シス・カンパニー公演 「死の舞踏」 (於)シアターコクーン
作:アウグスト・ストリンドベリ・翻訳・演出:小川絵梨子・翻案:コナー・マクファーソン
出演:池田成志・神野三鈴・音尾琢真
久しぶりの芝居らしい芝居。体調がすぐれずちょっときつかったが、見始めたら忘れた。
ストリンドベリの中々面白い戯曲である。銀婚式を近々迎える夫婦エドガー(池田成志)とアリス(神野美鈴)。お互いを傷つけ合いながら生きている。そこへ妻の従兄弟でかつ二人の関係を取り持ったクルト(音尾琢真)が訪ねてくる。夫婦の間の微妙なバランスが崩れ・・・。
人生、結婚、子育て、友情、病気、死など詰め込まれたテーマは中々奥深く、セリフのひとつひとつにも味わいがある。ミステリアスな部分もあって、ひき込まれる。
役者では神野のどっしりした演技が光り、出入りで開け閉めするガラス扉の舞台装置が演出効果を高めている。
舞台の端に空の鳥籠があったが、何の象徴か。原作を探して是非読んでみたい。
公演は4月1日(土)まで(「令嬢ジュリー」と本作が、交互に上演)
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