酢豚のひとりごと

楽しい芝居と映画探しつづけま~す!

『白いカレー』

2017-05-13 23:05:30 | 東洋大学
雨の中、久しぶりの白山。
昼食は迷ったが結局東洋大学の学食へ。




「マントラ」で馴染みのチキンカレーを頼んだつもりが、出てきたのは真っ白なカレーでびっくり。甘くて薄味の感じ。セットを頼んだので、カレーが日替りだったのかも。

10年位前東洋大学の通信のスクリーングに通っていた頃、昼食は「てんや」の天丼か「カフェ ボラーレ」のカルボナーラか「マントラ」のカレーとほぼ決めていた。
たえず店が移り変わっているこの時代に、それぞれ今も生き残っているのがうれしい。

白山神社にお参りもして、なつかしい一日だった。

『全日本大学駅伝・東洋大』

2016-11-06 20:00:36 | 東洋大学
今日は全日本大学駅伝。テレビで応援してました。東洋大は6位。

来年のシード権を確保したのですから、立派なものなのですが、一時の勢いからみるとちょっとさびしい気もします。
でもメンバーが変わるのだから仕方ないですね。
正月の箱根に期待しましょう。



来週は点滴なので、元気なうちに散歩。
途中見つけた石蕗の花。

読書三昧(28年3月)

2016-04-02 16:59:59 | 東洋大学


読書三昧(28年3月)

割合穏やかな1ケ月を過ごすことが出来た。外出もほどほど出来た分、本はあまり読めなかった。今年も桜が見られたのがうれしい。

3月に読んだ本

中島みゆき『問う女』
カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』
尾崎士郎『睡眠薬と覚醒剤』
藤野千夜『D菩薩峠漫研夏合宿』
野田秀樹 戯曲『逆鱗』
tupera tupera『おばけだじょ』

☆中島みゆき『問う女』
仕事も恋も世間ともうまくいかない、今はラジオ局に勤める綾瀬まりあ。怪しい店に勤めるタイ人メャオと知り合い、過去に自分が傷ついたと思っていたことが、相手を傷つけていたことを知る。この小説は事故でメャオを失う劇的なラストを迎えるのだが、まりあの心の葛藤はまだつづく。ここで描かれている主人公の心の葛藤は、多分大歌手中島みゆきの一面なのだろう。「夜会 VOL.8 問う女」を私は見ていないが、それをノベライズしたもの。筋はかなり荒っぽいが、演劇のシナリオ的なものとして読めば納得できる。

☆カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』
日本生れの英国人作家カズオ・イシグロの最高傑作と言われる作品。つい先日まで、綾瀬はるか主演で放映されていたTBSテレビドラマの原作でもある。
臓器提供だけのために生れた子供たち。その中の一人で今は提供者の介護人をしている主人公の回想で小説はすすむ。育ったへ―ルシャムの施設での生活は恵まれたものだったが、その裏には隠された事情があった。主人公たちは次第にその事実へと近づいていくのだが・・・。
テレビドラマでは小説にはないドラマチックなエピソードがいくつか織り込まれていたが、小説の方は淡々とした感じで語られる。それでいながらテレビドラマ以上の迫力と重量感を感じるのは作家の力であろう。読み応えのある小説としてお薦め。

☆尾崎士郎『睡眠薬と覚醒剤』
坂口安吾の小説『肝臓先生』のモデル佐藤清一(十雨)関連で読んだもの。この小説では『腎臓先生』医師森遠として登場。

☆藤野千夜『D菩薩峠』
主人公は中高一貫の男子高の生徒で15才。「少佐」とか「姫」とかのあだ名で呼ばれるちょっと少女っぽい男の子。漫画研究部の夏合宿の思い出が甘酸っぱく描かれる。それも35年前の思い出。こういうのをボーイズラブの小説というのだろうか。当時話題になった漫画がふんだんに出てくる。どちらにも興味のない私は唯一主人公に手紙を書いたのは誰かというのが知りたくて最後まで読んだ。

☆野田秀樹 戯曲『逆鱗』
3月に東京芸術劇場で上演されたNODA・MAP 第20回公演 『逆鱗』の脚本。NODA・MAPの芝居は殆ど見に行っているのだけれど、今回はスケジュールが合わず断念。
それで新潮3月号を買って読んだが、生の舞台と違って中々頭にすんなり入ってこない。前半の言葉遊びは面白いが、登場人物が混乱して内容についていけず。やっと後半、野田さんの意図が徐々に明確に。前に見た「エッグ」と似かよったところもあるのかなと。
芝居を見た人から、舞台美術がすごく美しく最後は泣けたと聞いた。やはり舞台を見たかった。

☆tupera tupera『おばけだじょ』
たまには童心にかえって絵本など。これがシンプルだけど中々面白い。「だじょ」なんて言葉が保育園で、はやっているかも。




『東京マラソン2016』  服部勇馬(東洋大)

2016-02-28 16:43:47 | 東洋大学


「東京マラソン2016」テレビで観戦。
  
東洋大学の服部勇馬くん頑張ったのですが・・・。写真の時点では日本人1位になったものの、最後に抜かれてしまいました。
いいタイミングで抜けだしたと思ったのですが、青山学院大組にも追いつかれ日本人4位、オリンピックの夢も消えました。本当に残念でした。


ケニアやエチオピアの選手たちとの差が大きく、オリンピックで日本人選手の活躍は難しそうですが、今回上位の若い選手たちに期待したいですね。

卒業

2009-10-05 10:02:29 | 東洋大学
九月に東洋大学文学部日本文学文化学科(通信教育部)を卒業しました。8年かかりましたが、学ぶことの楽しさを知り、途中でいやになることは一度もありませんでした。

卒業式は2号館の16階のスカイホール。秋の通信の卒業生は9人(内文学部4人)。ちょっと寂しい人数でした。ホールにはじめて入ったのですが、秋の空がすごくきれいに見えるいい場所でした。

東洋大学は通信でも、昼や夜の若い通学生と一緒に勉強出来る機会があります。そこで白山の校舎にもよく通いました。

大学の近辺でよく使ったお店を紹介。

1. 「カフェ ボラーレ」 白山神社のすぐ手前のイタリアン。ゆったりした雰囲気なので、昼食の後、読書をしたりレポート書いたりして過ごしました。一番利用したお店です。近くには列のできるスパゲッティのお店もありますが、カルボナーラやアラビアータのおいしさは、決して負けていないと思います。

2. 「フレッシュネスバーガー」  白山駅すぐ。ここもよく勉強に使ったお店。止まり木に座って、コーヒーを飲みながら読書しました。疲れると道ゆく人をながめたり、狭いお店ですが、意外に落ち着けます。

3. 「白山ベーグル」 白山通り京華学園向かい。 おいしいベーグルのランチセットをよく食べました。一人でもカウンター席があるのでくつろげます。

あと食事だけの時は、「天丼てんや白山店」や大学の中のカレーのお店「マントラ」が気に入ってよく利用しました。

通信で大学の勉強をしたいと考えている方、東洋大学がおすすめです。


坂口安吾4

2009-06-20 12:29:33 | 東洋大学
東洋大学エクステンション講座「坂口安吾と現代」の4回目。

今回は〈安吾における放浪の意味ー「吹雪物語」を中心にー〉 講師は東洋大学文学部教授 朝比奈美知子先生

お話は安吾の初期の作品からその放浪嗜好をさぐることから始まった。
中心となる『吹雪物語』については、フランスのネルヴァルの『オーレリア』を比較文学論的に取り上げられた。二つの文章の創作の動機には「狂気の理性による制御」と「女性の探求」という二点に共通性があり、安吾はネルヴァルから着想を得たと考えられる。そして「吹雪物語」の主人公の野々宮と卓一は似たところもあるが、夢が現実を殺してしまった野々宮と理性の実現を目指す卓一とは違っていると指摘された。

最後に『吹雪物語』は安吾が書きながら自分を見い出すような作品、言い換えれば安吾自身が作品の中で放浪しているのだと結論づけられた。

                 ☆
私の感想
『吹雪物語』は正直言って登場人物の描き分けが出来ていない小説ではないか。登場人物が男も女もみんな坂口安吾なのである。
男女の関係や生き方にそれぞれが、悩んでいるようでもあり、実際はそうでもないようであり、ぐだぐだと話はつづく。
ただ安吾の凄いのは、それでも最後まで読ませられてしまう情熱と文章力である。
その意味で朝比奈先生の安吾自身が作品を書きながら放浪しているという指摘に共感した。


坂口安吾3

2009-06-13 19:31:42 | 東洋大学
金曜日に東洋大学エクステンション講座「坂口安吾と現代」の3回目に参加。

「安吾の第二芸術論」と題して、東洋大学文学部教授 谷地快一先生の講義。

お話はまず、藤原公経の
花さそふ 嵐の庭の 雪ならで
ふりゆくものは わが身なりけり
の歌を例に、その後ろの七七が切り離されて出来た俳句というものの特性に触れられた。

その後桑原武夫の第二芸術論が生れるまでの時代背景の話があった。ここでは秋櫻子のホトトギス脱退に始まる新興俳句運動について、「痛々しい挑戦」であったとの指摘が印象に残った。

桑原武夫の「第二芸術論」は例句として取り上げられた句に対する読みの問題で、桑原に四季の変化から美学、無常、思想へとつながる俳句の特性を読み取る視点が欠けていたとの指摘があった。

最後に坂口安吾の「第二芸術論について」は、桑原武夫が日本文化全体の批判に俳句や短歌を使ったのは適切でなかったことを、結果的に明らかしたことになったのではないかと話された。
          
               ☆☆☆
坂口安吾の「第二芸術論について」は、本人の弁によれば桑原武夫の「第二芸術論」を読まずに書いたという。「よくぬけぬけと」という感じだが、安吾らしいところかもしれない。

坂口安吾2

2009-06-05 19:50:23 | 東洋大学
今日も東洋大学のエクステンション講座に参加した。

『坂口安吾と現代』講座の第二回目で、題は「安吾の推理小説」。講師は藤本典裕東洋大学文学部教授。

先生の話はミステリーの楽しみ方から、安吾の推理小説へ。

安吾は何故推理小説を書くことになったのか。
江戸川乱歩から書くことを勧められたこと、元々推理小説が好きだったこともあったが、一番大きな理由は当時の推理小説について、①トリック偏重で人間の心理が描かれていない、②超人探偵への批判など、読者と作者の間のゲームが成立しないことに安吾が大きな不満を持っていたことがある。
その結果1947年に『不連続殺人事件』が生まれた。
この小説の登場人物である矢代寸平(小説家)と巨勢博士(探偵)に安吾の投影が見られることや、一見無能にもみえる巨勢博士の探偵像についても話があった。
そして最後にこの小説で見られる数多い「無意味な殺人」は一人の死に対する敬意が感じられない点で、大多数の無意味な死を生んだ戦争の影響があるのではないかとの指摘をされた。

講義前に私も慌てて『不連続殺人事件』を読んだが、登場人物が多過ぎる上、場面により本名とあだ名が交錯したりして、人物像が整理出来ない内に読み終わってしまった。犯人を明かされても、あっそうかという程度が正直な感想。安吾の狙いが今日の講義でわかったので、ゆっくり再読したい。