酢豚のひとりごと

楽しい芝居と映画探しつづけま~す!

『私の嫌いな探偵』

2014-02-17 11:43:23 | テレビ


「私の嫌いな探偵」
テレビ朝日・金曜日23時15分~
原作:東川篤哉、脚本:福田雄一
出演:剛力彩芽・玉木宏・白石隼也・渡辺いっけい・安田美沙子

今私が毎週見ているテレビドラマは、『私の嫌いな探偵』。
東川篤哉の人気小説『烏賊川市シリーズ』(いかがわしシリーズ)をテレビドラマ化したもの。

一応ミステリーの謎解きのお話であるが、面白いところは主人公の「鵜飼探偵事務所」所長兼探偵の鵜飼 杜夫(玉木宏)と、鵜飼の事務所の大家であり女子大生でもある二宮 朱美(剛力彩芽)の掛け合い。
お金を見るところっと態度を変える鵜飼と、妄想的推理を繰り出す二宮の脱力的な雰囲気が笑わせる。

第一話では二人のリズムに「ずれ」があり、余り興味をひかなかったが、回を重ねるごとに会話がかみ合い面白くなってきた。
ただ視聴率はどんどん落ちているみたいで残念。オリンピックのせいかもしれない。

ミュージカル『シャーロック・ホームズ~アンダーソン家の秘密~』

2014-02-08 12:43:05 | 演劇


ミュージカル 「シャーロック・ホームズ~アンダーソン家の秘密~」

演出:板垣恭一 訳詞:森雪之丞 上演台本:中谷まゆみ 
出演:橋本さとし、一路真輝、浦井健治、昆 夏美、石井一彰、宇野まり絵、竹下宏太郎、コング桑田、大澄賢也

小劇場の芝居の方が好みだが、病院通いの悲しさ、早い段階での予約が出来ず売り切れとなるケースが多い。今回は数日前に席が取れた、東京芸術劇場(池袋)の中ホールのミュージカル 「シャーロック・ホームズ」に行ってきた。
コナン・ドイルの原作に想を得て作られた、韓国オリジナルのミュージカル。助手のワトソンを女性にしたのが目新しい。

最終的には愛の物語とわかるのだが、どんでん返しが何度でもあり、ミュージカルとしてはどうも落ち着かない。朝日新聞の夕刊で扇田昭彦氏が劇評で述べているように、事件の状況や謎解きは、歌よりセリフしたほうがミステリーの緊迫感が出て、もっと面白くなったように私も思う。

性格の違う双子の二役を器用に演じ、歌声でも柔らかさが魅力の浦井健治の好演が光る。
(大阪・東京公演は終了し、福岡・名古屋など5都市での公演を残すのみ)


読書三昧(26年1月)

2014-02-01 18:10:33 | BOOK


読書三昧(26年1月)

転移癌が大きくなってきたため、1月からしばらく休んでいた強い抗がん剤が復活。薬は当初のオ―ルスターメンバーに逆戻り。癌もしぶといので二軍で対抗するのは無理だったみたい。
再開の薬は強力で癌細胞を壊してくれるのだけれど、正常な細胞も破壊してしまうというすぐれもの(?)。点滴後は五日ぐらい完全ダウンという情けない状況で読書も進まず。

1月に読んだ本

イヨネスコ『授業』(安堂信也・木村光一訳、「新・ちくま文学の森14ことばの国」より)
桐野夏生『だから荒野』
誉田哲也『シンメトリー』
今泉準一『注解芭蕉翁終焉記―宝井其角〈芭蕉翁終焉記〉を読むー』

☆イヨネスコ『授業』
先月見た芝居『授業』の原作を読んだ。
この話の魅力は、女性徒に起こるラストの衝撃的な事件までへの過程にある。教授の授業で算術の部分の面白さはだいたいわかるが、言語学の部分が難解である。訳者は意訳をすることにより読者を近づけようとしてくれてはいるのだが、入りこむのは難しい。とうとうと喋る教授の話に胡散臭さが混じるのはわかるのだが・・・。

☆誉田哲也『シンメトリー』
姫川玲子シリーズの第三弾。短篇七編を収録。
短篇の一つ一つに殺人は出てくるが、情感のあるもの、ユーモアのあるものなどそれぞれに味わいがある。重厚な長編ミステリーを書く警察小説作家かと思っていたが、この短篇を読んで、軽くてちょっと暖かい印象を残す小説も書ける器用な作家なのだと知ってびっくり。

☆今泉準一『注解芭蕉翁終焉記―宝井其角〈芭蕉翁終焉記〉を読むー』
この手の本は知りたい部分だけ読んで終わることが多い。しかし今泉氏のわかりやすい文章に魅かれて最後まで読んでしまった。其角の『芭蕉翁終焉記』自体は内容を読みとるのが中々難しいのだが、この本ではこと細かに解説がある。それプラス今泉氏の其角への思い入れや、其角の目を通した芭蕉の人間性などにも触れられており興味深い。
其角や芭蕉フアンには