酢豚のひとりごと

楽しい芝居と映画探しつづけま~す!

読書三昧

2012-08-24 21:27:51 | BOOK



病気のせいで月に2~3度しか、外出が出来ないので本を読むことにする。
こんなにまとめて読むのは久しぶりだ。

直木賞と芥川賞の作品も読んだが私の一押しは、直木賞候補作の原田マハの『楽園のカンヴァス』。
ミステリーとしての筋の面白さに加え、美術館に勤務の経験を持つ作者ならではの絵画界の内幕が垣間見えて興味深い。

ニューヨーク近代美術館の学芸員ティム・ブラウンと、日本人研究者早川織絵が、ルソーの名作『夢』とほとんど同じ構図、同じタッチの絵の真贋めぐって対決するというお話。
判定に与えられた時間は7日間。後半の筋立てに多少の無理も感じるが、迫力と緊迫感があり引き込まれた。大人の恋の味付けもある。
小説の中に先日ニューオータニに絵を見にいったマリー・ローランサンが詩人アポリネールの恋人として名前が出てきたのもうれしい。

8月に読んだ本
辻井深月 『鍵のない夢を見る』直木賞
原田マハ 『楽園のカンヴァス』直木賞候補作
鹿島田真希 『冥土めぐり』芥川賞
恩田陸  『夢違』
内田康夫 『砂冥宮』
宮下奈都 『誰かが足りない』
伊坂幸太郎 『PK』
現在、貴志祐介 『悪の教典』の上巻が終わり、下巻を読書中。

『マリー・ローランサンとその時代展ー巴里に魅せられた画家たち』前期

2012-08-09 10:51:04 | 美術館


「マリー・ローランサンとその時代展ー巴里に魅せられた画家たち」前期

八月の暑い一日、ニューオータニ美術館に行った。
8月21日(火)に展示換えがあるが、前期は、マリー・ローランサンの絵が17点と、当時の巴里に集った内外の画家の絵が展示されている。

色使いの美しいマリー・ローランサンの絵も魅力的であるが、当時の巴里の雰囲気を感じさせる他の画家の作品も見ごたえがある。
個人的にはモイズ・キスリングの「ハンモックの婦人」と荻須高徳の「創作家具屋」が一押し。

ともかくニューオータニ美術館は、ホテル内という落ち着いた雰囲気と展示点数が程良いことで、ゆったりと心地よくみられるのが最大の魅力。

ニューオータニ美術館の展示は9月30日(日)まで