酢豚のひとりごと

楽しい芝居と映画探しつづけま~す!

12人の優しい日本人

2006-01-31 19:36:43 | 演劇
 余りの人気にチケットが取れず、28日WOWOWの生中継を見る。三谷さんが舞台挨拶までしてくれたのだから、テレビで我慢。
 部屋の中で12人の陪審員が被告人の有罪・無罪を議論する。全員一致でないと決まらない中で、話し合いをしているうちに、有罪・無罪が揺れ動く。
 12人の俳優が有罪・無罪に迷う陪審員を個性豊かに演じるのが見もの。その個性はごく身近にいるような人々であり、その中に自分に似た人も見つけられる。
 さしずめ私は栗を剥いていて意見を言わず、表決では黒板に正の字を書く係り、そしてプリン・アラモードをおいしそうに食べる陪審員3号か(ちょっと悲しい)
 陪審員2号の生瀬勝久が素晴らしい。二十年位前、劇団「そとばこまち」の東京公演で見たような。当時は「つみつくろう」の芸名で出ていた辰巳琢郎が人気だったけど。
 この芝居、テレビで見てもこれだけ面白いのだから、やっぱりナマの舞台見たかったな。3月の「決闘!高田馬場」はチケット入手してあるから楽しみだよ。


スイミング・プール

2006-01-23 15:50:25 | 映画
ビデオでフランソワ・オゾン監督の『スイミング・プール』を見る。「まぼろし」「8人の女たち」「ふたりの5つの分かれ路」など話題作の監督。いろんな顔を見せるプールの描写と控えめな音楽の中で、中年女性作家と小悪魔的少女との微妙な関係が推理小説仕立てで展開する。
ストーリーは、現実と主人公の書く小説とが錯綜するためわかりにくいが、これも観客をためすオゾンらしい手法。不安なまま置き去りにされたような感覚がたまらない。「8人の女たち」で末娘を演じたリュディヴィーヌ・サニエが、この映画でも最高に魅力的。・・・・と思いながらテレビを見てたら、なんとそのリュディヴィーヌ・サニエが、エステの「TBC」のCMに出ているよォー!

ALWAYS 三丁目の夕日

2006-01-16 22:44:13 | 映画
今日は映画。
子役の活躍する映画は嫌いで見ないのだが、映画賞はとるし評判もいいので、今頃出かけてみる。
映像も泣かせどころも、さすがにうまく出来ている。しかしへそ曲がりには、内容が優等生過ぎるのだ。
役者では、飲み屋の小雪、野ブタの堀北真希が魅力的。
しかし一番いいのは、医者役の三浦友和。貫禄と哀愁が自然ににじみ出ている。
伊豆の踊り子の学生が、いつの間にかこんな渋い役者になっていたとは・・・。

贋作・罪と罰

2006-01-15 23:55:35 | 演劇

脚本・演出野田秀樹
舞台を囲むように客席があり、今回は舞台側から見て、向かいの観客の反応まで目にすることができた。
ドストエフスキーの原作を坂本竜馬の時代に変更し、役者は演技をしない時も舞台の周りの椅子に腰掛けて効果音を担当するなど、面白い着想が随所にみられる。スピード感、舞台転換の意外性など野田らしい楽しい芝居だった。
ただ主役の松たか子がなぜ殺人を犯すのかが今一つ伝わってこないのが惜しまれる。
野田の婆さんの演技になつかしさを感じると思ったら、子供の頃見た博多淡海の動きにどこか似ているのかも。
段田安則さんは風格が出たというか、お年を召したというか・・・。

市川海老蔵の「信長」

2006-01-14 18:53:45 | 演劇
海老蔵の熱演にフアンにはたまらない芝居かも。
新橋演舞場の花道のすぐ横の席で、役者の袴擦れの音まで聞こえて満足したが、内容は型どおり過ぎて、ドキドキ感がないのが不満。
でも元美少女の純名りさや小田茜に会えたからいいか。ちょっと化粧塗りすぎダヨ~。