酢豚のひとりごと

楽しい芝居と映画探しつづけま~す!

ゲキ×シネ『薔薇とサムライ』

2011-07-12 23:34:02 | 映画


ゲキ×シネ初挑戦。
最近は歌舞伎もオペラも映像化され上映されている。今回は新感線「薔薇とサムライ」を映画館で見た。
作:中島かずき  演出:いのうえひでのり

料金2500円と普通の映画より高く、平日の昼だったので、ガラガラかと思いきや、新感線おそるべし。結構埋まっていた。

まずびっくりしたのは、映像がすごくきれいなこと。舞台装置もダイナミックで、ちゃちな感じが全くしない。ミュージカル仕立てで、歌も気持ちよく響く。
加えて主演の古田新太(石川五右衛門)と天海祐希(海賊アンヌ・ザ・トルネード)に華があり、アップにも十分耐えられる。あんなに動いていて天海祐希は何故汗をかかないのだろう。不思議!

生舞台より感情移入は難しいとはいえ、全然違和感なく見られるのにびっくり。休憩も入れて3時間40分の長時間だが、退屈しなかった。


『ハングオーバー!!史上最悪の二日酔い、国境を越える』

2011-07-11 09:44:18 | 映画

「ハングオーバー!!史上最悪の二日酔い、国境を越える」

タイ女性と結婚することになった男が、相手の父親にクソミソに言われてしまう。そんな彼が結婚式の前々夜、独身の最後を祝って悪友と浜辺で飲んでいたはずが、事態は思わぬ展開に・・・。

最後は飲み込まれそうになった《バンコクの闇》に打ち勝って自信をつけ、父親にも認められるという、めでたしめでたしのお話。

指一本なくなったのを、笑って終わらせるところがちょっと怖いけど、バンコクの街の魅力にカーチェイスなどを散りばめ、アメリカコメディ映画の典型と言える作品。

見に来ていたアメリカ人には、下ネタ中心に大ウケだったが、字幕のせいもあり日本人には大爆笑とはいかない。
こういう映画は好きな人にはたまらないのだろうけど、意外なほど内容がウエットな点が気に入らない。マニアック派と下ネタ好きにはお薦めと言っておこう。

『サッドソング・フォー・アグリードーター』

2011-07-07 18:05:17 | 演劇


「サッドソング・フォー・アグリードーター」   本多劇場

作・演出:宮藤官九郎  出演:松尾スズキ・宮崎あおい・田辺誠一・荒川良々・岩松了など

残念ながら、共感したのは、主人公が稲庭うどんを食いながら、死んでいくラストシーンだけ。
全体にセンスは古く、笑いもくすぐりの域を出ない。和菓子屋の頑固おやじが、はねかえり娘とひきこもり息子に、あたふたする人情喜劇。
結構笑いが起こったのは、若い人には新鮮に見える部分があるのかもしれない。

役者では岩松了が安定感のある演技で笑わせる。
松尾スズキはちょっとお疲れ気味??松尾や荒川良々は舞台より映画(例えば松尾は「イン・ザ・プール」や「カイジ 人生逆転ゲーム」、荒川は「大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇」など)の方が味わいがあった。
田辺誠一は喜劇には、まだ間が悪い。
宮崎あおいは、セリフのメリハリが効いて気持のいい演技。クドカンとは映画などで縁があるのだろうけれど、もっとシリアスな芝居で頑張って欲しい。

本多劇場入口の喫煙所にいたら、鈴木杏が隣に来て、煙草を吸っていた。杏ちゃんと言えば、テレビの「がんばっていきまっしょい」や舞台の「ムサシ」などでかわいい少女というイメージだったが、すっかり大人の女性。
ドレッシーな黒の服と濃いめのメーク。 映画「軽蔑」で、すっかりふっきれたのかも。

舞台よりこの時間の方が、ドキドキした(笑)