酢豚のひとりごと

楽しい芝居と映画探しつづけま~す!

読書三昧(28年7月)

2016-07-31 15:47:35 | BOOK



読書三昧(28年7月)

本はベッドに寝転がって読む。寝転がるのは体調が悪い時。7月は読んだ本が少ないので全体的に体調が良かったのかも。ありがたいことだ。


7月に読んだ本

西尾維新『掟上今日子の退職願』
西尾維新『掟上今日子の婚姻届』
誉田哲也『硝子の太陽Noir』
井上章一『京都ぎらい』
広渡敬雄句集『間取図』

☆西尾維新『掟上今日子の退職願』・『掟上今日子の婚姻届』
感想は7月8日に掲載済


☆誉田哲也『硝子の太陽Noir』
誉田哲也には、〈ジウ〉サーガと姫川玲子のヒットシリーズがある。今回の『硝子の太陽』は両方のシリーズがコラボして二冊出たが、この本「Noir」は〈ジウ〉サーガの方に属する。姫川玲子シリーズは全部読んでいるのだが、〈ジウ〉サーガの方を読むのは実は初めて。
どちらにしてもすごく面白かった。さすが誉田哲也っていう感じ。沖縄米軍基地問題を背景に起こるフリーライターの殺人事件から始まる暗闘。最後は警察と歌舞伎町セブンが悪を追い詰める爽快な話。『硝子の太陽Rouge』の姫川玲子も早く読みたい。

☆井上章一『京都ぎらい』
京都の洛外である嵯峨に育ち、現在は宇治に住むという著者が書く京都論。
この本は、「まえがき」と「あとがき」が面白い。ただ京都嫌いの理由として書かれる本文のエピソードの数々は、お坊さんや舞子さんなど対象が変わるだけでそれほど変化がなく単調。作者の歴史観や怨霊の考え方などの方に興味をひかれた。 実は私も京都に関係の深い 関西人であり、大きな期待で読んだが、へそ曲がり度が期待ほどではなかった。

☆広渡敬雄句集『間取図』
湯婆に波打際のありにけり
間取図に手書きの出窓夏の山
けさ髪を切りし子も来る地蔵盆
呼鈴にはいと立ちたる木槿かな
中秋や遠き雲抜く近き雲


『諷刺画って面白い?』 と 『小野忠重コレクション展 ―近代日本版画―』

2016-07-27 23:39:25 | 美術



「諷刺画って面白い?」と「小野忠重コレクション展 ―近代日本版画―」  於:町田国際版画美術館

昨日「町田市民文学館」の後に行ったのが、当初の目的地である「町田国際版画美術館」。
ここでは「諷刺画って面白い?」と「小野忠重コレクション展 ―近代日本版画―」をやっていた。

まず「諷刺画って面白い?」は、海外三人の作品とフランスの『ラ・カリカチュール』紙掲載の作品などを中心に諷刺画100点を展示。

まずウィリアム・ホーガスとオノレ・ドーミエの作品は面白いのだが、ホーガスは教訓的・ドーミエは父子の愛情物で諷刺画と言えるかどうか疑問だし、フランシス・ゴヤの作品はほとんど諷刺の内容がわからない。唯一新聞『ラ・カリカチュール』の作品から言論の自由や為政者への諷刺が読み取れ、絵もきれいで共感できた。

同時開催の「「小野忠重コレクション展 ―近代日本版画―」は国内作家中心の版画作品や資料約180点を展示。全般的には印象の暗い作品が多いと感じたが、中で竹下夢二、藤田嗣治、梅原龍三郎などの作品に目をひかれた。
これは私が有名人病に毒されているせいかもしれない。

会期は2016年9月22日(Thu)まで。




帰りは町田駅周辺で遅い昼食。なじみの『富士そば』の天ぷらそばですませた。


開館10周年記念「妖怪がいた!ーここにも、そこにも、町田にもー」展

2016-07-26 18:12:59 | 美術



「町田市立国際版画美術館」を目指して出てきたのですが、途中「町田市民文学館」で開館10周年記念「妖怪がいた!ーここにも、そこにも、町田にもー」展をやっているのに気が付き急遽立ち寄り。
小さい展示なのですが、中々面白いのでご紹介。

江戸や明治の『百鬼夜行絵巻』、月岡芳年の浮世絵『和漢百物語』、与謝蕪村の『蕪村妖怪絵巻』(復刻)や現代の妖怪絵本まで展示されています。

豆腐を見せに来るだけのお化け『豆腐小僧』のかわいい絵もありました。またポスターに使われている石黒亜矢子の『宿神』も迫力あります。




入場料無料でしたが、子供にも喜ばれそうな面白い展覧会でした。
会期は2016年9月19日(月曜日)まで

『ツール・ド・フランス』  №5

2016-07-25 20:40:35 | 自転車


ジャンヌダルク像から見たレース。


「ツール・ド・フランス」が今朝早く終わりました。
毎晩楽しみにテレビ見ていたのでさびしくなります。

ともかく厳戒態勢の中のパリで、レースが無事に終わったことがなによりです。


シャンゼリゼを凱旋門に向う選手たち。



総合優勝のフル-ムを中心にゴールするチームスカイ。

『ツール・ド・フランス』  №4

2016-07-19 11:30:26 | 自転車
「ツール・ド・フランス」は、昨日が第16ステージ。サガンが勝ち、ステージ3勝目をあげました。



最後のスプリント勝負。緑がサガン。


これまでのステージでバルーンの落下、優勝候補のコンタドールのリタイア、落車したフルームが自転車なしで走り出したり、いろいろ衝撃的な事がありました。ただ全体的には今年はのんびりした(特に前半)走りが多いように思います。



それでもフランスからスイスへの美しい景色や応援する人を見ていると退屈しません。


スイスのベルンの街。


『生誕150年記念 中村屋サロンの芸術家 中村不折の魅力展』

2016-07-17 10:14:41 | 美術



「生誕150年記念 中村屋サロンの芸術家 中村不折の魅力展」
於:中村屋サロン美術館

体調が回復したので、少し遠出。新宿の「中村屋サロン美術館」で『中村不折の魅力展』を見てきた。

中村不折は洋画家で正岡子規と親しく、子規に俳句の「写生」の概念を教えた人物である。また「新宿中村屋」のロゴを書いた書家でもある。
この展覧会では油彩画、素描、日本画、書、本の装丁など約50点を展示。

会場の雰囲気や照明が暗いことに加え、絵のトーンも全体的に暗いため目の焦点がうまく合わず見にくかったのが残念。
正直言って絵は余り私の好みではなかった。六曲一双の大作、「山水図屏風」もあったが、私は小さなものであるが夏目漱石の『吾輩は猫である』の挿絵が一番面白かった。
また写真にある不折の精悍な顔立ちは中々魅力的である。
会期は 2016年7月24日(日)まで


帰りは中村屋のカレーと思ったが、待つ人の多さにびっくりして断念。
結局「西安餃子房」のレバニラ定食(餃子付)になった。




『掟上今日子の退職願』 ・ 『掟上今日子の婚姻届』

2016-07-08 18:10:51 | BOOK


『掟上今日子の退職願』・『掟上今日子の婚姻届』

今年に入り続けさまに読んでいる西尾維新の掟上今日子シリーズ。昨日から二冊読みました。中編4話を収録した『掟上今日子の退職願』と長編の『掟上今日子の婚姻届』。まさに掟上今日子祭といった感じ。
でも相変わらず、じれったい。「もっと早くすすめよ」とか「掟上今日子の紹介はもういいから」など突っ込みを入れながら読んでいます。

ただ体調悪い時、寝転がって読むには最適。刺激が少なく、ほどよいユーモアや蘊蓄もあって心がなごむのです。そして章の終わりや結末が泣かせるセリフや文章で終わるのが抜群に上手い。
やっぱり作者の術中にはまっているとしか言いようがありません。

シリーズの中で私は隠館厄介(かくしだてやくすけ)くんの登場する作品が好きです。
もう近々7冊目『掟上今日子の家計簿』が出るという。早さにびっくり。

『ツール・ド・フランス 2016』 №3

2016-07-07 23:12:18 | 自転車


トップを走る新城選手。

「ツール・ド・フランス」は今日が第6ステージです。

今、日本の新城幸也(ランプレ・メリダ)が先頭にいます。
残り60キロメートル弱でメイン集団との差が2分弱。
ちょっと逃げ切るのは無理みたいですが・・・。





でもずっとテレビに写っていて楽しい。

『二重生活』

2016-07-05 13:38:35 | 映画




「二重生活」

病院の点滴が始まる前に、長谷川博己フアンに連れられて映画「二重生活」を見に行った。小池真理子の同名小説の映画化。

監督・脚本:岸善幸
出演:門脇麦、長谷川博己、菅田将暉、リリー・フランキー


担当教授篠原(リリー・フランキー)から哲学修士論文制作のために、一人の人物に決めて「哲学的尾行」を勧められた女子大学院生珠(門脇麦)の姿を描く。対象は近所に住む編集者石坂(長谷川博己)。妻と娘と幸せな生活を送っているように見えた石坂だったが、珠は尾行により彼の違う面を知ってしまう。のめり込んだ尾行はいつか石坂に知られてしまうことになり・・・。

全編ほとんど尾行シーンといってよく、ドキュメンタリータッチで描かれていて生々しい。ただ尾行そのものが上手でないのではらはらさせられてしまうが。

尾行をすることで珠は修士論文を完成するが、当初の目的である「人間は何のために生きるのか」という哲学的疑問は見つけられたのかどうか。
具体的に語られることはないものの、ラストシーンを見る限り、尾行は自分自身を見つめ直すきっかけにはなったようではある。
教授篠原の意図は成功したようだ。


主演の女子大学院生を好演している門脇麦は始めてと思っていたら、以前見たケラリーノ・サンドロヴィッチ演出の舞台「グッドバイ」に出ていたことを後で知った。

『ツール・ド・フランス 2016』  №2

2016-07-05 00:13:36 | 自転車
「ツール・ド・フランス 2016」№2


   牛たちも一緒に走ります

「ツール・ド・フランス」は今日が第3ステージです。
落車もありましたが、第1ステージはカヴェンディッシュ、第2ステージはサガンとビッグネームが順調に勝っています。

第3ステージのここまで楽しませてくれたのはボクレール。後ろの方でふらふらしていることもあるのですが、今日はこう着状態だった80キロ手前で急に飛びだし、メイングループを緊張させました。
行動がよめない面白い選手で毎年注目している選手です。


   今現在トップにいるボクレール



   田や畑を使ったかわいい応援もあります