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「酒と涙とジキルとハイド」
東京芸術劇場では4月30日(水)まで、その後天王洲 銀河劇場で5月4日~18日
作・演出:三谷幸喜、出演:片岡愛之助・優香・藤井隆・迫田孝也
ロバート・ルイス・スティーヴンソン原作の小説『ジキル博士とハイド氏』をベースにした、三谷幸喜の書きおろしの舞台。
会場大笑いで大成功と言えるが、笑いの質はそれほど高くないと見た時は思った。
しかしあとで考えてみると、ひょっとしてこの芝居で三谷の一番描きたい人物はジキル博士の助手(迫田孝也)ではないのかと気がついた。
陰翳のある人物で助手としてみんなの面倒をみているように見せながら、実際は他の人たちを手玉にとっている。
本当のジキルとハイドはここにいた。
この人物に焦点を当てて見ていればもっと面白く見られたかも。
片岡愛之助は枠にしばられるジキル役をそつなくこなすが、演技の方まで枠をはめられた感じで期待に比べると物足りない。
藤井はそれらしく、初舞台の優香も可愛く演じる。