酢豚のひとりごと

楽しい芝居と映画探しつづけま~す!

『A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM~THEじゃなくてAなのが素敵~』

2008-06-27 21:44:11 | 演劇
池袋の東京芸術劇場で『A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM~THEじゃなくてAなのが素敵~』を見た。
演出家として人気のG2(本名は未公表だそう)の演出・翻訳。

内容はシェークスピアの「真夏の夜の夢」。妖精がまきちらす惚れ薬の効果で恋人同士が大混乱。森の中は大騒ぎという他愛のないお話だが、演出の力量でいろんな味わいの出るお話。
今回は北九州芸術劇場の製作で、吉本組もまじる関西風の味付け。
関西弁も九州弁も飛びかうシェークスピア劇となった。

注目はハーミア役の神田沙也加。松田聖子の娘というだけで、いろいろ叩かれているのは気の毒。
彼女の舞台は初めて見るのでちょっとハラハラ。娘の学芸会を見る神田正輝気分だったが、セリフのとおりもよく、ただの可愛らしさから脱皮したい意欲の感じられる舞台だった。
小柄のため主役は無理かもしれないが、花のある脇役として十分やっていけそう。

全体的にはシェークスピアの原作をほぼ忠実に演じている。セリフに翻訳ものにつきものの不自然さが全く感じられないのが良かったが、時事ネタなどの笑いの部分が聞こえづらく不発だったのが残念。一部の熱烈ファンらしき人たちが、早め早めに笑ってしまうことに原因があったかもしれない。


『礫川浮世絵美術館』

2008-06-16 17:28:05 | 美術館
今日は東洋大学の谷地快一教授主宰の「芭蕉会議」の二周年で白山に向かう。

電車が順調だったので、春日の『礫川浮世絵美術館』に寄り道。
大学のこんな近くに浮世絵が見られる所があるなんて先月まで知らなかった。個人のコレクションを展示の美術館で、五月と六月は「浮世絵青絵具の変遷展」(6月25日まで)
青にもベロとか藍とか絵具の違いがあるようだが、素人にはちょっとわかりにくい。

北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」など有名なものもあったが、私の目をひいたのは、溪斎英泉の美人東海道シリーズの2枚。
何回か見ているうちに英泉の描く女性の切長の目にひかれるようになった。好きな作者が出来ると浮世絵を見る楽しみも大きくなる。