酢豚のひとりごと

楽しい芝居と映画探しつづけま~す!

「横山大観記念館」

2007-03-21 10:12:24 | 美術館
(写真のパンフは横山大観記念館でもらったものだが、絵は冨田溪仙の「孔雀」が載っていた)

東洋大学通信の俳句仲間と、池之端の「横山大観記念館」(JR上野駅徒歩15分)に行った。
大観が90歳まで絵を書いていた住居が今は記念館になっている。
大観の作品もあるが、構想が途中で変わって未完成となった作品(習作と言うらしい)が多いためか、迫力が今ひとつ。
かえって一緒に展示されていた冨田溪仙の「祇園夜桜」や北野恒富の「立美人」など色彩のあるものに魅力を感じた。
落ち着いた雰囲気で、上野公園の大きな美術館の帰りにちょっと立ち寄るには面白いかもしれない。

「坂東玉三郎写真展」

2007-03-12 11:10:19 | 演劇
丸ビルの一階で、篠山紀信が撮った「坂東玉三郎の写真展」をやってました。
五十万円(びっくり!)の写真集ほかの宣伝ですが、見応えあります。

歌舞伎衣装をつけた玉三郎の立ち姿や、演技中の玉三郎の一瞬が見事に捉えられています。
衣装の豪華さを見ると、歌舞伎料金の高さも少しは納得かな。

『天守物語』の富姫や舞踊の『鷺娘』など、実際に舞台を見た写真もあり大満足。
ただ『鷺娘』のラストシーンの写真が、道路側からガラス越しの形で、はっきり見えないのが残念でした。


「小島烏水版画コレクション展」

2007-03-10 22:48:23 | 美術館
横浜美術館で、「小島烏水(こじまうすい)版画コレクション展」(4月4日まで)を見てきました。
「小島烏水」さんて誰って思う人のために、ポスターに「銀行員でアルピニスト、作家にしてコレクター」と書いてあります。
昔の多羅尾伴内の紹介に似た感じ。ある時は銀行員ある時はアルピニスト、ある時はコレクター・・・。(古すぎ~い)

展示は「北斎、広重から、ゴッホ、ピカソまで」のキャッチフレーズには、ちょっと物足りない感じ。

浮世絵では、北斎の「冨嶽三十六景 遠江山中」が展示替えですでになく、目に付くのは広重の「東海道五拾三次之内 蒲原夜の雪」ぐらい。
歌川国周(くにちか)の役者絵が揃っていますが、印象が淡白。かえって明治の物ですが、常設展示の歌川芳年の「風俗三十二相」の方が迫力あります。

常設展の中で目立つのは日本画。鏑木清方や上村松園の伸びやかな美人画はさすがに魅力的です。
他に昭和50年頃のものですが、佐多芳郎の『伊勢物語』に題材を取った物語絵にもひかれました。

ロビーでは二人の奏者によるペルシャ古典音楽のコンサートもありました。
ゆったりしたカフェも併設されていて、春の一日をのんびり過ごしたい方にはおすすめです。