多少賞味期限を過ぎているが、映画『天使と悪魔』を見た。
あまり期待していなかったが、予想以上に面白かった。前作の『ダ・ヴィンチ・コード』を見ているおかげで、筋も人間関係もわかりやすかった。
前半、主演のトム・ハンクスの謎ときが後手後手にまわり、教会の間を走りまわっているだけで、馬鹿らしく感じられるところもあったが、最後のどんでん返しへの布石と考えれば許せる。
たわいのない話ではあるが、宗教でも科学でも盲信者が現れれば、こんな事態もおこるかもしれない。
たまたま今読んでいる坂口安吾は『安吾巷談』の「麻薬・自殺・宗教」で、宗教について、「人が宗教を求める動機も(中略)意志力を失った人間の敗北の姿であることには変わりはない」と言っている。
日本ではそれほど違和感なく受け入れられる言葉だが、映画に出てくるようなキリスト教の熱烈な信者が聞いたらどう思うのだろうと考えてしまった。
トム・ハンクスに今一つ精彩がなかったのは、前作のオドレイ・トトウの方が相性が良かったせいか。
あまり期待していなかったが、予想以上に面白かった。前作の『ダ・ヴィンチ・コード』を見ているおかげで、筋も人間関係もわかりやすかった。
前半、主演のトム・ハンクスの謎ときが後手後手にまわり、教会の間を走りまわっているだけで、馬鹿らしく感じられるところもあったが、最後のどんでん返しへの布石と考えれば許せる。
たわいのない話ではあるが、宗教でも科学でも盲信者が現れれば、こんな事態もおこるかもしれない。
たまたま今読んでいる坂口安吾は『安吾巷談』の「麻薬・自殺・宗教」で、宗教について、「人が宗教を求める動機も(中略)意志力を失った人間の敗北の姿であることには変わりはない」と言っている。
日本ではそれほど違和感なく受け入れられる言葉だが、映画に出てくるようなキリスト教の熱烈な信者が聞いたらどう思うのだろうと考えてしまった。
トム・ハンクスに今一つ精彩がなかったのは、前作のオドレイ・トトウの方が相性が良かったせいか。