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背中痛から陰陽師まで(なんだよ、そりゃ)

2010-10-13 18:53:51 | 健康 整体
前から腰に痛みがなんとなくあって、ある朝、起きたら背中が痛くなってた、という女性が来られたときのこと。

最後のほうで座って施術してるときにお腹を押さえたら背中の痛みがキレイに消えることにおどろいてくださって。
なにが驚いたかというと、「そんなところ(お腹)がここ(背中)に繋がっているなんてー」ということだったんです。

それは僕もよく言われるんですよ。そのとおりなんだけどでも、なんか違和感もあって。
うまく言えないんだけど、つながってるもなにも、そういうもんなんだってば。と。

たとえば、人差し指の痛みを中指で消すことができるとするでしょ?
「ええー、人差し指と中指ってつながってるんだあ?」・・・つながってますよね?手のひらで。不思議じゃないですよね?
それくらい、当たり前というか。

うーん、たとえば、長細い布があってさ。右端に●を描く。この●と左端は布でつながってますやん?
その布の真ん中に穴を開けて、頭をいれてすっぽり被る。
そうしたら、この●が背中に来てるとして、●は「もともとお腹側の布とつながってますよね?」てこと。

仮に縫い目のない服を着てたら、お腹も背中も一枚もんですよね、つながってますよね、て。

あえて言葉にすると、、、、あ~うまく表現できないな。


余談
夢枕獏という作家の陰陽師というシリーズを思い出しましたよ・・・。
主人公の安倍清明がもう一人の主人公級の人物に物事を説明するのに「呪(しゅ)」という言葉で説明するんですね。
呪(しゅ)は別に呪いじゃなくてまじないの基本概念とでもいうか。

そこに名前をつけること、これが呪(しゅ)だ、と。
砂粒、砂利、石、岩、巌、、、、石と岩、という風に名前をつけることで「そこから物事の性格とか属性とか本質とかが固定化される」んであって、名前をつけなければ「それはまだなにものでもない」というような話を展開して説明(煙に巻く、とも)するんです。まあ、うろ覚えなんでこういう話が本当に出てきたかははっきりしませんが(おいおい)。
「それ」が石か砂利か岩か、ていうのは、名前がなければ、どうですか?
手のひらに、握ったくらいでは割れないようなモノをもって「これは石だ」と名づけると、その途端に握ってサラサラするものも、手のひらにのらないような巨大な硬いもの、も、「同じもの」で出来ていたとしても、「それは石ではない」という呪(しゅ)も成立してくるように、石というものが概念として固着してきます。

で。最近、どんどん新しい名前の病気がでてきてます。「胸郭出口症候群」とか「顎関節症」とか。
名前がつくまでは単に手がしびれる、だるい、口を開けると痛い、とか「それだけ」でしかなかったものが、「ちゃんと」名前がつくことによって、あいまいだったものがぎゅううっと固定化されてきます。「ああ、あなたは胸郭出口症候群ですよ。これは完治しない病気ですよ」と。
でも、その呪(しゅ)を解いてあげて「ああ、手がしびれる?腕がだるい?はい、わかりましたよ」ていうと、「それだけ」のものにイメージが変化してきます。

話を戻しますね(戻るんかいっ)。
「背中が痛いのに、お腹で取れるんですかあ、つながってたんですねえ、背中とお腹が」

もし、背中、お腹という概念がなかったら・・・もっと驚きが少なかったと思うんですよ。
お腹をぐううっと押し込んでいくと、背中の内側に届きそうなくらい距離は近いんです。
お腹と背中の直線距離って、センチメートルであらわすことができるくらいでしょ?それをさらにまっすぐ押し込んだら、押し込んだお腹の皮膚から背中の内側の距離って、「ちょっと」です。

それなのに、そんだけ驚かれるのは、「背中」という呪(しゅ)、「お腹」という呪(しゅ)が確立されてるからなんだと思えるんです。背中、というと背中の本質、概念、が立ち上がってきます。お腹というとお腹とはなんであるか、という決まりごとが立ち上ってきます。そこで「背中とお腹は相容れない、相反する場所にある」という認識が想起されて
「ええー、なんでお腹で背中の痛みが消えていくんですかあ。そんなとこ同士つながっているなんてえ」と。

でも、背中、お腹という呪(しゅ)をはずせば・・・、一枚の布のごとくに考えることもできます。呪をはずせば(名前をはずせば)「まだなにものでもない」んですから、見方は自由です。
きっとどんなことで驚くか、は「どういう呪(しゅ)」を自分のなかに確立しているか、ということと比例しているんじゃないかしらん、とも思ったり。

以上です(って、結局、なんなんだよっ爆)。


金曜日は3時半まで、土曜日は3時半からの営業とさせていただきます。
今日もありがとう。
コメント (3)
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