酢豚のひとりごと

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『みえない雲』

2014-12-15 17:27:51 | 演劇


「みえない雲」 ミナモザ公演  (於)シアタートラム

原作:グードルン・パウゼヴァング 訳:高田ゆみ子(小学館文庫)
上演台本・演出:瀬戸山美咲
出演:上白石萌音/陽月華/大森美紀子/塩顕治/中田顕史郎/大原研二/浅倉洋介/ほか

チェルノブイリ以降のドイツで原発事故があったという想定で描かれた青少年向け小説『みえない雲』を原作にした舞台。演出家の 瀬戸山美咲がドイツで小説の作者と会った体験や東日本大震災のことも加えられている。
原発事故で幸せな日常生活を失ってしまった14歳の少女ヤンナ・ベルタ(上白石萌音)が主人公。現実にしっかり目を向けていこうとする少女の意志の戦いが描かれる。

少女中心の前半はテンポよく進むのだが、ラストに近い「私(陽月華)」のモノローグあたりからが饒舌で長い。せっかくの原発問題へのメッセージも、流れが止まってしまい切実感が薄れて残念。

芝居後トークがあったが、演出家の瀬戸山美咲さん自身も饒舌だった。(笑)

役者では映画『舞妓はレディ』で活躍した現役高校生の上白石萌音が頑張っているが、しっかりものの叔母ヘルガを演じる大原研二が出色の出来。

公演は明日16日(火)まで。


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