酢豚のひとりごと

楽しい芝居と映画探しつづけま~す!

ライフ・イン・ザ・シアター

2006-04-29 10:07:48 | 演劇
4月28日(金)世田谷パブリックシアター
市村正親と藤原竜也の二人芝居。
ベテラン俳優ロバートが、才能ある若い俳優ジョンとの共演で感じる嫉妬や自分の衰えに悩む姿に、ほろっとさせられる部分もある。

ただ、私の好みには、市村正親の芝居は重すぎ。もっと演技を軽く、洒落た感じにした方が、哀感を深くすると思う。、セリフの独特のイントネーションにも違和感があった(市村ファンには結構受けていたが・・)。

一方の藤原竜也はちょっと生意気な俳優を、若さのきらめきを見せて好演。
いつものとおり、首筋を掻いてみたり、鼻水をすすったり、せきをしたり、演技か地かわからない自然体でさらっとこなしている。おばさんファンには生着替えのシーンもたびたび用意するサービスも。

ラストシーンにインパクトが欠け、芝居自体の印象を薄めているのが、惜しまれる。

松岡美術館

2006-04-09 23:02:15 | 美術館
松岡美術館の「美人画展ー古今の女性美(後期)」を見た。江戸から現代までの美人画約20点。ゆったりした展示で非常に見やすい。
私が特に魅かれたのは、葛飾北斎の弟子という蹄斎北馬の三都美人図(三幅対)。江戸向島百花園、大坂住吉大社、京都清水寺を背景に三人の美女がそれぞれ描かれている。中でも舞台落ちという飛ぶ女性の躍動感がすごい。その魅力に江戸文化のエネルギーを感じる。
美人画はほかに上村松園・伊東深水などの作品がある。
常設展示のヘンリー・ムアの彫刻やインドの仏像も面白い。
またガラス越しの庭園には、桜・山吹・つばきなどが咲いていた。
ほっと一息つけるやさしい感じの美術館である。(南北線・都営三田線「白金台駅」①番出口から徒歩6分)美人画展は4月23日(金)まで。