酢豚のひとりごと

楽しい芝居と映画探しつづけま~す!

『ろじ式~とおくから、呼び声が、きこえる~』

2009-10-29 19:17:26 | Weblog
大阪の人気劇団『維新派』の舞台「ろじ式~とおくから、呼び声が、きこえる~」を見た。場所は西巣鴨の「にしすがも創造舎」。 作・演出:松本雄吉

盛り上げるために作られた屋台村でカレーを食べ、元小学校の体育館である会場へ。

舞台を見た感想は、友人Nは涙が出るほど感動したと言い、私はかって無いほど退屈したと、評価は大きく分かれた。
この舞台は私の好む演劇という枠からは、大きくはみだしており、単なるダンスパフォーマンスのようなものに見えた。

例えば「おかえり」という言葉が、重要な位置づけをもって語られる。しかしそれにどんなリズムをつけて発音しようとも、独特の動作を加えたとしても、それは単なる「おかえり」でしかない。ストーリーやシチュエーションが無ければただの言葉に過ぎない。
観客に言葉を投げ出して、イメージを結ばせようという意図かもしれない。たとえそうだとしても、無機的な言葉の繰り返しと、はぎれの良いダンスは、かえって私の思考の妨げになって、「おかえり」は、するっと頭を通り過ぎて行った。

私の感想を聞いたNからは「あんたのイマジネーション不足だよ」と一蹴されてしまったが・・・。


『アイーダ』

2009-10-26 10:16:52 | 演劇
プラハ国立歌劇場のオペラ「アイーダ」を見ました。会場は「横須賀芸術劇場」
作曲:ジュゼッペ・ヴェルディ、演出:マッシモ・ガスパロン

エジプトの勇将ラダメスとアイーダの、みのらぬ恋のお話。この二人にラダメスに恋心を抱くエジプトの王女アムネリスがからみます。
アイーダは、今はエジプトの奴隷ですが、じつは隣国エチオピアの王女。恋人のラダメスがエジプトの武将として、エチオピアとの戦いにでます。戦いの相手はアイーダの父親。恋人への気持と祖国への愛との板挟みになったアイーダは・・・。

筋はシンプルでオペラ素人の私にもよくわかります。

見ていて気になったこと二つ。
主役のアイーダはあんなに地味でいいの?今は奴隷とは言え、王女のはず。恋敵のアムネリスが華やかで、主役はこちらかと思ってしまいました。

二つ目は間に入るバレエ。なんか年齢高めで、演技もバラバラに見えたけど、これでいいの?

こんなツッコミどころはあったけど、一緒に行った友人Kによると、歌唱も演奏も過去横須賀で見たオペラの中で最高だったとのこと。確かに聞いていて気分良かった~。

プラハ国立歌劇場管弦楽団を指揮していたのは、西本智実。若くて、整った顔立ち、ちょっとボーイッシュな雰囲気。世界で活躍する女性指揮者だそう。観客の一番の拍手を受けていました。

オペラもたまにはいいものです。


『大乱歩展』(江戸川乱歩)

2009-10-25 00:13:11 | 美術館
横浜の港の見える丘公園は、いま薔薇がきれいです。そのローズガーデンの奥に「神奈川近代文学館」があり、「大乱歩展」が開かれています。

見に来ているのはほとんど男性。年代は、ばらばらですが、その見方が尋常でありません。みんなくいいるように見つめていて、展示の一つ一つを見る時間も異常に長いのです。かなりマニアックな人達が集まっているのは間違いありません。どこかに淫靡な雰囲気を漂わせる江戸川乱歩らしい光景です。

初期の「二銭銅貨」からはじまりいろいろな小説の草稿や、乱歩の小説の挿絵など見所いっぱいで、飽きません。広い交際範囲をしめす書簡なども展示されています。
中でも自筆で書かれた40歳代中頃までの自身の年譜の几帳面さには驚かされました。
変わったところでは、乱歩が協力した岩田準一編著「男色文献書志」がありました。最初のページが開いてあったのですが、文献1が伊勢物語、3が源氏物語というのにちょっとびっくりしました。しかしよく考えると江戸時代までの物語には、どこかに男色めいた記述があっても不思議ではありません。

ともかくいろんな面で興味のつきない江戸川乱歩が見られます。
期間:11月15日まで  観覧料:一般600円(高校生以下・65歳以上無料)

常盤貴子の相手

2009-10-20 21:55:23 | 演劇
今日のメディアで長塚圭史の結婚が報じられました。相手は女優の常盤貴子。
エエッという感じですが、映画で共演してたんですね。

ところで笑ったのは、長塚圭史の新聞の扱い。夕刊フジの一面の見出しでは「常盤貴子結婚」の横に小さく「相手は大物俳優の長男」と。そして三面でも「長塚京三の長男」との見出し。詳細記事の中でやっと「俳優・演出家長塚圭史」と出ました。

演劇ファンの中では、蜷川幸雄や野田秀樹の後を次ぐ、期待の大物との声もありますが、まだまだ世間の認知度は低いようです。
衝撃的だった去年の夏の「SISTERS-シスターズ-」を上回るいい芝居を作・演出して、ロンドン留学の成果見せて下さい。

そして早く常盤貴子やお父さんを乗り超えて下さいね。期待してますよ。
長塚圭史さんおめでとうございます。  フアンの一人より


『カイジ 人生逆転ゲーム』

2009-10-12 19:24:46 | 映画
「カイジ 人生逆転ゲーム」見ました。二時間ちょっと飽きさせません。
特に高層での鉄骨渡りは、高所恐怖症には手に汗を握らせます。
映像も美しく、ゲームの心理戦など緻密に撮られているのですが、意表をつく面白さには欠けます。最近はテレビの予告で、内容の主な部分を見せてしまうことに原因があるかもしれません。

格差社会の負け組でダメ男のカイジ(藤原竜也)が、多額の借金返済のため一発逆転のゲームに挑戦していくというお話。原作は福本伸行の漫画。

主人公カイジを演じる藤原竜也はいつもどおりの熱演。ただ舞台と同じ勢いで演じてしまい、映画では多少やり過ぎに見える部分もあります。
天海祐希は適役を得て、「アマルフィ 女神の報酬」の時より数段魅力的。
香川照之もカイジ相手の悪役として見事な演技を見せます。

今日は封切り3日目の祭日。109シネマズMM横浜の400席はほぼ満員。順調なスタートです。
そういえば今回も日本テレビの制作です。「デスノート」「二十世紀少年」に続くヒットになるかも。日本テレビも笑いが止まらないことでしょうね。


卒業

2009-10-05 10:02:29 | 東洋大学
九月に東洋大学文学部日本文学文化学科(通信教育部)を卒業しました。8年かかりましたが、学ぶことの楽しさを知り、途中でいやになることは一度もありませんでした。

卒業式は2号館の16階のスカイホール。秋の通信の卒業生は9人(内文学部4人)。ちょっと寂しい人数でした。ホールにはじめて入ったのですが、秋の空がすごくきれいに見えるいい場所でした。

東洋大学は通信でも、昼や夜の若い通学生と一緒に勉強出来る機会があります。そこで白山の校舎にもよく通いました。

大学の近辺でよく使ったお店を紹介。

1. 「カフェ ボラーレ」 白山神社のすぐ手前のイタリアン。ゆったりした雰囲気なので、昼食の後、読書をしたりレポート書いたりして過ごしました。一番利用したお店です。近くには列のできるスパゲッティのお店もありますが、カルボナーラやアラビアータのおいしさは、決して負けていないと思います。

2. 「フレッシュネスバーガー」  白山駅すぐ。ここもよく勉強に使ったお店。止まり木に座って、コーヒーを飲みながら読書しました。疲れると道ゆく人をながめたり、狭いお店ですが、意外に落ち着けます。

3. 「白山ベーグル」 白山通り京華学園向かい。 おいしいベーグルのランチセットをよく食べました。一人でもカウンター席があるのでくつろげます。

あと食事だけの時は、「天丼てんや白山店」や大学の中のカレーのお店「マントラ」が気に入ってよく利用しました。

通信で大学の勉強をしたいと考えている方、東洋大学がおすすめです。