「モローとルオー -聖なるものの継承と変容-」
於:パナソニック 汐留ミュージアム
キャッチフレーズは「世界で初めて、フランスを代表する二人の画家の芸術世界と心の交流がいま明かされる。」
フランスの象徴主義の巨匠ギュスターヴ・モロー(1826-1898)と彼に最も愛された弟子ジョルジュ・ルオー(1871-1958)の二人展。
二人とも好きな画家なのでもっと早く行きたかったのだが、今になってしまった。
ギュスターヴ・モローの作品で有名なものでは、『バルクの死の天使』『一角獣』『ユピテルとセメレ』などが出ている。ただ『一角獣』は女性に魅力がないし、『ユピテルとセメレ』は最晩年の同じ題の作品と比べるとずっと地味。モローと言えば『出現』などのきらびやかでインパクトのある作品を思ってしまうので、全般的には物足りない印象。
それに比べジョルジュ・ルオーの作品には面白いものが多かった。好きなものは『聖顔』、『我らがジャンヌ』、『道化師』、『キリスト』などなど。
中でも『道化師』は全般的に暗い印象のルーオー作品の中で穏やかな表情が魅力的であり、『キリスト』はちょっと落ち込んで見えるところがかわいい。椅子に座ってしばらく見つめてしまった。
体調に多少不安はあったが、展示の点数が程良く、込み具合もまずまずで、いい時間を過ごすことができた。
2013年12月10日(火)まで
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