう思って生活できればしんどい時も乗り越えていけるのではないか。

 

3つ目は「バッシング論」の内容から。タイムリーです。自分の中の「正義」をどう思うか。私自身は自分を一番疑っています。何かあれば「自分がミスをしているのではないか」と考えます。提出物が出ていなかったら「私がなくしたのかもしれない」と思って必死に探します。それでもなかった場合、「提出物出した?」と聞くようにしている。自分自身が「正しい」と思えば自分自身の「正義」を他者に押し付けることになります。自分自身が「正しい」と思い続けるのではなくいつも自問自答しながらやっていく。それが物事をうまく進めていくためには必要ではないかと思う。

 

まー雑な話かもしれません。それでも今伝えたいと思うことは言葉にする。これは今までも一緒。クラスの中で何かあれば必ず真面目に話をするようにしています。タイミングは逃したくない。

 

私自身がこの子たちに救われていました。学期当初から本当に嫌なことが続きました。職場に行きたくないと思うことも何度も。それでもクラスに行けば生徒がいて。色々な話をして。雑談をして。その中で救われてきました。「先生が担任で良かった」と言ってくれましたが「この子たちの担任をさせてもらって本当に感謝」という部分も伝えました。本当にそう思います。

 

最期に写真を撮って終了。忘れられない時間になりました。

 

 

 

 

全ての花を飾るとこんな感じになりました。持ちきれないくらいの量です。一つにまとめるとさらに大変なことになります。本当にありがたいことです。何度も担任をさせてもらっています。こういう部分があるから大変なことがあってもやりきれます。今年のように進学も就職も一度に対応しなければいけないという「しんどいこと」がありましたが、最後に「良いこと」がやってきました。必ずやってくる。そう思っています。

 

クラスの生徒のこれからの人生が幸多きことを心から祈ります。本当におめでとう。

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卒業式を迎える1

2021-03-02 | 陸上競技
月曜日。この日は令和2年度の卒業式でした。天気が崩れるという予報でしたが朝から晴れていました。ありがたいことですね。
 
何度か書いていますが、今年度は3年生の担任でした。例年持ち上がるのですが今年は突然3年生の担任ということに。これは生徒も戸惑ったと思いますね。担任が私になり学校が始まって数日後に休校。私の一番最初の仕事はほとんど話をしたことがない状況で本人たちに「体調はどうか?」という電話を夜遅くにかけるというものでした。
 
今年度はコロナの影響で学校行事はほぼ中止。クラスの中で何かをするということはほとんどありませんでした。これによりクラス内での活動がなく生徒同士がかかわる機会も少なかった。この中で私が担任として何ができるのか。ここは本当に悩みました。
 
今年度の卒業式。在校生は参加しません。当初は各教室に設置された大型モニターに卒業式の様子を映し出して参加するという予定でしたがそれも叶わず。youtubeを利用してのLIVE配信の形になりました。さらに教職員も「できるだけ参列しない」形で実施。非常に淋しい形になりました。それでも送り出していくために何をするか。主役である3年生がどのような気持ちで卒業していくのか。ここが重要だと思います。
 
本校では呼名があります。ここに関しては私自身かなりのこだわりがあります。1つは「生徒が自分で書いた名前を呼ぶ」というもの。生徒には話していませんがもともとはプリントアウトされた名票があります。通常はこれを利用して呼名を行う。しかし、最後は自分たちの書いた名前がいいと思っています。それを担任が呼ぶ。どうでもいいのかもしれませんがこだわりです。
 
もう一つは「マイクを通さず直接呼名する」というもの。これも勝手なこだわりです。直接自分の声で名前を呼びたいなと思っています。そのほうが気持ちが込められる気がしています。これも単純に感覚的なものです。
 
朝、HRに行くとすでに何人か生徒が来ていました。各クラスに必要な荷物を運ばないといけなかったのですがクラスの生徒に手伝ってもらいました。こういう部分、嫌がらずに(?)やってくれます。何かあった時にはうちの生徒に手伝ってもらうようにしています。周囲に気を配る。他の人が嫌がることでも自分たちでやる。こういう姿勢は身につけてもらいたいなと思っているので。
 
式自体は落ち着いた立派なものでした。こういう姿を下級生には見てもらいたいなと思います。LIVE配信で見るのもいいと思いますが、やはり「空気感」があります。できれば同じ空間で同じ景色を見ながら感じ取ってもらいたい。こういう状況ですからそれも困難なのかもしれません。
 
卒業式は本当に落ち着いた雰囲気の中で行われました。例年は卒業生が体育館を出ていくときに教職員で見送るというのがあります。拍手で送りだす。これも参列している教職員が少ないので少しさみしい。卒業生にとっては最初で最後の卒業式です。これが「当たり前」になります。が、これまで卒業生を送り出してきた身からするとやはり少し寂しい。できれば多くの人に見送っていただきたい。単純な願望です。無理強いは出来ません。当然のことです。
 
学校によっては最後のLHRに保護者が参加できないというところもあるようでした。うちの学校はその部分は何もありませんでした。最後のLHRは保護者にも見てもらえる。最大限の配慮だと思います。密にならない工夫はしていました。通常であれば1階が3年生のHRです。そうなると1階が密になるので6クラスのうち3クラスは2階の教室を使ってLHRを実施。廊下側の窓を全て外して廊下からも教室内の様子を見ることができる。そういう部分の工夫はしています。
 
クラスは生徒会が飾りつけをしてくれていました。この写真を撮るのを忘れていましたが。土曜日の放課後に時間をかけて準備をしてくれていました。今年は下級生が卒業生が胸につけるコサージュも手作りで作ってくれていました。何らかの形で卒業生を送り出そうという気持ちがありました。
 
そんなこんなでなんとか最後のLHRへ・・・。また書きます。
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ひたすら勉強&読書

2021-03-02 | 陸上競技

日曜日。この日は検定だったので朝から勉強。できる限りのことをしておこうということで。始発で登校してそこから検定の前まで勉強。6時間近くやることになります。とにかく時間の確保です。

 

この日も数人図書室で勉強をしたいということでした。検定に向けての勉強時間に合わせて。ジャージで来ていました。参加した2人は勉強会が終わったら近くの山で一緒に練習をするということでした。こういう姿勢は本当にすごいなと思います。天候のこともあり「次の日からできなくなるかもしれないので1時間程度は外で体を動かすように」という話をしていました。結局、これで「やる」のか「やらない」のかはこちらが強制するものではありません。前の記事にも書きましたが「いい結果を残したい」と思えば自分で「何をするのか」を考えて判断しなければいけないのです。言われたからやるというだけでは明らかに「後手」になります。

 

とにかく午前中は勉強を。私は勉強を教える合間に図書室にある本を読んでいました。「バッシング論」(笑)。ここ最近ほとんど読書ができていなかったのでこういう時間は自分にとって重要だと思いますね。新しい知識を入れるというのではなく「視点」の問題です。どのような「視点」で物事を捉えるか。ここは大きな話です。

 

午前中にかなり勉強時間を確保。私はなんとなく読書を続けていました。何故、他者に対して攻撃的になるのか。これは以前も書いていますが「正義」の話だと。戦争の例が挙げてありました。2国間で争いが起こる。それぞれの国にとって「正義」がある。自分たちの国にとっては自分たちの考え方が「正義」になる。だから自分の「正義」に合わないモノに対しては「悪」だからどのような「攻撃」をしても許される。そんな考え方になる。

 

少し違うかもしれませんが「自粛警察」のようにコロナの関係で「感染予防をしていない人に対しては攻撃してもよい」という自分の中だけの「正義」を振りかざす人たちがでてきました。本人たちは自分たちの中での「正義」に従って行動している。明らかに「やりすぎ」だとしても「悪」に対しての「攻撃」であれば自分は正しい。間違っていないと思っているので問題はない。

 

マスコミも同様。同じようなことがあっても「ある人」に対しては立ち直れないくらいの攻撃をする。が、別の人に対しては「擁護」したり「触れない」ことで問題が大きくならないようにする。ここには「正義」はない。それでも人は情報に泳がされる。自分自身で「判断する能力」を身につけていかなければいけない。

 

何度も書いているが私自身は聖人君子ではない。同じように他の人も「絶対的な正義」というものは存在しない。誰かにとって「正義」であっても他の人にとっては「悪」となる。お互いにバランスを取りながらやっていく必要がある。一方的に他者を攻撃することで自分の中での「正義」を保とうとする。これが「バッシング論」に触れてあった。まーそうなんだと思う。人は誰もが「自分だけは正しい」と思う。SNSの普及により他者を「攻撃する」ことが容易になった。自分の中の「正義」を他者にぶつけることができるようになった。

 

色々と考えさせられる。その機会になったかなと。ぼちぼち。そこに尽きます。

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土曜日のこと

2021-03-02 | 陸上競技

又も更新が滞っています。金曜日の内容を書いたのが土曜日だったような。まーぼちぼち書いていきます。目標は「毎日更新」なのですが余裕がないので。まーできる範囲でやっていくことが重要かなと。アクセス数は更新の停滞に伴って半減。200を切るくらいになりました。これでも多い気はしています。ぼちぼち。

 

土曜日。この日は考査でした。学力検査の関係でこの日を出佼日にして検査先日が休みになります。72時間使用していなければ消毒などの作業も不要というのもあって。これがいいのか悪いのか。様々な考え方があると思います。とにかくこの影響で試験日となりました。

 

前日には雨が降っていたのでグランド状態は微妙。上半身下半身だけグランドでやりましたがとてもできる状況ではない。タイヤ押しなどは後半全く進まない。この状況でグランドで走るというのは危険だと思ったので取りやめました。実習棟の前側のアスファルトを使ってスキップ系を。Bスキップ、DMスキップをやってから何も持たずにスキップ。さらには60m位の距離がとれるのでそこを走ることに。止まるだけのスペースもあるのでなんとか体を動かすことができました。

 

もう少し走っておきたかったので脇道で100m位を2本。スパイクを履いて最大スピードを出すというのは出来ていません。が、そのためだけに30分以上かけて移動して競技場で走るという気にはなれません。勉強時間の確保のためにはやはり優先順位をつけるべきだと思います。この時期は「身体を動かす」ことがメイン。休みながらですが。身体を動かさないというのは最終的に「自分自身の問題」だと思っています。レースでベストを更新しようと思えばそれなり自分で考えて動くはずです。まーこの辺は適度に。

 

終わってから図書室で勉強。翌日に日商簿記があるのでそのための勉強も。かなりの時間をかけます。が、考査期間と重なっているのでなかなか大変だと思います。それでもやれることをやる。重要かなと思いますね。私は様子を見ながらあれこれやりながら対応していました。

 

19時過ぎまで実施。6時間近くは勉強したのではないかなと思います。勉強する際に選手が「何時まで大丈夫ですか?」と聞いてきます。「いつまでやりたいのか?」と問い返すと「覚えるまで」との答え。いやいや、それはいつになるか分かりません。ある程度は付き合いますが翌日の朝までと言われたら不可能です(笑)。こちらもできる範囲で実施しします。

 

なかなかの時間の使い方です。ぼちぼち。

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