『お気に召すまま』於:シアターコクーン
原作 W・シェークスピア 演出 蜷川幸雄
出演 成宮寛貴・小栗旬・月川悠貴・高橋洋
兄から不等な扱いを受けていた青年オーランド(小栗旬)と、公爵の娘でありながら父の失脚により不遇な身の上のロザリンド(成宮寛貴)との恋物語。
ロザリンドが身を守るため男の姿に変装したから、話がややこしくなる。
羊飼や道化の恋もからんで、アーデンの森は大騒ぎになるが、恋はすべて成就してめでたしめでたしで終わるシェークスピアらしい喜劇。
女の役をすべて男の俳優が演じるのと、本物の羊が登場するのが見もの。
成宮寛貴や月川悠貴の女装はびっくりするほど美しい。
特に成宮は生き生きと演じて楽しそうであるが、唯一ラストシーンのエピローグが今ひとつ滑らかでなかったのが残念。(再演なのにどうして??)
一方若い女性に人気の小栗旬は、『タイタス・アンドロニカス』のエアロンの時に比べ明らかに精彩がない。演技に疲れが見える。最近の出演作を見ているとどうみてもハードスケジュールである。
それは次々と演出を続けている蜷川幸雄も同じ。
この芝居も人気の若手が出て、内容もそれなりに面白いので興業的には成功かもしれないが、私達の期待する蜷川芝居の新鮮さが徐々に薄れつつあるのが心配だ。
原作 W・シェークスピア 演出 蜷川幸雄
出演 成宮寛貴・小栗旬・月川悠貴・高橋洋
兄から不等な扱いを受けていた青年オーランド(小栗旬)と、公爵の娘でありながら父の失脚により不遇な身の上のロザリンド(成宮寛貴)との恋物語。
ロザリンドが身を守るため男の姿に変装したから、話がややこしくなる。
羊飼や道化の恋もからんで、アーデンの森は大騒ぎになるが、恋はすべて成就してめでたしめでたしで終わるシェークスピアらしい喜劇。
女の役をすべて男の俳優が演じるのと、本物の羊が登場するのが見もの。
成宮寛貴や月川悠貴の女装はびっくりするほど美しい。
特に成宮は生き生きと演じて楽しそうであるが、唯一ラストシーンのエピローグが今ひとつ滑らかでなかったのが残念。(再演なのにどうして??)
一方若い女性に人気の小栗旬は、『タイタス・アンドロニカス』のエアロンの時に比べ明らかに精彩がない。演技に疲れが見える。最近の出演作を見ているとどうみてもハードスケジュールである。
それは次々と演出を続けている蜷川幸雄も同じ。
この芝居も人気の若手が出て、内容もそれなりに面白いので興業的には成功かもしれないが、私達の期待する蜷川芝居の新鮮さが徐々に薄れつつあるのが心配だ。