酢豚のひとりごと

楽しい芝居と映画探しつづけま~す!

『アガパンサス』

2017-06-24 23:55:26 | お花
昨日は病院でした。がんの診察を待つ間に、小林麻央さんのニュースが流れ、待合室になんとも言えない静けさが・・・。




今日は散歩です。足が思うようにすすまないのが悲しい。
でも公園で「カブトムシ」を見つけました。子供にとって今も貴重なのでしょうか。




花では紫陽花とアガパンサスが目立っていました。

『さくらんぼ狩り』

2017-06-21 23:09:23 | お出かけ



車に乗せてもらって、山梨へさくらんぼ狩りに行って来ました。
今年は雨が少なくて、時期も遅れ成長も悪いとのこと。確かに小粒で、色も赤さが足りないようです。
月曜日でしたがそれでも、若い人たちがたくさん来ていました。





昼は山梨定番のほうとう。『慶千庵』で「かぼちゃほうとう」を食べました。
結構ボリュームもあり満足です。
あんまり暑いので、観光もせず早々に帰ってきましたが、今日の雨を
考えるともったいないことをしました。。

『花・Flower・華ー琳派から現代へー』

2017-06-14 18:15:15 | 美術館

知人のSさんが行ったという山種美術館に行って来ました。「花・Flower・華ー琳派から現代へー」




テーマを花に絞り、画家も大家がそろっていて見ごたえありました。

好きなのは奥村土牛の桜の絵「醍醐」、山口蓬春の紫陽花の絵「梅雨晴」そして梅原龍三郎の「向日葵」など。
他では薔薇を描いた梅原龍三郎・中川一政・森田沙伊の三点を並べて展示してありましたが、それぞれの個性が際立って面白い試みでした。

会期は6月18日(日)まで




昼食は「オステリア ルッカ」でランチ。
フレッシュトマトとゴルゴンゾーラのパスタを食べました。手の込んだプロの味わいを感じました。ネットで見たら桝谷周一郎というシェフのお店だったみたい。

『珈琲屋 いこい』

2017-06-06 11:55:36 | 食べ物



病気のせいもあるが、基本的に私はベッドで寝転がって本を読む。
だが川上弘美の短編集『僕の死体をよろしくたのむ』を読みはじめて、この本に似合うのは、お洒落なカフェだろうと思った。
ネットで選んだのが日吉の「珈琲屋 いこい」。
バックグラウンドの鳥の声がちょっと邪魔だったが、静かで明るいので気に入った。

でも川上弘美にはしっくりしなかったみたいで、半分くらい読み残した。
帰ってベッドで読んだら何故かずんずん進んだ。

『天の敵』

2017-06-04 00:08:48 | 演劇



なんかわからないすごいポスターです。

『天の敵』イキウメ公演  (於)東京芸術劇場シアターイースト
作・演出:前川知大
出演:浜田信也、安井順平、盛隆二、森下創、大窪人衛、小野ゆり子、太田緑ロランス、松澤傑、有川マコト、村岡希美

体調が悪かったけれど、だいぶ前に買ってあった大事なチケット。頑張って出かけた。

イキウメにとって、伊勢佳世と岩本幸子の二人の女優が退団後はじめての公演。

難病で余命6ケ月のルポライターが菜食料理家に話を聞きにゆく。ところが聞いているうちに、料理家が現在122歳とわかる。そして長い生涯を話しはじめたのだが・・・・。
ベジタリアンなど食物の問題と吸血鬼ネタなどを上手く組み合わせて、若さと老い・生死の問題にまで至り、重厚な舞台に仕上げている。

ただ内容に病気ネタが多く私には気分的にシリアス過ぎ。
癌の薬止めたら余命何ヵ月とか、野菜で免疫力をあげるとか、最後に鰻食べたいとか、今の自分の現実にあまりに近すぎてちょっと退く。同じ内容でも、もう少し軽いタッチで表現して欲しかった。

イキウメの男性陣はあいかわらず安定した演技を見せ、今回参加の女優陣にも破綻はない。
ただ私の応援している大窪人衞くんにはそろそろ子供的な演技を卒業させてあげて欲しいし、太田緑ロランスさんはプロボウラー似合っていたけど、残念ながら色目を使う夫人役はぴったりはまっていなかった。

演出の前川知大は東洋大学つながりでずっと応援している。彼の原作でカンヌ映画祭に出品された『散歩する侵略者』(黒沢清監督)の日本上映も夏以降に控えており、芝居も『プレイヤー』『関数ドミノ』『散歩する侵略者』など目白押し。これからの活躍が益々楽しみ。

東京公演残念ながら明日4日まで。

読書三昧(29年5月)

2017-06-01 22:23:33 | BOOK



読書三昧(29年5月)

医者から、とうとう使える薬がなくなったとの宣告。
まあ、あとは体力勝負。おいしいものでも食べて、のんびりしよう。

5月に読んだ本
山下澄人『しんせかい』
森晶麿『僕が恋したカフカな彼女』
恩田陸『錆びた太陽』
原田マハ『サロメ』

☆山下澄人『しんせかい』
第156回芥川賞受賞作品。
作者は、ドラマ「北の国から」を書いた倉本聰の主宰する富良野塾の二期生。入所からの生活をそのまま小説にしているように見えるが、作者いわくそうでもないらしい。
若くてとぼけた主人公に好感が持て、芝居の好きな私には内容的にも面白い。ただ芥川賞を受賞するほどの小説かと言われるとちょっと疑問。
ともかく人の名前がずらずら出てきて読みにくい。
独特の文体や自分を客観的に見る自分を登場させるなどを、味のある文章と見るかどうかは読み手の感性で違ってくるだろう。

☆森晶麿『僕が恋したカフカな彼女』
高校生の恋に無理やりカフカが入っている感じ。多少カフカに興味があるので、一応面白く読んだが、一般的にはどうなんだろう。ミステリー的な部分も意表をつかれることもなく、全体的にはまあまあかな。

☆恩田陸『錆びた太陽』
直木賞の「蜂蜜と遠雷」に次ぐ長編第一作という。
これが同じ恩田作品とは思えないすっとぼけた作品。原発事故汚染以後の制限区域を守るロボットたちのもとへ、人間の国税庁職員を名乗る風変わりな女性、財護徳子がやってくる。その目的は何なのか。最後まで明かされないまま話はすすむ。
中で徳子とロボットの噛み合わない会話が面白い。吉本の「のり」みたいなところもあり笑える。
内容は突拍子もないが、この作者の文章力と発想は抜群で最後まで引き付けられる。
軽いのりのまま終わるが、背景に原発の無駄、戦争のむなしさなども匂わせている。

☆原田マハ『サロメ』
またまた原田マハの美術もの。今回はオスカー・ワイルドの戯曲『サロメ』の挿絵を書いたオーブリー・ビアズリーのこと。内容は主にその妹メイベルの目で描かれる。3人以外にも癖のある人物が登場し面白い。ただ作者のサロメへの思いが強くて、ドラマティツクに仕上げ過ぎたように私には思えた。