酢豚のひとりごと

楽しい芝居と映画探しつづけま~す!

『肉筆浮世絵の美 氏家浮世絵コレクション』

2010-01-30 23:59:58 | 美術館
「肉筆浮世絵の美 氏家浮世絵コレクション」 会場は鎌倉国宝館(鶴岡八幡宮境内)。

数の少ない肉筆画を中心に集めた氏家武雄氏の個人コレクション(現在は財団)。

葛飾北斎・歌川広重・鈴木春信・喜多川歌麿など有名どころの肉筆画が一堂に見られるのが魅力。特に葛飾北斎が充実している。

個々の作品では、奥村政信の「当流遊色絵巻」と鳥文斎栄之の「御殿山花見絵巻」の色彩が見事。また「小雀を狙う山かがし図」「桜に鷲図」「蛸図」など北斎の絵の迫力には圧倒される。

浮世絵に疲れたら、隣室に展示の薬師如来立像など多数の仏像を見ることも出来る。
浮世絵展示は2月14日(日)まで
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kokuhoukan/index.htm


大倉山梅林

2010-01-27 20:06:18 | Weblog
ぽかぽか陽気に誘われて、大倉山梅林(東急東横線大倉山駅下車徒歩5分)に行ってきました
満開になるとなだれるように咲いていて、それはそれは美しいのですが、残念ながらまだ1月。咲いている木は数えるほどでした。

お出かけ予定の方、もう少しの辛抱です

『のだめカンタービレ最終楽章 前編』

2010-01-14 19:11:03 | 映画
今年最初の映画は「のだめカンタービレ最終楽章 前編」にしました。川崎チネチッタ。
監督:武内英樹 出演:上野樹里・玉木宏・ベッキー・ウエンツ瑛士など。年末見た芝居「東京月光魔曲」で主演していた瑛太も出ています(出番少ないけど)

今回は千秋(玉木宏)が、パリの落ちぶれた名門オーケストラを立て直す話がメインです。頑固なコンマスとも少しずつ心が通じ合って、演奏も大成功に終るのですが・・・。これにのだめ(上野樹里)と千秋の気持の微妙なずれが絡ませてあります。

ただ演奏シーンが多いこと、曲の解説のナレーションが入ること、日本の仲間がほとんど活躍しないことなどで、ドラマとしての躍動感には欠ける気もします。
ハツラツさがテレビの時より劣るのは、上野樹里と玉木宏の実年齢が上がったせいかもしれません。

とは言っても演奏される音楽の魅力は大変なものであり、またパリやウィーンの美しい映像も楽しめます。もちろん主役二人の息もぴったり。
どんな世代が見てもこれほど楽しめる映画はなかなかないのではないでしょうか。

間違いなくお薦め、後編にも大期待です。


『ANJINイングリッシュサムライ』

2010-01-11 10:34:06 | 演劇
今年はじめての舞台は「ANJINイングリッシュサムライ」。天王洲銀河劇場
演出:グレゴリー・ドーラン

12月10日の初日を見て、今回が二回目。同一公演を二回見ることはしない主義だが、一番前の席をとって誘ってくれたKの好意を無視出来ず出かけた。

ネタばれ少しあり。
初日から約一カ月。さすがに芝居の流れがよく、内容も落ち着いた感じ。
役者さん達の演技やセットは申し分ないのだが、今ひとつのめり込めないのは、重いテーマが重く演じられているからか。
三浦安針(オーウェン・ティール)やドメニコ(藤原竜也)の二つの思いに引き裂かれる苦悩、徳川家康(市村正親)と秀忠(高橋和也)の親子関係、そして根底に流れる死というテーマ。芝居が深まれば深まるほど、重く暗くなるジレンマを抱える。

細部については初日に感じた違和感が、今回はっきりした。
一つは翻訳のごまかしで磔になりそうだった安針と、そのことに悩んだはずのドメニコが、二幕の初めでスペインの商人が家康の元へきた時に同じごまかしをやることの違和感。どんなことをしても生きていく悪党ならいざしらす、二人は誠実に苦悩する人物として描くはずではなかったのか。

二つ目はこの芝居一番の泣かせどころである幼い国松が家康から死について説得を受けるシーン。自分の親から男らしく死んでくれと言われるならまだしも、殺される相手からお前が死なないと平和は来ないのだよと説得されても、納得出来るわけないだろーという感じ。シェークスピア劇か歌舞伎に同じようなシーンがあるのかもしれないが、個人的にはちょっと理解しにくい。

誘ってくれたKには悪いが、正月早々見るにはちょっと暗い印象なのが残念だった。